世界一大きなネコ科の動物として知られるライガーは、人工飼育下で「ライオン」の父と「トラ」の母を掛け合わせることで誕生する動物です。
そのライガーの大きさを、体長と体重の点から簡単に確認していきます。
ちなみに、父がトラで母がライオンの場合はタイゴンと呼ばれ、ライガーほど大きくはなりません。
ライガーの大きさはどれくらい?
ライガーはオスとメスによって、その大きさが異なってきます。
ライガーのオスの体長と体重
体長 | 300〜360cm |
体重 | 340kg〜600kg |
ライガーのメスの体長と体重
体長 | 平均305cm |
体重 | 平均320kg |
ライガーの体長は、オスで300〜360cm、メスで305cm前後、そして体重はオスで340〜600kg、メスで320kg前後となり、オスの方がメスよりも平均的に大きいことが分かります。
ライガーの体重に関する記録
ライガーのオスの体重は400kg弱というのがおおよその平均となりますが、中にはその平均体重を上回る個体が誕生することもあります。
例えば、「ヘラクレス(Hercules)」と呼ばれるオスのライガーは、肥満でないライガーの中では世界で最も巨大な個体だとされ、418.2kgの体重でギネスブックに登録されました。
ヘラクレスがまだ3才だった2005年当時、すでにその体重は408.25kgに達していたと言います。
また、肥満に分類される個体も含めれば、これまで550kgや725kgに及ぶ巨大なオスのライガーが確認されています。
ライガーの大きさ(体長と体重)を他のもので例えると?
ライガーの大きさを数値だけで示してもイマイチ分かりにくいと思うので、他のものと比較していきましょう。
自然界に生きる最大のネコ科動物よりも大きい
自然界で最大のネコ科動物とされるのは、ロシアと中国東北部の国境を流れるアムール川周辺に生息するアムールトラですが、通常、オスの体長は250〜330cmぐらいであり、体重も180〜300kg程度であるため、ライガーには及びません。
また、百獣の王として知られるライオンも、自然界では最も大きなネコ科動物の1種と考えられていますが、通常の体長はオスで170〜250cm、体重は150〜225kgであるため、ライガーには遠く及びません。
もちろん、どちらの種にも稀に、巨大な体格を誇る個体が誕生することがありますが、これまで体重が500kgを超えた個体は確認されていないことからも、ライガーがどれほど大きなネコ科動物か分かると思います。
大きな個体の体重はシロクマとほぼ同等
動物園でシロクマ(ホッキョクグマ)を見たことある人は多いかと思いますが、ホッキョクグマのオスは、通常の個体の体重が400〜600kgであるため、ライガーの大きなオスの個体は、ホッキョクグマのオスとほぼ同等レベルの体重を有することになります。
マンションの一階あたりの高さとほぼ一緒の全長
ライガーの全長をイメージする上では、マンションの一階当たりの高さ分と考えるとイメージしやすいでしょう。
マンションは3階建でだいたい9〜10mとされるため、一階分の高さは3〜3.3mになります。
ライガーの平均的なオスの体長が3〜3.6mであることを考えると、ライガーを縦に立たせた時には、マンションの一階分の高さにまで到達してしまうことになります。
ライガーの大きさを理解するためにこちらも参考に
こちらの動画にはライガーが二本足で立っている画像も含まれているので、ライガーの巨大さを理解する上で役立ちます。