世界一平均身長が低いと言われる東ティモールについてと、そこに住む東ティモール人の平均身長を解説していきます。
世界一平均身長が低い国「東ティモール」とは?
世界一平均身長が低い国とされる東ティモールとは、東南アジア諸国に含まれる国の1つで、小スンダ列島にあるティモール島の東半分と、アタウロ島、ジャコ島、飛地のオエクシ=アンベノで構成されている島国。
16世紀にポルトガルによって植民地化され、1975年11月28日に独立したものの、その翌日の11月29日にインドネシア軍によって全土を制圧されたことで、1976年にはインドネシアの27番目の州としてへ併合宣言がなされ、2002年5月20日に再びインドネシアから独立するまで、インドネシアの一部となっていました。
インドネシアではジャワ人やスンダ人が2大多数派民族を形成しており、それ以外にマレー人、バリ人、中華系インドネシア人、アチェ人など、数々の少数民族が暮らしていますが、東ティモールの住民の大部分はメラネシア人であるといった違いがあります。
東ティモール人の平均身長を調べてみた結果
そんな世界一身長が低い国とされる東ティモールに住む東ティモール人の平均身長は、どの程度なのでしょうか?
東ティモール人の平均身長を調べるに当たって今回利用した情報源はINSIDERというサイトで、そこには1996年生まれの東ティモール人の平均身長が記載されていました。
それでは早速、東ティモール人の平均身長を、男女別に見ていきましょう。
- 男性
- 1.5979cm(159.79cm)/5′ 2.9″ feet
- 女性
- 1.5115m(151.15cm)/4’11.5″ feet
東ティモール人の平均身長は男性で159.79cm、女性で151.15cmであることが分かりますが、これは現代における全世界の平均身長とされる男性171cmと女性159cmと比較すると、男性は11.21cm低く、女性は7.85cm低くなっています。
上でも述べた通り、東ティモールは2002年までインドネシアに含まれていた新しい国家であり、インドネシアと紛争状態になったこともあったため、食事環境が整っておらず、それが平均身長にも影響を与えていると推測できます。
また、同じ理由から、全人口を対象にした包括的な平均身長の数値がないために、1996年生まれの人口の身長を参考にしていますが、全人口を対象にした場合の平均身長は、上記の数値よりも低くなることが予想されます。
参考までに、以下の記事では、東南アジア諸国の中でも平均身長が低いとされるカンボジア人とフィリピン人の身長について、全世代と1996年生まれ世代の数値を確認出来ます。
日本人の平均身長と比較すると?
では、男性の平均身長が161.9cmで女性の平均身長が150.2cmの東ティモール人の平均身長は、我々日本人と比べるとどの程度の差になるのでしょうか?
以下で、日本人の平均身長と比較して、その差を客観的に確認してみましょう。
東ティモール | 日本 | |
男性 | 1.5979m(159.79cm) | 1.707m(170.7cm) |
女性 | 1.5115m(151.15cm) | 1.580m(158cm) |
表で見て分かる通り、東ティモール人男性は日本人男性よりも平均で10.91cmほど身長が低く、また女性は6.85cmほど身長が低いことが分かります。
女性の平均身長差もかなり大きいものの、男性に関して言えば日本人と東ティモール人の間には11cm近い平均身長差があり、これは、下駄の中でも高さを出した「高下駄」の平均的な高さにほぼ匹敵します。