シンガポールで有名なものを紹介していきます。ショッピングモールやホーカーセンター、他にも罰金やシングリッシュについてなど、シンガポールに興味があるなら知っておきたいことを13個集めてみました。
シンガポールは国としては非常に小さく、都市としてみても世界の各大都市よりだいぶ小さな面積しか持ち合わせません。
しかしシンガポールは、その国土の狭さにも関わらず、過去数十年の間に世界でも稀に見る発展を遂げ、また、現在では世界中が羨むほどのモダンな都市に生まれ変わっています。
そんなシンガポールに関する有名なものとして、どのようなものを挙げることが出来るでしょうか?
ショッピングモールやホーカーセンターなど、シンガポールで有名なものを13個ピックアップして紹介していきます。
- シンガポールで有名なもの1:世界でも珍しい「都市国家」
- シンガポールで有名なもの2:マリーナベイ
- シンガポールで有名なもの3:安くて美味しいお店
- シンガポールで有名なもの4:シンガポール・スリング
- シンガポールで有名なもの5:1年中べたべたした夏
- シンガポールで有名なもの6:罰金と体罰
- シンガポールで有名なもの7:ガムは禁止!
- シンガポールで有名なもの8:クリーンな街!
- シンガポールで有名なもの9:緑あふれる街
- シンガポールで有名なもの10:ショッピングモール天国
- シンガポールで有名なもの11:空港と航空会社
- シンガポールで有名なもの12:リー・クアンユー
- シンガポールで有名なもの13:シングリッシュ
- 合わせて読みたい世界雑学記事
- シンガポールで有名なもの13選!ショッピングモールやホーカーなどのまとめ
シンガポールで有名なもの1:世界でも珍しい「都市国家」
シンガポールは世界的にも稀な「都市国家」。
都市国家とは、「一つの都市(とその支配地域)が政治的に独立した主権国家となっている国」のことで、世界にはシンガポールを含めてたった3つしか存在しません。
そして、国自体が都市であり都市自体が国であるシンガポールは、本島であるシンガポール島と60以上の小島で構成されている、アジアにおける唯一の都市国家なんです。
ちなみに、シンガポール以外の残り2つの都市国家は、いずれもヨーロッパにあるモナコとバチカン市国になります。
また、非常に小さい国土しか持たない都市国家としては珍しく、必要であれば自らを防衛出来る最新テクノロジーによって強化された軍隊を持っていることでも知られます。
シンガポールで有名なもの2:マリーナベイ
マリーナベイは、シンガポール島の南部中央に位置する湾岸エリアで、ここ10年の間に劇的に変化し、なかでも、3つの超高層ビルが屋上で連結した独特の形を持つ総合リゾートホテル「マリーナベイ・サンズ」が2010年に開業してからは特に有名になりました。
しかし、もともとこのエリアは、海水と埋め立て地で出来た空っぽの土地だったんです。
現在では、
- エスプラネード・シアターズ・オン・ザ・ベイ
- ヘリックスブリッジ
- ビジネス街に建つ数々のビルで出来た摩天楼
などがあり、夕食後にこの辺りをブラブラしてみれば、金融街の明かりに照らされた美しい夜景を楽しむことが出来ます。
あ!忘れてましたが、マリーナベイはかの有名な「マーライオン」が設置されているところです!
シンガポールで有名なもの3:安くて美味しいお店
シンガポールでホテルに泊まったり、アクティビティを楽しむには、必ずしも安く収まるとは言えませんが、料理に関しては別。
もちろん驚くほど高いレストランもたくさんありますが、一方で、衛生的で質が高く、何よりも美味い料理を安く提供する多くのお店が存在しているんです。
中でも、シンガポールの安くて美味い料理を食べられる場所と言えば、ホーカーセンターが有名。
ホーカーセンターは、言い方を変えれば「フードコート」のようなもので、安い飲食店のお店が集まった施設。
地元の人々が日常的によく利用する場所で、家族や友達で集まって賑やかに美味しい料理を楽しむんです。
そんなホーカーセンターは、ある意味でシンガポール文化を体験出来る場所であり、さらに、中にはミシュランの星を獲得したお店もあったりするので、シンガポールを知りたいなら外せないものだと思います。
シンガポールで有名なもの4:シンガポール・スリング
シンガポールを訪れたなら、絶対に試しておきたい有名なものの一つが「シンガポール・スリング」。
名前だけでは分からないけど、これはシンガポール発祥のジンベースのカクテルです。
このチェリーピンク色のかわいいカクテルは、アンゴスチュラ・ビターズというリキュールと、グレナディンシロップ、チェリー・ブランデー、そしてジンなどで出来ていて、1900年台前半に、シンガポールの最高級ホテルとして有名なラッフルズホテルで初めて作られました。
それ以来、「シンガポールの飲み物と言えばこれ!」と言うくらい世界的に知られるようになり、現在でも根強い人気を誇っています。
ちなみに、ラッフルズホテルでの伝統的なシンガポール・スリングの飲み方は、「ホテルのロングバーでカクテルを飲みながら、ピーナッツの皮を床に捨てる」ことです。
シンガポールで有名なもの5:1年中べたべたした夏
赤道のほぼ真上に位置するシンガポールは、気温が年間を通して28~34℃で、年中夏を感じられます。
しかも、海に囲まれていることから湿気も高く、たくさんの汗をかかずにはいられません!
