シンガポールの文化と特徴|生活におけるマナーや暮らしの習慣など!

シンガポールの文化と特徴に関する11のことを紹介していきます。生活のマナーや習慣など、シンガポールのことを知るためにも確認してみましょう。

東南アジアの小国で、アジア・太平洋地域のハブ都市として発展目覚ましいシンガポールは、現在、一人当たりの名目GDPがおよそ58,000ドルと、世界でも有数な金持ち国家にまで成長しています。

また、シンガポール政府も富裕層を優遇する政策を掲げてきました。

これまでに、世界中の大手企業がオフィスを構え、ビジネスチャンスを得ようと多くの富裕層や優秀な人材がシンガポールに集まった結果、世界でも類を見ないほど発展することになったのです。

一方で、別な視点からシンガポールを見ると、ビジネスや金融面だけでなく、他にも多くの文化的特徴や、興味深い生活の習慣などを見つけることが出来ます。

この記事では、シンガポールの文化と特徴を知るためにも、知っておきたい11のポイントを紹介していきたいと思います。

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シンガポールの文化と特徴1:ホーカーセンター

食べ物と飲み物は「リトル・レッド・ドッド(Little Red dot:シンガポールのこと)」に住む国民全員にとって、楽しみであり、また、国民全体をまとめるものといっても過言でないほど大切。

そのため、どこにでもありふれたホーカーセンターでさえ、実はシンガポールの文化や日々の生活の中において、特別な存在と言えるかも。

ホーカーセンターは、今風の言葉で言ってみれば「フードコート」のようなもので、香港やマレーシア、シンガポールなどに存在する、安い飲食店のお店が集まった施設であり、日々の生活の中で一般的にとてもよく利用される場所です。

とにかく「安くて美味い!」お店が多く入っており、昼も夜も多くの人がやってきて活気があります。

また、シンガポールの現地人にとっては、食事をするだけでなく友達や家族で賑やかな会話を楽しんだりする社交場でもあります。

ちなみに、シンガポールでは自炊する習慣があまりなく、代わりにホーカーセンターのような場所で安く食事を済ませることが基本です。

シンガポールの文化と特徴2:多種多様な料理!

もともと広東語圏、東南アジア、そして南アジアの人々や文化が入り混じるシンガポールでは、元来、多様な食文化を持っているのが特徴。

さらに、アジア・パシフィック地域のハブ都市として発展してきた結果、他の地域からもエクスパット(駐在員)や移民が増えたため、シンガポールには非常に多くの国の料理が存在します。

しかも、それぞれの料理が良い所取りをして融合した独特の料理も生み出されてきたため、シンガポールは間違いなく世界でも類を見ない「美味しい国」と言えるはず。

加えて、ホーカーセンターに行けば、シンガポールを代表する大人気のチキンライスがとても安く手軽に食べられ、時期が来れば悪臭が鼻につくドリアンなんかも楽しむことが出来ちゃうんです。

ある意味シンガポールは「食の天国」と言っても過言でないかもしれません!

シンガポールの文化と特徴3:シングリッシュ!

シンガポールの文化であり特徴、そしてイギリス植民地支配時代の歴史を物語るものの一つが「シングリッシュ(Singlish)」。

シングリッシュとは簡単に言ってしまえば、「シンガポール国民が日常的に使っている独特の英語」のこと。

Learning Singlish (Singaporean English) – Xiaxue's Guide To Life: EP178

専門的な言い方をすれば、意思疎通ができない異なる言語の商人らなどの間で自然に作り上げられた言語を指す「クレオール語(ピジン言語)」の一種で、英語にマレー語や中国語(主に広東語)、他にもタミル語などが影響を与えてシンガポールで発生した言葉です。

その特徴は、

  1. 省略が良く起こる
    1. 主語の省略やbe動詞の省略や最後の母音の音が省略されるなど
  2. 語尾に「lah」などをつける
    1. 〜「ラー」という文章にすることで「〜だよ〜」的なニュアンスを持たせている
  3. 時制の差異が明確でない
    1. 過去形や未来系の時制がなくて現在形に統一されてしまっている
    2. 文脈や文章中に使われる時間を表す単語で時制を理解する必要がある

など(さらに詳しい特徴はこちらが役立ちます!)

