イタリアの文化と習慣|食・芸術・家族・ビジネスなど知っておきたい10のこと!

イタリアの文化や習慣について理解を深めたければ、食や芸術、そして家族やビジネスなど、10のポイントを抑えていきましょう。

イタリアと言えば美味しい食事や芸術的な街並みなど、その伝統に惹かれる人も多くいるはず。

街を歩けば芸術的価値の高い伝統的な建築物に遭遇する一方、ミラノなどの大都市では、洗練されたファッションセンスを持つイタリア人に惚れ惚れします。

加えてイタリアは、古代ローマ帝国の拠点であり、イタリア半島で何世紀にも渡って繁栄した文化「ルネサンス」の中心地。

また、ローマ司教が教皇として全世界のカトリック教会に対して強い影響力を及ぼすようになるなど、イタリアは世界的に見ても重要な「拠点」であり続けた場所です。

そんなイタリアを理解するためにも、伝統や習慣に関して知っておくと良さそうな10のことを紹介していこうと思います。

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イタリアの文化と習慣に関してしっておきたい食・芸術・家族など10のこと

イタリアの文化や習慣1:家族はとっても重要

イタリア文化の中で、家族は非常に重要な役割を担っている存在。

イタリア人の多くが考える「家族」とは、日本で一般的な親と子だけのいわゆる「核家族」ではなく、祖父母はもちろん、日本でいう従兄弟などの親戚も含めたもの

そして、イタリアでは日本よりも頻繁にこの「家族」と頻繁に集まり、食事をしたり出かけたりと、一緒に過ごす時間を楽しみます。

結果として、イタリア文化の中で子供たちは、大人になっても家族と密接に付き合い、その中で家族の大切さ、また、人とのつながりの大切さを学んでいくんです。

イタリアの文化や習慣2:ローマカトリック

イタリアで主要な宗教といえばカトリック教。

ローマの中心部に位置するバチカン市はローマカトリック教の拠点であり、カトリック教の頂点に立つ教皇の居住地でもあるため、これは驚くべきことではないはずです。

一方で、カトリック教徒やその他のキリスト教徒は、イタリアの人口のおよそ8割を占めているとされますが、実際に定期的に教会へ行く宗教的な人はそのうちの1/3程度。

しかし、ローマは歴史的にカトリック教の中心地として認識されてきた場所であるため、意識する・しないに関わらず、イタリアにおいては様々な場面で、このローマカトリックの影響が色濃く出ています。

イタリアの文化や習慣3:食は外せません!

イタリアの文化を語る上では「食」も非常に重要。

イタリア料理は世界中の食文化に大きな影響を与えており、世界の料理シーンにおいてイタリア文化の片鱗を見ることが出来ます。

パスタ、ピザ、ティラミス、ジェラートは、誰でも知っていますよね?

そして、イタリア料理はイタリア人の生活の中でも大きなウェイトを占めるものであり続け、イタリア人にとっては「人生そのもの」と言って良いかも。

上でも説明した通り、イタリアでは家族の集まりが頻繁に開かれるわけですが、そこでは「食べ物を中心にして」家族のつながりが広がっていきます。

また、イタリアでは、それぞれの地域で違ったものを食べることが多く、それぞれの地域で独自の食文化を引き継ぐことは、彼らにとってのアイデンティティの一部になっているとも言えるのではないでしょうか。

ちなみに、地域別の一例を挙げると、

  • イタリア北部
    • 魚、じゃがいも、米、ソーセージ、豚肉、様々な種類のチーズなどを良く使う
  • イタリア南部
    • トマトを使った料理が多く、また、ケッパー、ピーマン、オリーブ、オリーブオイル、ニンニク、アーティチョーク、ナス、リコッタチーズなどもよく使われている

と言った違いがあります。

ちなみに、イタリア料理と言ったら誰もが思い浮かぶスパゲッティやピザは、イタリア中部が発祥とされるみたいですよ。

一方で、食べ物だけでなく「ワイン」もイタリア文化にとっては重要。

世界的にも有名なぶどう園がいくつもあり、世界で最もワイン生産量の多い国の一つであることが、そのことを物語っており、イタリアではコーヒーと並んで、ワインは最も人気で習慣的に飲まれる飲み物です。

イタリアの文化や習慣4:イタリアと言えば建築!