シンガポールの高温多湿な気候は有名で、乾燥した地域から訪れた外国人の中には「シンガポールは大きなサウナだ!」という人もいるぐらいです。
そのため、日中の焼け付く様な暑さの中で地元の人は皆、エアコンの効いた屋内で隠れて過ごすのを好みます。
ちなみに、短時間の激しい雨(スコール)が1年中発生しますが、通常は年末のモンスーン時期に多く見られます。
シンガポールで有名なもの6:罰金と体罰
シンガポールは罰金大国だとしても有名で、シンガポールに興味を持って調べたことがある人なら、おそらく罰金については耳にしたことがあるでしょう。
シンガポールでは「どこで何をしてはいけない」という規則が明確になっていて、それを遵守することが求められます。
また、この規則は住人だけでなく観光客にも求められ、知らず知らずに規則を破ってしまい、運悪く警察に捕まると罰金を請求されることになるんです。
例えば、
- MRT(電車)内で飲食をするなど
- 横断歩道・歩道橋を利用せずに、そこから50m以内の場所で道路を横断する
- 鳥への餌やり
- ゴミのポイ捨て
- 喫煙場所以外での喫煙
- ツバや痰を吐く
- チューインガムの持ち込み
- 未申告でのタバコの持ち込み
(参照:シンガポール旅行観光.com)
などは、シンガポールに初めて訪れる人は絶対に知っておくべき。
さらに、シンガポールでは未だにむち打ちの刑が認められているため、シンガポール国内でさらに重い犯罪を犯した場合、例えば、強盗や破壊行為などに手を染めた場合、体罰としてむち打ちの刑に処せられたり、特に麻薬関連で捕まった場合は死刑を宣告されてしまう可能性もあります。
ちなみに、シンガポールには多くの罰金が存在することを皮肉って、観光地で売っているお土産のTシャツには、「Fine City(素晴らしい街/罰金の街)※Fineには素晴らしいという意味に加えて罰金という意味もある」と描かれた物があったりします。
シンガポールで有名なもの7:ガムは禁止!
シンガポールに興味を持った人が衝撃を受けるほど有名なのが、シンガポールは「ガムに関してとても厳しい!」ってこと。
このガムに関する厳しいルールは、当時、新しく導入されたMRT(地下鉄)で頻繁に起こったガム被害(噛んだガムをドアや椅子に張り付けたり、床に吐き捨てる等)に対応する形で、1992年に施行されました。
その結果、国内ではガムを噛むことが禁止され、また、観光客であってもガムをシンガポール国内へ持ち込むことは御法度となり、場合によっては10,000ドルを超えない罰金もしくは2年間の禁固刑が科されることになったんです。
2004年からは、虫歯予防や禁煙目的に噛む一部のシュガーレスガムの販売が認められるようになりましたが、これが売っているのは薬局のみで、処方箋を持っていかない限り購入出来ません。
シンガポールで有名なもの8:クリーンな街!