このシングリッシュは歴史的に本場の英語に劣るものとして近年まで見なされる傾向にありましたが、現在はシンガポール独特の文化的&歴史的遺産の1つと考えられ始めています。

その結果、国内のミュージシャンがこの言語を用いて活動したり、また、文学作品にも使われるなどしています。

とにかく、シンガポールでは現地の人たちが生活の中で当たり前に使っている言葉であり、習慣的に「〜lah」とか良く言うので、最初は戸惑うかもしれませんが気にしなくてOKです!

シンガポールの文化と特徴4:教育

資源の少ない国家にとって、教育は国の未来を築いていく上で最大・最強の手段。

そしてこのことは、小さな国土しか持たないシンガポールが短期間で発展した最大の理由の一つであり、シンガポールの文化や社会では非常に重要視されていること。

そのため、子供が将来的に最高の大学へ入学してその後のキャリアで不自由しないように、「非常に早い時期から学校以外でも授業を受けさせる」という高い教育方針と習慣を持つ家庭が多いです。

一方、そのような教育方針を持つ家庭が多いこと、そして教育制度も競争を助長するような仕組みになっているため、子供達は常に厳しい競争にさらされることになります。

実際、「教育を受けないと社会から取り残される」と考えている人は大人だけでなく子供の中にもいるようで、この考えがまた、シンガポールの文化形成に強い刺激と影響を与えていると言えるでしょう。

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シンガポールの文化と特徴5:行列作るの好きかも。

日本ではよく「行列の出来る◯◯」といったお店やレストランが特集されることがありますが、実はシンガポール人も習慣的に行列を作るのが結構好きだと言えるかも。

しかも、長時間並ぶというのをあまり苦としないというか、むしろ娯楽感覚で楽しんでいる(?)人も結構いるイメージです。

また、行列を作れるというのは、「秩序立って整列して待つ」ことが出来る国民性の裏返しであり、例えば、銀行の窓口で待つ時や公共交通機関を使う時などに、順番通りに並んでくれるので、横から割り込みされるようなこともまずなく(してくる場合は観光客や移民であることが多い)、その点でイライラすることは少ないです。

シンガポールの文化と特徴6:HDBのおかげで安く住宅が手に入る!

HDB(Housing Development Board)とは住宅開発庁の略で、シンガポール人の生活を支える上でとても重要で大切な存在。

と言うのも、シンガポールの国籍を持つシンガポール人は、このHDBが供給する公共住宅を安価で購入することが出来るから。

現在、シンガポールの住宅は非常に高騰しており、外国人でも買える公共住宅以外は一般人にとっては手の出せない代物。

そこでシンガポール政府は、シンガポール人だけしか購入出来ないHDBの住宅を作ることで、国民の生活を守っているんです。

実際、シンガポール中にHDBの公共住宅区画が点在していて、新しく建設されたり、逆に古いものが取り壊されたりしています。

また、国土が非常に限られたシンガポールに建設されるため、HDBは日本で言う「いわゆる団地のような構造」をしていて、そこにはたくさんの人が詰め込まれたように暮らしています。

もっとも、そこでは人々が互いに交流し、シンガポールのアイデンティティを築き、強い絆を作り出す共同空間になっているのも確かです。

シンガポールの文化と特徴7:清潔な国!

シンガポールは高湿度で高温、そして狭く混雑した国にも関わらず、街中は非常に清潔

屋外ではごみ箱がところどころに置かれ、廃棄物処理計画がうまく機能しているので、通りは基本的にいつでも綺麗で清潔です。

また、後述する理由でシンガポール人は、食べ物や使い捨てのティッシュやナプキンを軽く捨てたりせず、また、路上をごみで汚さないというエチケット精神が強いため、公共の場が汚れているという状況はほとんど見かけません。

シンガポールの文化と特徴8:罰金大国!

