ディンカ族|身長の高い南スーダンに多い民族

ディンカ族を知っていますか?高身長で有名な南スーダンに多く居住している民族です。ディンか族について詳しく見ていきます。

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人類発祥の地と言われるアフリカは広大で、そこには非常に多くの民族背景を持った人が入り混じっています。

そんなアフリカの民族の中で最も身長が高いとされ、同時に世界一高い(事実かどうかは別として)として有名なディンカ族を知っていますか?

主に南スーダンに住んでおり、身体的な特徴だけでなく、牛を愛する独特な文化を持ち合わせた人々なんです。

このディンカ族について、基本的な紹介から、とても興味深い特徴などをまとめていきたいと思います。

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南スーダンに多いディンカ族とは?

ディンカ族(Dinka)は、複数の部族(さらに細分化された亜部族)からなる人々。

ナイル川の東岸と西岸、主に南スーダンに位置するナイル川上流域のバハル・アル・ガザール地方を中心に居住しています。

(出典:hindustantimes

伝統的に農業と牧畜によって生活しており、特に一年中、牛の牧畜を盛んに営んでいます。

牛たちは、乾季には河川敷やスッド(南スーダンのマラカル市の南からモンガラ市の北にかけての白ナイル川流域に広がる世界最大級の湿地)や草原地域で牧畜され、雨季には洪水や水を避けるために高地へ連れていかれ牧畜されるのです。

ちなみに、この牛の牧畜は商業的利益や食肉を目的とするものではなく、あくまで文化的なデモンストレーション、儀式、結婚時の贈呈物、牛乳を摂るためのもので、ディンカ族にとっては文化的誇りである点がディンカ族最大の特徴です。

一方で、ディンカ族は食糧用の作物と、現金を稼ぐための作物も栽培しています。

食糧用の作物は穀物であり、主にモロコシとキビです。一方、現金用の作物は落花生、ゴマ、アラビアガムなどが一般的です。

ディンカ族全体の人口は約450万人と考えられており、そのうち100万〜400万人(情報源によって全く異なる)が南スーダンに住んでいるとされ、これは同国において最大の民族グループになります。

また、ディンカ族は自らを「Muonyjang(単数形)」または「jieng(複数形)」と称し、東部スーダン語群のナイロート諸語の1つであるディンカゴ語「Thuɔŋjäŋ(またはThoŋ ë Muɔnyjäŋ)」を喋り、筆記の際には多少の変化が加えられたアルファベットを利用しています。

ディンカ族は身長の高い民族

ディンカ族はしばしばその身長が注目されます。

というのも、ディンカ族はアフリカで最も身長の高い部族であると言われているから。

1953〜1954年に測定された結果によると、ディンカ・エイギル(Dinka Aegir:ディンカ族の亜部族の一つ)52名の平均身長は182.6cmであり、ディンカ・ルウェン(Dinka Ruweng)227名の平均身長は181.3cmだったのです。

しかしながら今日のディンカ族の身長は、度重なる内戦や紛争によって低栄養が続き、当時よりも低くなっている可能性が示唆されています。

実際に、エチオピアで起こった戦争で難民となったディンカ族男性の身体測定調査が、1995年に公表され、平均身長は176.4cmと報告されています。

ただし、もともと身長が高くなる遺伝子を持つ民族であることには変わりがないと考えられており、同じ条件で生活した場合、やはりディンカ族は世界で一番身長の高い民族の一つであることは間違いなさそうです。

ディンカ族の社会形態

ディンカ族には中央集権型の政治的権力はなく、独立しつつも相互に繋がった氏族から成り立つ社会を持っています。

また、それぞれ1000人から3万人程度で形成された部族集落を作りながら住んでおり、多くの部族は半農半牧生活を営んでいるとされます。

ディンカ族の宗教および文化的な特徴

さらに、ディンカ族の文化や宗教にも、彼らの牧畜生活が反映されている点は興味深いかと思います。

なかでも、ディンカ族にとって文化的に貴重な牛を犠牲するというのは象徴的。牛を犠牲にすることは、ディンカの宗教において中心的な行いなのです。

また、ディンカ族の文化において年齢は重要な要素。

若い男性は額に鋭い物で瘢痕(はんこん:皮膚に残る傷跡)を付けるなど、他の文化ではあまり見られない行為が行われ、これによって男性は始めて大人の仲間入りをするのです。

