世界に存在する毒蜘蛛の種類と名前を一覧にして紹介していきます。危険な蜘蛛と言われる18種類について確認していきましょう。
暗いところに身を潜めて這い回り、種類によっては顔にくっつく巣をあちこちに張り巡らせるクモたち。
その外見や動きによってクモが苦手という人は多いと思いますが、クモの中には毒を持つ「毒蜘蛛」も存在するため、それによってなおさらクモには近づきたくないという人もいるでしょう。
では実際に、この毒蜘蛛に分類されるクモには、どういった種類や名前のクモが含まれるのでしょうか?
この記事では外見だけでなく、噛まれると恐ろしい、世界に存在する18種類の危険な毒蜘蛛たちを紹介していこうと思います。
- 危険な毒蜘蛛の名前1:セアカゴケグモ
- 危険な毒蜘蛛の名前2:クロゴケグモ
- 危険な毒蜘蛛の名前3:ニセゴケグモ
- 危険な毒蜘蛛の名前4:カティポ
- 危険な毒蜘蛛の名前5:ドクイトグモBrown Recluse Spider
- 危険な毒蜘蛛の名前6:クサチタナグモ
- 危険な毒蜘蛛の名前7:タランチュラ
- 危険な毒蜘蛛の名前8:キングバブーンスパイダー
- 危険な毒蜘蛛の名前9:クロガケジグモ
- 危険な毒蜘蛛の名前10:ハイイロゴケグモ
- 危険な毒蜘蛛の名前11:6つ目砂クモ
- 危険な毒蜘蛛の名前12:イエローサックスパイダー
- 危険な毒蜘蛛の名前13:ネズミアナグモ
- 危険な毒蜘蛛の名前14:チリドクイトグモ
- 危険な毒蜘蛛の名前15:コモリグモ
- 険な毒蜘蛛の名前16:シドニージョウゴグモ
- 危険な毒蜘蛛の名前17:キノボリジョウゴグモ
- 危険な毒蜘蛛の名前18:クロドクシボグモ
- 合わせて読みたい世界雑学記事
- 毒蜘蛛の種類や名前一覧|世界にいる危険な蜘蛛18種類を確認!のまとめ
危険な毒蜘蛛の名前1:セアカゴケグモ
元々はオーストラリアが原産地だったものの、その後、外来種として世界中へ広がり、現在は日本でもその生息が確認されているセアカゴケグモは、毒を持つ種類の蜘蛛としては比較的有名。
背中に独特の赤い模様を持っているのが外見的な特徴で、オスより大きなメスでも体長は1cm程度と小さいものの、その毒は比較的強く、噛まれると痛いだけでなく、オーストラリアでは死亡例も報告されています。
実際、1956年にはセアカゴケグモに対する血清が作られているほどです。
ただし、性格は大人しいため、素手で触ってしまうなどの接触が無ければ、噛まれる心配はまずないとされます。
危険な毒蜘蛛の名前2:クロゴケグモ
北アメリカ原産のクロゴケグモは、現在、南北アメリカ大陸を中心に分布し、また、近年は日本でもその生息が確認されている毒蜘蛛。
その毒は非常に強い猛毒とされますが、噛まれた場合に注入される量は微量なため、健康な人間が死に至ることはほぼない(死亡率は1%未満)とされます。
ただし、血圧の上昇や心拍数の増大、他にも痛みや発汗など、不快な症状が現れる可能性はあります。
ちなみに、人間に影響を与えるメスは通常、赤い砂時計の模様を持つのが特徴です。
危険な毒蜘蛛の名前3:ニセゴケグモ
(出典:wikipedia)
近年、イギリスのメディアを騒がしている毒蜘蛛で、イギリスで最も恐れられている蜘蛛と言えるのが、カガリグモ属という種類に含まれるニセゴケグモ。
カガリグモ属に含まれる3種類の毒蜘蛛の中で最も猛毒性があると言われ、噛まれると痛み、腫れ、吐き気を生じ、最悪の場合は炎症を起こした後に壊疽(えそ:体組織の腐敗に特徴づけられる壊死の合併症)を起こすことがあります。
温暖な気候を好むことから、特に気温が下がる時期には室内での被害が増えると言われます。
危険な毒蜘蛛の名前4:カティポ
ニュージーランド原産のカティポは砂浜を好む毒蜘蛛で、オーストラリア原産のセアカゴケグモの仲間に当たるとされる種類の危険な蜘蛛。
噛まれると腫れて痛みが生じたり、血圧が上がったり、他にも腹痛、発汗、発熱、震えなどの不快な症状が出ます。