イタリアは古典的なローマ様式、ルネサンス、バロック、新古典派など、多くの建築様式を生み出してきました。

コロッセオ、ピサの斜塔、そしてサン・ピエトロ広場など、世界的にも有名な建築物がいくつもあり、イタリアを耳にした時にそのような建築物をイメージする人も多いはずです。

また、イタリアにはフォート・バール、ヴェルリー城、ウルセル伯爵城など、多くの城があります。

加えて、フィレンツェ、ベネツィア、ローマには多くの美術館がありますが、誰でも無料で入れる教会や公共の建築物でも、多くの芸術を目にすることが出来るんです。

ちなみに、一般的にはそこまで強調されることがないけど、絶対に見ておきたいのが、ローマ教皇の公邸であるバチカン宮殿にあるシスティーナ礼拝堂。

礼拝堂自体も素晴らしい建築物なのに加えて、天井には1508年から1512年の間にミケランジェロによって描かれた荘厳な天井画があります

モスクワのクレムリンからワシントンD.C.の国会議事堂に至るまで、世界中にある優れた建築物の建設にイタリア人建築家が関わってきた点は、イタリアの建築文化がどれだけ優れているかを物語っていますよね。

イタリアの文化や習慣5:芸術もイタリアの重要文化!

また、イタリア文化と言ったら多くの芸術作品を生み出してきたことでも有名。

そしてその芸術の中でも、オペラはイタリアが発祥であることからして、「音楽」はイタリア文化を代表する芸術だと言っても過言でないはず。

ジュゼッペ・ヴェルディの「アイーダ」や「椿姫」、ルッジェーロ・レオンカヴァッロの「道化師」など、有名なオペラの多くはイタリア語で書かれており、今でも世界各国でイタリア語で上演されています。

2007年に亡くなってしまった、当時のオペラ界を代表するイタリア出身のルチアーノ・パヴァロッティを思い出す人もいるかもしれませんね。

それに加えて、イタリアは音楽に使う多くの楽器を発明してきた国でもあり、イタリア文化の中で音楽は、食事をすることと同じぐらいイタリア人の生活の一部になっていると言えるかと思います。

一方で、絵画や彫刻などのビジュアルアート(視覚芸術)においても、イタリア文化は優れた芸術家を生み出し、有名な作品を世の中にたくさん送り出しています。

例えば、レオナルド・ダ・ヴィンチ、ラファエロ・サンティ、ミケランジェロ・ブオナローティなどは、イタリアのルネサンス期を代表する芸術家達で、芸術に詳しくない人でも名前や彼らの作品を知らず知らずのうちに目にしたことがあるはずです。

イタリアの文化や習慣6:ファッション!

見た目がいいことを気にするのは、ある意味イタリア文化の一側面で習慣と言えるかも。

イタリアでは、アルマーニ、グッチ、ベネトン、ヴェルサーチ、プラダなど、世界的に有名なファッションブランドが誕生してきました。

特にイタリア人デザイナーは、シューズ、ハンドバッグ、ランジェリー、ジュエリーそしてサングラスを得意としているようで、多くの人気商品をこれまで世の中に送り出してきています。

また、イタリア最大の都市ミラノは、イタリアファッションの中心であり、欧米諸国においてはファッションの3大中心地として、パリやニューヨークとともに君臨している場所。

そのため、イタリアの歴史建造物や芸術を見るためにローマやフィレンツェへ行くのなら、必ずミラノにも訪問して、イタリア文化の一角を担う洗練されたファッションに触れておくのを忘れずに。

イタリア車

また、ファッション的な部類に入るとこととして、イタリア車もイタリア文化を代表するものだ思います。

イタリアでは多くの人がスピード狂と言っても良いかもしれず、とにかく速度の早い車に夢中。

一方で、高いファッションセンスを求めるのがイタリア人。

そのため、イタリアは実用性とスタイルを併せ持った、世界で最も高名なデザイナー車を生産してきました。

その代表例がフェラーリやランボルギーニです。

インテリア

さらに、イタリア人は表に出る時だけファッションを楽しむのではなく、普段からいる空間も、習慣的にセンス良くする傾向にある気がします。

結果、イタリアの家具やインテリアは、快適さと使いやすさと同時に、スタイリッシュになっていることが多く、これもまた、イタリアの文化または習慣と言っても良いかもしれません。

イタリアの文化や習慣7:イタリアのスポーツって?