街にゴミがほとんど落ちていないと言われるシンガポールは、非常に清潔で快適に暮らせる都市ですが、それは「罰金大国」としての側面が大きく影響していると言えるでしょう。

と言うのも、シンガポールではどこで何をしてはいけない」というのがかなりハッキリと決められていて、それを守らなければ観光客であってもすぐに罰金を請求されるから。

具体的には、次のようなことは罰金の対象になります。

  • MRT(電車)内で飲食をするなど
  • 横断歩道・歩道橋を利用せずに、そこから50m以内の場所で道路を横断する
  • 鳥への餌やり
  • ゴミのポイ捨て
  • 喫煙場所以外での喫煙
  • ツバや痰を吐く
  • チューインガムの持ち込み
  • 未申告でのタバコの持ち込み

(参照:シンガポール旅行観光.com

しかも、チューインガムの持ち込みは罰金10000ドル、未申告でのタバコ持ち込みは最高5000ドル、他の罰則でも最大1000ドルが課される可能性があるっていう厳しさ。

このように、国を清潔にするために事細かに罰則が決まられているのが、シンガポールの特徴的な側面なんです。

ちなみに、ごみを捨てた人の罰則として、罰金の他に路上の掃除というプログラムが採用されることもあります。

シンガポールの文化と特徴9:実は田園都市?

シンガポールに対して、狭い国土の中に高層ビルや住宅が乱立しているイメージを持たられることが多いかと思います。

シンガポールには多くのビルが立ち並んでいるのは確かです。

しかし、高層ビルや住宅が立ち並んでいると言っても、決してコンクリートのジャングルと言った無機質な感じではなく、実は結構「緑が生い茂っているのが特徴。

ビルとビルの間に木が植えてあったり、また、場所によっては緑が非常に豊かなエリアも存在します。

結果、大都市と自然の融合が起こり、そこに住む人はより健康的な生活を送れるようになっているんです。

もちろんこの緑の多くは、シンガポールの都市計画の中で人工的に植えられたものですが、それでも発展著しい都市が、自然との融合を果たしている点はとても素敵です。

シンガポールの文化と特徴10:充実したナイトライフ!

発展した大都市に共通する特徴かと思いますが、シンガポールはナイトライフが充実している点も忘れてはダメ。

シンガポールにはクラブが沢山あり、夜明けまでずっと営業しているため、パリピ(パーティーピープル)でも存分に楽しむことが可能なんです!

一方で、夜にくつろぎながら友達と楽しみたいなんて時は、中心地にあるボート・キーやクラーク・キーにあるようなレストランやバーがおすすめです。

さらに、スーパーマーケットとファーストフードチェーンはたいてい24時間オープンしているし、また、上で紹介したホーカーセンターでさえもかなり遅くまで開いているので、夜になっても生活に困ることは無し!

加えて、シンガポールは夜でも治安は悪くないので、基本的には安心して夜遅くまで出歩くことが出来ます。

シンガポールの文化と特徴11:バーゲンセール!

シンガポールの一大イベントとして、毎年夏の期間(6月上旬から8月中旬)にかけて開催される「グレート・シンガポール・セール(GSS)」というものを知っていますか?

このGSSは名前の通り、あらゆる物がバーゲン価格で購入出来る年に一回のイベントで、最大70%オフになることだってあるぐらい。

しかも物だけでなく、ホテル代や飲食代などのサービスまで安くなるため、バーゲン好きには最高の期間。

一方、このGSSが終わったとしても、シンガポールでは習慣的に小さなバーゲンがいろいろな場所で開かれています。

例えば、住んでいるマンションの周りを歩いてみれば、日用品をバーゲン価格で売っている人を見つけられたり、数多くあるショッピングモールでも、個別にバーゲンを開催している店を見つけることが出来ます。

そのため、シンガポールは「バーゲン好き」のための「掘り出し物の宝庫」と言える国かもしれません。

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シンガポールの文化と特徴|生活におけるマナーや暮らしの習慣など!のまとめ

ビジネス面で発展し続けるシンガポールの文化や特徴として知っておきたい、11のことを見てきました。

シンガポールに行く予定があるのなら参考にしてみてください!

世界のことって面白いよね!By 世界雑学ノート!

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