スイスの有名人|歴史的な英雄や哲学者からテニス選手まで

スイスの有名人を14人まとめて紹介していきます。歴史的な英雄や哲学者から、作家やテニス選手まで、スイスの有名人達を見ていきましょう。

中央ヨーロッパに位置する小さな内陸国スイスは永世中立国として有名で、他にも山、チョコレート、プライベートバンク、時計などで有名です。

また、スイスは多くの国際機関の本部が置かれていることでも知られます。

しかし、スイスが誇るものはそれだけでなく、歴史の中では多くの有名人も輩出しているのです。

この記事では、スイスが世界へ誇る有名人を14人ピックアップして、簡単な紹介と共にまとめていきたいと思います。

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スイスの有名人1:ウィリアム・テル

ウィリアム・テル(14世紀頃)はスイスの国民的英雄で、独裁政治に対する抵抗の象徴とされている有名な人物。

ただし、おそらく架空の人物であり、あくまでも伝説上の英雄であるという主張が現在は一般的です。

テルはスイスのウーリ州に生まれたとされ、この地域は当時、ハプスブルク家によって独裁的な支配体制が敷かれていました。

そして、テルはこの体制に対して抵抗し、彼の勇敢な姿勢がその後にスイスの独立に結びついていったと考えられているのです。

スイスの有名人2:ジャン=ジャック・ルソー

「社会契約説」を唱えた人物として、近現代の大哲学者「トマス・ホッブズ」や「ジョン・ロック」などと肩を並べるジャン=ジャック・ルソー(1712〜1778年)は、スイスのジュネーヴで生まれ、後にフランスで大活躍した偉大な哲学者の一人。

ジャン=ジャック・ルソーの政治哲学は、ヨーロッパ中の啓蒙思想とフランス革命に影響を与えました。

なかでも、ジャン=ジャック・ルソーの著書である「人間不平等起源論」と「社会契約論」は、現代の教育、政治、社会における思想へ大きな影響を残しています。

スイスの有名人3:アンナ・ゲルディ

(出典:wikipedia

1734年にザンクト・ガレン州で生まれたアンナ・ゲルディ(1734〜1782年)は、何か大きな功績を残したわけではありません。

彼女が有名になった理由は、人生の幕を閉じることになった悲惨な出来事からでした。

その出来事とは、16世紀頃から17世紀頃にかけて主に西ヨーロッパを中心に最盛期を迎えた集団ヒステリー「魔女狩り」であり、アンナ・ゲルディは「魔女」として、ヨーロッパで最後に処刑された人物となったのです。

この出来事から225年後の2007年、スイス議会はアンナ・ゲルディに対して下された死刑の判決は誤審だったと認めました。

スイスの有名人4:ヨハンナ・シュピリ

(出典:wikipedia

「アルプスの少女ハイジ」と言えば、世界的に有名な児童文学作品で日本でも大変有名ですが、その作者として知られるのが、スイスのチューリヒ郊外に生まれた作家「ヨハンナ・シュピリ(1827〜1901年)」。

シュピリは生涯の中で非常に多くの作品を残していますが、1880年から1881年に4週間で書き上げた「アルプスの少女ハイジ」によって、世界的にも名前が記憶されることとなりました。

ちなみに、「アルプスの少女ハイジ」の舞台になっているグラウビュンデン州のクールは、シュピリ自身が子供の頃に何度か夏を過ごした場所だと言われます。

スイスの有名人5:カール・グスタフ・ユング

精神科医で精神分析医であったカール・グスタフ・ユング(1875〜1961年)は、スイスのトゥールガウ州で生まれましたスイスの有名人。

精神分析学の創始者であるオーストリアの精神科医で精神分析学の創始者であり、20世紀の文化と思想に大きな影響を与えた偉大な歴史的人物に数えられるジークムント・フロイトからも注目されたほどの人物でした。

カール・グスタフ・ユングは生涯の中で分析心理学またはユング心理学と呼ばれる深層心理学の理論を生み出し、現在でも分析心理学の始祖として知られています。

また、カール・グスタフ・ユングは「外向性と内向性」などの、とても有名な心理学の概念も生み出しています。

スイスの有名人6:ルイ・シボレー

(出典:wikipedia

アメリカ合衆国の自動車メーカーであり、現在はゼネラルモーターズが抱える自動車ブランドとして知られるシボレーは、ルイ・シボレー(1878〜1941年)という人物を共同創業者に置いて始まったシボレー社に起源を持ちます。

そして、このルイ・シボレーは当時、レーシングドライバーとして大活躍する、スイスのヌーシャテル州に生まれたスイス出身の人物でした。

ただし、ルイ・シボレーは1901年にアメリカへ移住し、キャリアのほとんどをアメリカで過ごしています。

生涯の中ではシボレー社だけでなく、フロンテナク・モーター・コーポレーションを設立するなど、レーシングドライバーとしてだけでなく、実業家としても知名度があり、成功を収めています。

スイスの有名人7:アルベルト・アインシュタイン

20世紀に活躍し、それまでの常識を覆して物理学の再定義をしたアルベルト・アインシュタイン(アルバート・アインシュタイン、1879〜1955年)は、「現代物理学の父」と呼ばれる歴史的に偉大な理論物理学者。

生まれはドイツでユダヤ系の家庭に生まれたため、正確にはドイツ出身のユダヤ系物理学者となりますが、その後にドイツ帝国の兵役義務から逃れるためにドイツ市民権を破棄し、スイス国籍を取得していることから、スイスの有名人の一人としても数えられます。

彼が提唱した物理の理論は複数ありますが、その中でも特殊相対性理論や一般相対性理論などの、質量や重力の概念に関する理論は最も有名で、その後の物理学はもとより人類社会へ多大な貢献をしました。