F1のイタリアGP(イタリアグランプリ)に代表されるカーレースは、イタリアの文化の一側面を担うほど大切な存在。

特にF1の歴史を長年リードしてきたフェラーリなどは、イタリア人が誇りに感じているものであり、実際、モータースポーツのシーンにおいて、イタリアは重要度が非常に高い国。

一方で、カーレースを除けば、スポーツはイタリア文化について話す時、最初に頭に浮かぶものではないかもしれません。

しかし、イタリアには世界トップレベルのサッカーリーグ「セリエA」が存在し、サッカーシーズンの間だけは、多くのイタリア人がサッカーのことで頭がいっぱいになることから考えると、サッカーもイタリア文化を語る上では大切だと言えそうですね。

イタリアの文化や習慣8:名俳優達

イタリアの文化と言って良いか分かりませんが、イタリアは多くの名優や名監督を輩出してきたことでも知られる国。

例えば、アル・パチーノや、2005年に亡くなってしまったアン・バンクロフトは世界的に有名な映画スター。

また、世界的な映画監督としては、マーティン・スコセッシやフランシス・コッポラがおり、イタリア国内で有名な人としては、ベルナルド・ベルトルッチがいます。

ちなみに、イタリア人は映画や舞台などで活躍しやすいと言われることがありますが、これは、イタリア文化の根底に流れる高い芸術的感性もさることながら、毎日の習慣がイタリア人を優れた役者にしているからだとかなんとか。

つまり、イタリア人と言えば思い浮かぶ、日々の生活で繰り返すジェスチャーやボデイランゲージ、そして感情表現が、イタリア人を自然と最も優れた俳優にしているっていうジョークです。

イタリアの文化や習慣9:ビジネス習慣

イタリア文化の中ではとにかく家族が中心になるためか、ビジネスにおいても家族経営の会社が多く存在します。

例えば、イタリアの企業のほとんどを占める中小企業は家族経営のものが多く、また、フィアットやベネトンといった大企業でさえ、家族経営になっているものがあります。

また会議は、ドイツや日本などと比べて形式的ではなく、無秩序に映る一方で、活気に満ちた意見交換や交流を生み出すこともあります。

そして、イタリアでは人と人とのつながりが重要で、全く知らない外部の人間とのやりとりは警戒する傾向にあるのに対して、良く知っている人間とのやりとりは細部を詰めずに進めていく傾向にあると言えるかと思います。

イタリアの文化や習慣10:イタリアの祝日について

イタリア人は、キリスト教の休日のほとんどをお祝いするのが基本ですが、中でもいくつかの休日について知っておくと、イタリアの習慣を知る上でも良いかと思います。

まず、1月6 の「エピファニア(公現祭)」は、復活祭、聖霊降臨祭とともにキリスト教最古の三大祝日の一つで、クリスマス時期の締めくくりとして重要。

この日を境にして年末の長い休みが終わって普段の生活が始まるため、イタリアに住む人々にとっては、なんとも切ない気分になる祝日でもあります。

そして、毎年春のいずれかの日に行われる「イースター(復活祭)」後の月曜日は「パスクエッタ」と呼ばれ、春の訪れをお祝いするために家族でピクニックをするのが典型的な過ごし方

また、4月25日は1945年にイタリアで第二次世界大戦が終結し、解放を記念する解放記念日です。

さらに、11月1日は「諸聖人の日」と呼ばれ、宗教的な祝日であるこの日は、親戚のお墓を花で飾り、自分と先祖や家族、そして他の人々との繋がりを再認識します。

一方で、イタリアには地方ごとの祝祭日もあります

例えば、8月16日はロンバルディア州のロンバルディア祭、9月19日はナポリのサン・ジェンネロ祭、12月7日はミラノの聖アンブロージェの日などです。

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イタリアの文化と習慣|食・芸術・家族・ビジネスなど知っておきたい10のこと!のまとめ

イタリアの文化と習慣に関して、知っておきたい10のことを紹介してきました。

イタリアと言えば他にもシチリアのマフィアや、イケメン男子など、有名なことがたくさんあるので、さらに知りたければ実際に現地へ行って自分の目で確かめてみましょう。

世界のことって面白いよね!By 世界雑学ノート!

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