世界一大きいゴリラ・世界最大のゴリラを見ていきましょう。ゴリラには異なる種類が存在しますが、その中で最大級のものを解説していきます。
現生する霊長類の中では一際大きな体を持つゴリラは、中部アフリカと西アフリカの一部の国に生息している動物。
世界的にも良く知られ、日本では動物園でその姿を見ることが出来ます。
一方で、ゴリラには異なる亜種(種類)が存在することはあまり知られておらず、また、種類によって、その大きさは微妙に異なってきたりします。
この記事では、そんなゴリラの亜種の中で世界最大となるゴリラ種を紹介し、追加として、これまで確認された世界一大きいゴリラの個体も合わせて紹介していきます。
世界一大きいゴリラ種とは?
いくつかに分類されるゴリラ種の中で、最も大きな「世界一大きいゴリラ種」となるのは「ヒガシローランドゴリラ」。
その大きさは、オスが両足で立つと185cm近くにも及び、体重は平均でも210kg。
他の亜種だと通常、オスの平均身長は170〜180cm、体重は140〜200kg程度であることから、ヒガシローランドゴリラが世界一大きいゴリラ種と呼ばれる所以が分かります。
また、もちろん中には平均よりも巨大な個体が出現することがあり、大きいヒガシローランドゴリラの身長は195cm近くになったり、体重は300kgを超えることもあります。
ちなみに、メスはオスに比べるとかなり小さく、平均的な身長は160cm程度、また身長は100kg程度です。
世界一大きいゴリラ種「ヒガシローランドゴリラ」をもう少し詳しく
1929年、頭骨の比較研究から、ゴリラはまず2つの基本亜種「”東部個体群”と”西部個体群”」に分類されました。
その後、追加調査や観察から、この2つの基本亜種はそれぞれ、さらに2つずつへの分類が可能だという説が唱えられ、現在は次の4つの亜種に分けられることが一般的です。
- 東部個体群
- 1. マウンテンゴリラ
- 2. ヒガシローランドゴリラ
- 西部個体群
- 3. クロスリバーゴリラ
- 4. ニシローランドゴリラ
この分類から見てわかる通り、ヒガシローランドゴリラはゴリラ亜種の中でも東部個体群に含まれ、マウンテンゴリラに比較的遺伝的距離が近しいと考えられるのです。
そして、主に中部アフリカに位置するコンゴ民主共和国東部に生息し、ゴリラの亜種としては最も広い高度範囲の生活圏を有しています。
具体的には山岳地域から低地熱帯林にまで暮らしています。
また、コンゴ民主共和国にあるカウジ=ビウガ国立公園は、これまで研究対象となってきたヒガシローランドゴリラの多くが住む場所として知られています。
個体として世界一大きいゴリラとは?
世界最大のゴリラ種はヒガシローランドゴリラという亜種でした。
では、個体としてこれまで確認されたゴリラの中で世界最大サイズとなるのはどのゴリラでしょうか?
その答えは、1958年12月1日に、アメリカのセントルイス動物園で亡くなってしまった「フィル(Phil)」という個体でした。
(出典:STL)
その大きさは、なんと最大時で体重390kg、身長180cmであったとされ、また死亡時でさえも352kgもありました。
ただし、これは明らかな肥満であったため、飼育員達によって食事を管理され、ダイエットが慣行されることが度々ありました。
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見てきたように大きなゴリラは、身長でも体重でも人間の平均を上回ってきます。