世界一小さい猿・世界最小の猿を紹介していきます。ピグミーマーモセットが有名ですが、実際はもっと小さい猿が存在します。ピグミーマーモセットを含めた3種類の猿を見ていきます。
世界一小さい猿または世界最小の猿とは、一体なんという猿なのでしょうか?
世界には約220種類の猿が生息すると考えられていますが、その中でも最も小さいと言われる猿を紹介していきたいと思います。
これまで確認されている猿の中では、主に3つの猿が世界最小級の猿として名前が挙がることから、この記事では、その3種類の猿をそれぞれ簡単に紹介していきます。
オオシャコガイの大きさ(体長や体重)を解説します。
世界一小さい猿・世界最小の猿とは?
世界一小さい猿① ベルテネズミキツネザル
これまで発見されている猿の中で名実ともに世界一小さい猿となるのが、ベルテネズミキツネザルという猿。
この猿は比較最近となる1992年に発見され、アフリカ大陸の南東海岸部から沖へ約400km離れたマダガスカル島の、キリンディの森を主な生息地としています。
その大きさは以下の通り。
体長 | 9.2cm前後 |
体重 | 30g前後 |
体長は9.2cm前後で体重は30g前後です。
これはつまり、日本で販売されている190mlのコーヒー缶の高さ(10.45cm)よりも小さくなります。
世界一小さい猿② ピグミーキツネザル
ピグミーキツネザルは上で挙げたベルテネズミキツネザルと同じコビトキツネザル科ネズミキツネザル属の仲間に属する猿で、世界一小さい猿の1つとして知られています。
また、ベルテネズミキツネザルと同じように、マダガスカル西部にあるキリンディの森を主な生息地としています。
そして、大きさは次の通りです。
体長 | 12〜13cm前後 |
体重 | 43〜55g前後 |
体長は12cmから13cmの間、そして体重は43gから55gと、ベルテネズミキツネザルよりは多少大きいことが分かります。
世界一小さい猿③ ピグミーマーモセット
ピグミーマーモセットは世界最小の猿として、もしかしたら上で挙げた2種類の猿よりも有名な猿。
オマキザル科(キヌザル科あるいはマーモセット科とする説もあり)ピグミーマーモセット属に分類され、実は、1990年代後半までは「世界最小の猿」と考えられていました。
そのため、現在はベルテネズミキツネザルやピグミーキツネザルの方が小さいことが分かっていますが、それでも「世界一小さい猿=ピグミーマーモセット」という話が広く受け入れられているのです。
ピグミーマーモセットの大きさとは?
そのピグミーマーモセットの大きさは以下の通りです。
体長 | 11.7〜15.2cm |
体重 | 85〜140g |
尾長 | 17.2〜22.9cm |
体長で11.7cmから15.2cm、体重で85gから140g、尻尾の長さで17.2cmから22.9cmとなります。
また見てわかる通り、体長よりも尻尾の長さの方が長いのが特徴です。
さらに、典型的なピグミーマーモセットの体重は通常、100gを若干超える程度です。
そんなピグミーマーモセットは普段は木の上で生活しているわけですが、その体の小ささに見合わず、枝から枝まで最大で5m近くジャンプで飛び移ることが出来る身体能力を有しています。
世界最小の猿ピグミーマーモセットの大きさを他のものと比較すると?
みかん一個分とほぼ変わらない重さ
ピグミーマーモセットの大きさを理解する上で例として挙げたい1つがみかん。
日本で一般的に手に入るみかんの重さは、平均すると約101g程度となります。これに大して、典型的なマーモセットの体重は通常、100gを多少超える程度となります。
つまり、ピグミーマーモセットの体重は、みかん一個分の重さとほとんど変わらないと言えるのです。
体長は手の長さよりも短い
また、この猿の体長は、成人の手の長さよりも短くなります。
日本の成人の手の長さ(手長)は、男性で約18.4cm、女性で約16.3cmであり、11.7cm〜15.2cmが体長となるピグミーマーモセットよりも大きくなるのです。
つまり、ピグミーマーモセットの体長は、日本人の成人が持つ手のひらの長さよりも小さいのです。
さらに、ピグミーマーモセットの個体によっては、手のひらから指を除いた長さ程度と等しくなることもあるでしょう。
合わせて読みたい世界雑学記事
世界一小さい猿・世界最小の猿とは?3種類の小さい猿を解説!のまとめ
世界一小さい猿・世界最小の猿を紹介してきました。
よく知られるピグミーマーモセットは、実は世界一小さいわけではなく、ベルテネズミキツネザルとピグミーキツネザルといった猿の方がより小さいことが分かります。
いずれにせよ紹介した3種類の猿は、一般的に知られる猿よりも圧倒的に小さな体を持ちます。