さらに、この儀式の中で彼らは、牛にちなんだ名前を与えられることになります。

ディンカ族に関する9のこと

主に南スーダンにおり、また身長が高いとして有名なディンカ族は、非常に興味深い側面をいくつも持っています。

ここからは、そんなディンカ族に関して知っておきたい特徴、歴史、文化などを紹介していきます。

「ディンカ」の語源は不明

ディンカ族は自分たちのことを「Muonyjang(単数形)」または「jieng(複数形)」を呼ぶというのは先述した通り。

つまり「ディンカ」とは外部の人間に付けられた言葉になるわけですが、その「ディンカ」の意味や、なぜこの民族に「ディンカ」が付けられたのかはいまいち良く分かっていません。

世界の他の多くの民族に付いている名前は、それなりの意味や背景があることがほとんどですが、ディンカに関しては未だに謎のままなのです。

ディンカの人々は他のディンカ族についてあまり知らないらしい

ディンカ族と呼ばれる人々が住んでいる地域は非常に広く、多くは南スーダンに住んでいるものの、他の地域にも居住しています。

また、ディンカ族には複数の亜部族が含まれているのは上で述べた通りです。

そのため、ディンカ族の人々自身も、他のディンカ族の人々や亜部族に関していまいち把握しきれていないようなのです。

ディンカ族の中にはスーダンを認めようとしない人々もいる

2011年7月9月に、南スーダン(当時のスーダン共和国の南部10州)がスーダンから独立した理由の一つが「対アラブ人」の構図。

19世紀に入植してきたアラブ人によって、実質、スーダンの実権が奪われ、それ以降はイスラム教徒の多いアラブ系住民が多く住む北部が、ディンカ族を含むキリスト教徒のアフリカ系住民が多く住む南部を支配するような体制が続いていました。

そのため、ディンカ族の中には、アラブ系の力が色濃く反映された政治体制を持つスーダンを認めたくないという人が多くいるのです。

およそ25の亜部族が存在しているらしい

ディンカ族には複数の亜部族が存在しているわけですが、その数はおよそ25に上るであるうと考えられています。

亜部族間では細かい違いも見られる一方、身体的特徴、文化的特徴、ディンカ族であることへのプライド、そして牛に対しての愛は基本的に共通しています。

(参照:Encyclopedia.com

ディンカの食事

ディンカ族の人々は伝統的に、簡単な農業(園芸のような感じ)と牧畜を通して食事をまかなっていますが、必要に応じて釣りや狩りも行うとされます。

中でも雑穀(キビ・アワ・ヒエなど)が主な食料であり、季節によっては牛乳、魚、肉、豆類、トマトや米などを追加して栄養摂取をしていきます。

とにかく牛は大切!

ディンカ族の基本的な紹介の中でも度々触れた通り、ディンカの人々にとって牛はとにかく大切であり、神聖な存在。

例えば、牛を崇めるような神話や伝説が残っていたり、驚くことにディンカ語の中には400を超える「牛に関する単語(牛の動き、牛の病気、後ろの色、牛の形など)」が存在するとされます。

また、大人になる儀式の後には子供時代の名前(生まれた当時の環境に由来するものが多い)を捨てて、牛に関連する名前を受け入れて使っていくことになります。

さらに、ディンカ人達は牛乳が最高の食料だと考えられているようです。

このように、ディンカ族にとって牛はなくてはならない存在なんです。

商い・市場・利益に直訳出来る単語が存在しない

ディンカ族は牛と共に自給自足で生きてきたため、近年まで商売がほとんど必要ない生活を送ってきました。

そのためディンカ語には、商い、市場、利益といった、商売(またはビジネス)に関する言葉が少なく、直訳できる単語が存在しないといった特徴があります。

ただし、だからといってディンカ族が一切商売をしないというわけではなく、また、商売に無関心というわけでもありません。

男社会であり一夫多妻が認められている

ディンカ族の社会では、一夫多妻制が一般的。

そして驚くことに、社会的に地位の高い男性の場合、50~100人の妻を抱えるなんてこともあるそう。

ちなみに、ディンカの女性達は家庭の中で家事や子育てを主に行うとされます。

秋に盛大なお祝い事をするらしい

ディンカ族の亜部族は相互につながりあっており、毎年秋になると皆が一同に集まってお祝い事をする習慣を持っているそうです。

ディンカ族の人々が誇るディンカの伝統精神と、ディンカ社会におけるリーダーへ尊敬の念を示すために、1日中祝い事を続け、またその中では多くの牛を犠牲にします。

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