また、最悪の場合は死亡する可能性も無きにしもあらずと言われます。
ただし、人間を噛むのはメスだけで、さらに絶滅も心配されている毒蜘蛛です。
危険な毒蜘蛛の名前5:ドクイトグモBrown Recluse Spider
ドクイトグモは北アメリカに生息するクモの中で最も毒があるかもしれないとされる毒蜘蛛。
噛まれると、発熱、痙攣、かゆみ、吐き気、筋肉の痛みなどが発生し、酷い場合は皮膚組織の壊死が起きたり、過去には死亡例もあります。
ちなみに、背面にはバイオリンによく似た形の褐色斑紋を持つのが特徴です。
危険な毒蜘蛛の名前6:クサチタナグモ
ヨーロッパから中央アジア、そしてアメリカやカナダで発見されているクサチタナグモは、長いことその毒性に関して議論が続いていた毒蜘蛛。
かつては噛まれることで醜い症状が引き起こされると考えられていましたが、近年ではそこまで強い毒性は無いのではという主張が一般的になっています。
ただし、命の危険性は無いものの、噛まれると数時間は赤み、腫れ、痙攣が続く可能性があると言われます。
危険な毒蜘蛛の名前7:タランチュラ
毒蜘蛛の代表格的な種類と言えば「タランチュラ」。
実際にはいくつかの異なる蜘蛛がタランチュラと呼ばれてきましたが、現在は大型で全身に毛が生えているオオツチグモ科という種類に含まれる蜘蛛を一般的にはタランチュラと言います。
ちなみに、見た目の恐ろしさに反してタランチュラの毒はそこまで強くなく、実際にはアレルギーの無い人なら噛まれた時にちょっとした痛みと、タランチュラの足に生えている毛による肌荒れを引き起こす程度です。
危険な毒蜘蛛の名前8:キングバブーンスパイダー
タランチュラの一種に含まれるキングバブーンスパイダーは、その名前にふさわしく、体長は8cm、足を広げた長さは20cmにもなることがあると言われる、東アフリカを原産とする大型のクモ。
タランチュラに属する種類にも関わらず、その毒は比較的強力で、1cm程度の子供のキングバブーンスパイダーにひと噛みされただけでも、鋭い痛みと、その後の五日間ほどは痒みが続くとされます。
また、性格も攻撃的であり、刺激するとカチカチという音を出して襲いかかってくると言われます。
危険な毒蜘蛛の名前9:クロガケジグモ
クロガケジグモはオーストラリアに広く分布している毒蜘蛛の一種で、現在は日本にも外来種として入ってきており、関西地方を中心にその生息が確認されています。
オーストラリアでは毒蜘蛛として認識されており、噛まれると痛み、腫れ、吐き気、嘔吐などの症状を引き起こす可能性がありますが、死に至るほどではないとされます。
危険な毒蜘蛛の名前10:ハイイロゴケグモ
オーストラリアを中心とした太平洋諸島と中南米が原産のハイイロゴケグモのメスは神経毒を持ち、人間が噛まれると筋肉の痙攣、頭痛、吐き気など深刻な症状が出る場合もあります。
ただし、攻撃性は低いとされるため、実際に人間が襲われることはそこまで多くありません。
ちなみに、現在は日本へも外来種として入ってきており、東京や大阪などの大都市でも生息が確認されています。
危険な毒蜘蛛の名前11:6つ目砂クモ
6つ目砂クモはあまり人目につくような所には出てきませんが、非常に毒性が強い毒蜘蛛。
アフリカ南部の砂漠などの乾燥地帯に生息しているとされ、万が一にもこの蜘蛛に噛まれると、その周辺組織が壊死してしまうんだとか。
実際、この蜘蛛に噛まれて壊死が起こった結果、腕を失ったなんて例が報告されています。
また、血清が無いため、6つ目砂蜘蛛に噛まれると命に関わる可能性があります。
ただし、この蜘蛛は自ら人間に近づいていくことはほぼないため、興味本位で近づかなければ噛まれることはほとんどありません。
危険な毒蜘蛛の名前12:イエローサックスパイダー
カバキコマチグモという毒蜘蛛の仲間で、北米を中心に生息するイエローサックスパイダーは、車の排気管に好んで巣を作る習性がある蜘蛛。
自身も毒を持ち、噛まれると強い痛みが生じ、発熱、筋肉の痙攣、吐き気などを伴うことがあります。