ちなみに、相対性理論で示された有名な関係式「E=mc2」は、彼がスイスのベルンに居た時に導き出されたと言われます。

スイスの有名人8:ル・コルビュジエ

スイスに生まれ、フランスで活躍した建築家ル・コルビュジエ(1887〜1965年)は、近代建築の先駆者で、ヨーロッパや日本、インド、アメリカで建物を設計したことで名前が知られるスイスの有名人。

ル・コルビュジエは、都会の人へより良い生活環境を提供する事に力を注ぎ、都市計画という点で大きな遺産を残しました。

「近代建築の三大巨匠」の一人として数えられるほどであり、2016年には、ジュネーブのイムーブル・クラルテなど、計7か国17件の建築作品が「ル・コルビュジエの建築作品-近代建築運動への顕著な貢献-」として世界遺産に登録されました。

ちなみに、本名はシャルル=エドゥアール・ジャヌレ=グリです。

スイスの有名人9:アルベルト・ジャコメッティ

彫刻家、画家、製図家、版画家であるアルベルト・ジャコメッティ(1901〜1966年)は、成人してからほとんどの時間をフランスのパリで過ごして活躍しましたが、生まれはスイスのグラウビュンデン州であるため、スイス出身の有名人として知られています。

ジャコメッティは特に、フランスの詩人アンドレ・ブルトンが提唱したシュールレアリズム(超現実的主義)に影響され、作品に垣間見れる人間に関しての哲学的疑問は、彼の作品の大きな特徴になっています。

1962年にはヴェネツィア・ビエンナーレ彫刻大賞を受賞し、アルベルト・ジャコメッティは人生の晩年において世界的に高く評価されて認められることとなりました。

ちなみに、スイスの100フラン紙幣には、アルベルト・ジャコメッティと作品「歩く男」が描かれています。

スイスの有名人10:ウルスラ・アンドレス

スイス出身の女優として、その歴史の中で良く知られているのがスイスのベルン出身のウルスラ・アンドレス(1936年〜)。

アメリカを始め、イギリスやイタリアの映画にも何度も出演してきた大女優で、かつてはモデルやセックスシンボルとしても知られていました。

ただし、彼女がここまで世界的に知られるのは、超大作007シリーズの映画化大1作目「007 ドクター・ノオ」において、初代ボンドガールとなったから。

この映画の中でハニー・ライダーを演じ、国際的な地位を確立しました。

スイスの有名人11:カルラ・デル・ポンテ

(出典:wikipedia

スイスのティチノで生まれたカルラ・デル・ポンテ(1947年〜)は、世界的にも有名な女性検事(検察官)であり、社会への女性進出が唱えられている21世紀においては、多くの女性にとって優れたロールモデルとなるスイス出身の有名人。

法律事務所勤務からキャリアをスタートさせ、1981年にはティチノの検事に任命され、そこで困難な案件を多く担当した実績が認められました。

その後にはスイスの法務長官に任命されたり、旧ユーゴスラビア国際戦争犯罪法廷とルワンダ国際戦犯法廷の主任検察官に任命され、2008年から2011年までは駐アルゼンチンスイス大使としても活躍しました。

また、2012年から2017年までは、シリアに関する国連調査委員会調査官を務めています。

スイスの有名人12:アンディ・フグ

日本発祥の格闘技イベント「K-1」で活躍し、「ミスターK-1」、「青い目の侍」、「鉄人」との愛称で知られたアンディ・フグ(1964〜2000年)は、スイス・ボーレンに生まれた空手家でキックボクサー。

スーパーヘビー級の選手たちが参戦するK-1において180cmのアンディ・フグは小柄な選手でしたが、そのストイックな性格と努力によって「鉄人」という愛称に相応しい活躍を見せ、1996年にはK-1グランプリで悲願の優勝を果たしました。

また、生まれ故郷のスイスにおいて国民的英雄として扱われただけでなく、世界中の格闘家へも大きな影響を与えるなど、その後の格闘技界の発展へ大きな足跡を残したスイス出身の有名人でした。

スイスの有名人13:マルチナ・ヒンギス

現役当時は「女王」と呼ばれ、女子テニス界において最年少記録をいくつも築き上げたマルチナ・ヒンギス(1980年〜)は、スイス国籍を持つ偉大な元女子テニス選手であり有名人。

「世界記録一位達成」、「グランドスラム(4大大会)の年間三冠獲得」、「グランドスラム初制覇」に関しては、現在(2019年現在)の時点で未だに歴代最年少記録を保持したままです。

また、シングルスだけでなく、ダブルスにおいても世界ランキング一位を獲得するなど、オールラウンドな選手であり、2013年には国際テニス殿堂入りも果たしました。

ちなみに、スイス国籍であるためスイスの有名人であることは間違いありませんが、生まれは当時存在していたチェコスロバキアで、8歳の頃に母と一緒にスイスへ移住しいます。

スイスの有名人14:ロジャー・フェデラー

「史上最高の男子テニス選手」の一人として名前が挙がるロジャー・フェデラー(1981年〜)は、スイスのバーゼルに生まれたスイスの有名人。

キャリアの中では何度も世界ランキング1位を達成し、グランドスラムの優勝を幾度も繰り返し、また、男子プロテニス協会が運営するATPツアーの優勝に関しては、なんとテニス史上初の100回を達成するなど、テニス界では誰もが知る存在です。

特に芝のコートでの強さが際立っています。

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スイスの有名人|歴史的な英雄や哲学者からテニス選手までのまとめ

スイスの有名人を14人紹介していきました。

スイスは多文化主義を敷く国で、国土は小さいながらも異なる文化が交錯してきました。

その結果、歴史の中で数々の有名人達を世界に輩出してきているのです。

世界のことって面白いよね!By 世界雑学ノート!

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