シンガポールは東京23区より少しだけ大きな国土の中に、550万人強の人口を抱える非常に人口密度の高い国。
そのため、なんとなくゴチャゴチャした雑多な街を思い浮かべるかもしれないけど、実は世界でも一番綺麗な都市と言われることもあるほどクリーンな街として有名。
5万人強もの清掃員が街をきれいに保つために雇われており、さらに、屋外ではごみ箱がところどころに置かれ、効率的な廃棄物処理計画が実施されていることで、この街はとても清潔に保たれています。
さらに、上で触れた罰金の対象には、屋外でのごみのポイ捨てや、路上でのつば吐き、公共物の破壊行為、立小便なども含まれるため、シンガポールの住人達は自主的に街を汚さないように気をつけているんです。
シンガポールで有名なもの9:緑あふれる街
小さな国土の中に無数に乱立する高層ビルと言うのが、シンガポールに対する一般的なイメージかもしれませんが、クリーンな街として知られるシンガポールはまた、多くの緑が溢れる街としても有名。
公共スペースや道でさえも青々とした芝が綺麗に手入れされており、コンクリートジャングルの中に緑を取り入れようとする努力が続けられてきた結果、現在では大都市と緑が上手く融合した美しい街に変わっているんです。
高層ビルの間にある公園のほかにも、陸橋に並ぶ花々や茂み、高速道路の中央分離帯に植えられた背の高い日よけの木などが見られ、さらに、シンガポール島の隅の一部には、農地や自然のままの景観が残っていたりします。
シンガポールで有名なもの10:ショッピングモール天国
シンガポールはショッピングを楽しめる観光地としても知られ、特に豪華なショッピングモールが道路の両端に並んだオーチャードロードは、週末には地元の人や観光客で大変賑わう、一番の繁華街として有名。
また、オーチャードロード以外にも、現在では他の大きな地区のほとんどにショッピングモールがあり、ちょっと軽食を取ったり、買い物をしたり、エアコンの効いた屋内で涼むだけなど、人気のたまり場になっています。
さらに、毎年、6月上旬から8月中旬の夏の期間にかけては、「グレートシンガポールセール(GSS)」と呼ばれるバーゲンセールが開催され、これらショッピングモールは大変な賑わいを見せるんです。
シンガポールで有名なもの11:空港と航空会社
シンガポールのチャンギ国際空港は、大きくてモダンな設備の中に、無料の映画や花のある庭、プールなど、シンガポールに到着する客や通過する客のために快適なアメニティを揃えています。
また、2019年には空港の敷地内にショッピングモール、ホテル、さらに熱帯植物園のようなエリアが詰まった大型複合施設「ジュエル・チャンギ・エアポート」がオープンし、これまでの空港の常識を変えています。
結果、チャンギ国際空港はこれまで、世界でもトップクラスの空港として評価を受け続けており、東南アジアのハブ空港として世界中の航空会社が乗り入れ中。
また、チャンギ国際空港はシンガポール航空の拠点。
シンガポール航空は世界最高評価を受けているおり、フライトアテンダントの対応や質の高いサービスは非常に有名で、国際的にも認められている人気のエアラインなんです。
シンガポールで有名なもの12:リー・クアンユー
世界の人に「シンガポール人で誰を知っているか?」と質問した時に挙がる名前と言ったら、恐らくシンガポール初代首相のリー・クアンユーでしょう。
リー・クアンユーはシンガポール独立の父と言われ、率直でハッキリした強い態度で国を牽引。
ある意味では独裁的な政治体制を作りあげた一方で、綿密な計画に沿った経済発展を強く推し進め、現在の経済都市国家シンガポールを作り上げた立役者です。
亡くなってしまった2015年3月23日は、国全体で哀悼をささげる日になりました。
そして今は、息子のリー・シェンロンが、シンガポールの3代目首相を務めています。
シンガポールで有名なもの13:シングリッシュ
シングリッシュはシンガポール国民が日常的に使っている独特の英語で、シンガポールに関するものとして世界的に有名。
イギリスによる植民地時代に英語がこの地に持ち込まれた後、現地に住んでいた人々が使用する他の言葉、例えば、カントン語、マレー語、タミル語などが影響を与えた結果、現在のシングリッシュが形作られていきました。
その特徴は、
- 省略が良く起こる
- 主語の省略やbe動詞の省略や最後の母音の音が省略されるなど
- 語尾に「lah」などをつける
- 〜「ラー」という文章にすることで「〜だよ〜」的なニュアンスを持たせている
- 時制の差異が明確でない
- 過去形や未来系の時制がなくて現在形に統一されてしまっている
- 文脈や文章中に使われる時間を表す単語で時制を理解する必要がある
などで、アメリカ英語やイギリス英語に慣れている人が初めて聞くと、最初は結構戸惑うかもしれません。
合わせて読みたい世界雑学記事
- シンガポールの文化と特徴|生活におけるマナーや暮らしの習慣など!
- シンガポールの教育制度の全体像から特徴
- シンガポールのガム禁止令|持ち込みは罰金や実刑?背景や現状とは?
- シンガポールのホーカー文化|ホーカーセンターは食文化で文化遺産
- シンガポールの川6選!シンガポール川・カラン川・ゲイラン川など
- →こちらからシンガポールに関する情報をさらに確認出来ます
シンガポールで有名なもの13選!ショッピングモールやホーカーなどのまとめ
東南アジアにある小国シンガポールは、過去数十年の間で目覚ましい経済発展を遂げ、現在は世界中の多国籍企業がオフィスを構えています。
そんなシンガポールに興味を持ったら、今回紹介した13個の有名なもの関しては必須で抑えておきましょう。