世界最大の鹿・世界一大きい鹿とされる鹿は、ユーラシア大陸から北アメリカ大陸にまで生息するヘラジカです。ヘラジカのサイズを確認してみましょう。
全世界にはおよそ40種類近くの鹿が存在していますが、その中で世界一大きい鹿となるのは「ヘラジカ」と呼ばれる、シカ科ヘラジカ属を本種のみで形成する鹿の仲間。
別名オオジカと呼ばれ、ギネス世界記録にも世界最大の鹿として記録されています。
世界最大の鹿・世界一大きい鹿となるヘラジカの大きさを確認していきましょう。
世界最大の鹿「ヘラジカ」の大きさとは?
体長(頭胴長) | 2.4〜3.1m |
肩高(身長) | 1.4〜2.3m |
体重 | 200〜825kg |
尾長 | 5〜12cm |
世界最大の鹿または世界一大きい鹿となるヘラジカの大きさは、体長で2.4mから3.1mの間、地面から肩までの高さで1.4mから2.3mの間、体重は200kgから825kgの間、尻尾の長さは5cmから12cmの間となります。
このサイズに関する数値を参考にすると、その高さ(身長)は自動販売機の高さ(183cm)と同じぐらいか個体によってはそれよりも高く、またその体重は、大きなオスであれば軽自動車よりも重くなり、このような大きな動物が目の前にいると想像してみると、ヘラジカの大きさがより実感しやすくなるかと思います。
ちなみに、ヘラジカの体重としては過去に、1000kg(1トン)を超えるサイズのものが報告されていますが、これは正確性に疑問が持たれており公式な数値としては認められていません。
世界最大の鹿「ヘラジカ」の中でも最大となるのはアラスカヘラジカ
ただし、ヘラジカはユーラシア大陸から北アメリカにかけてまで、比較的広い地域に分布していることから、その大きさは地域によってまちまち。
実際に、上に記した大きさの数値でも、例えば体重は200kgから825kgまでと、その範囲がとても広いことに気づくはずです。
そんな中で、最も大きなヘラジカの亜種はアラスカに生息しているアラスカヘラジカで、ギネス世界記録にも正式に記録されているアラスカヘラジカの個体が、これまで確認されてきたヘラジカの中で最も大きい個体とされています。
その個体は1897年9月にカナダのユーコン準州で確認され、体重は推定816kg〜820kg、肩高は2.34mにも及びました。
サッカーのゴールポストの高さ(2.44m)を例として挙げると、この最大級のヘラジカの身長が想像出来るでしょう。
一方で、アラスカヘラジカの次に大きい亜種は、もしかしたらアラスカヘラジカを超える可能性を秘めるシベリアやカムチャッカ半島などに生息するチュクチヘラジカで、その体重は500〜725kg、肩高は2.15m。ユーラシア大陸最大のヘラジカの亜種となります。
世界一大きい鹿と世界で二番目に大きい鹿のサイズ比較
最後に世界最大の鹿であるヘラジカが、同じ鹿種の中でどれだけ圧倒的なサイズ感を誇るのかを知るためにも、世界で二番目に大きい鹿となるアメリカアカシカと簡単に比較しておきましょう。
(アメリカアカシカ)
ヘラジカ | アメリカアカシカ | |
体長(頭胴長) | 2.4〜3.1m | 1.5〜2.7m |
肩高(身長) | 1.4〜2.3m | 0.75〜1.7m |
体重 | 200〜825kg | 170〜600kg |
表を見てわかる通り、世界で二番目に大きな鹿と比べてもヘラジカは、平均して一回り(1.5倍前後)大きくなっています。
世界最大の鹿「ヘラジカ」の大きさを理解できる動画
以下の動画では、大自然の中を闊歩するヘラジカの姿が映されています。
大きさを比較する対象となるものは木ぐらいしか周囲にありませんが、それであってもヘラジカの圧倒的な大きさが伝わってくる動画です。
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世界最大の鹿・世界一大きい鹿「ヘラジカ」のサイズとは?のまとめ
世界最大の鹿「ヘラジカ」の大きさについて見てきました。
そのサイズ感は、一般的にイメージする鹿よりも圧倒的に大きいことが分かるはずです。