ただし、人間が深刻な状態になることはほとんどないとされます。
危険な毒蜘蛛の名前13:ネズミアナグモ
トタテグモ下目に属し、ネズミアナグモと呼ばれる種類のクモには、さらに17種類のクモが含まれますが、その一部は深刻な症状を引き起こす毒を持つと言われます。
また、種類全体としてメスもオスも非常に大きな牙を持ち、攻撃的な性格を持つのが特徴です。
一方で、17種類のうち、チリで見つかっている1種類を除いて、残りは全てオーストラリアに生息します。
危険な毒蜘蛛の名前14:チリドクイトグモ
手の届きにくい隙間などに生息し、自宅の壁の隙間やひび割れ、さらには家具の裏などで見るかることから「角のクモ」として知られるチリドクイトグモは、その名前が示す通り、チリが位置する南米原産の毒蜘蛛。
噛まれると皮膚の炎症や皮膚細胞の壊死などの重篤な症状を引き起こす可能性があり、死に至るケースもあるぐらい強力な毒を持つとされます。
そのため、世界にいる毒蜘蛛の中でも最も危険な種類の一つだと言われるのです。
危険な毒蜘蛛の名前15:コモリグモ
コモリグモ科に属する種類のクモは全体として「コモリグモ」と呼ばれ、活発に徘徊する行動様式が特徴的。
過去には「ドクグモ科」と呼ばれていたこともあり、そのことだけを聞いたら毒性が強そうに思いますが、実際には健康な人が恐るほど強い毒はなく、死に至るといったケースはありません。
ただし、コモリグモの毒に対してアレルギーのある人は、処置が必要となる場合もあります。
険な毒蜘蛛の名前16:シドニージョウゴグモ
全ての蜘蛛の中で「最強の毒蜘蛛」とさえ言われることもあるのが、シドニージョウゴグモという名前の毒蜘蛛。
その名前の通り、オーストラリアのシドニー周辺に生息し、雰囲気的にはタランチュラに似た印象を持つのが特徴。
ただし、その毒はタランチュラなどとは比較にならないぐらい強く、シドニージョウゴグモに噛まれると心臓がショックを受け、数十分以内に命を落としてしまうことさえあると言われます。
ただし、現在は血清が存在するため、迅速に処置されれば危険を回避することが可能です。
危険な毒蜘蛛の名前17:キノボリジョウゴグモ
(出典:wikipedia)
オーストラリアジョウゴグモの仲間であるキノボリジョウゴグモは、オーストラリアジョウゴグモと同様、危険で死に至る毒を持っている猛毒蜘蛛。
一方で、シドニージョウゴグモが林床の倒木、岩石の下、あるいはそれらの隙間等に住んでいるのに対して、このキノボリジョウゴグモは名前の通り、丸太や木の枝、他にも木の溝など、樹木がある場所に生息しています。
また、オーストラリアのクイーンズランド州の南東から、ニューサウスウェールズ州のハンターバレーにかけてが生息域だとされます。
危険な毒蜘蛛の名前18:クロドクシボグモ
カリブ地域と中南米の熱帯雨林に生息するクロドクシボグモは、バナナスパイダーとも呼ばれており、出会うことが無いように何としてでも避けたい毒蜘蛛。
その毒は非常に強力かつ性格も攻撃的で、なんとギネス世界記録によって「世界一の猛毒を持つクモ」と認定されているっていうから驚き。
その毒の強さは、一匹が持つ毒量だけで、人間であれば数十人は殺せると言われます。
また、体長も8cm近くになり、ひと噛みで相手の命を奪えるほどで、人間であっても数十分以内に命を落としてしまう可能性があるのです。
ただし、現在は血清が作られているため、迅速な処置さえ可能であれば、命を落とすことはないとされます。
合わせて読みたい世界雑学記事
- 世界一大きいクモ・世界最大のクモ|世界一でかいクモ9種類!
- 世界の毒蛇一覧|ブームスラング・フィリピンコブラ・ブラックマンバなどの恐ろしさを知っているか?
- 世界一危険な虫や昆虫16選!ヒトヒフバエやサザンフランネルモスなど
- 世界一危険な動物・生き物をランキング形式で紹介!最も命の危険にさらされる動物はどれだ!?
- →こちらから世界の生き物に関する情報をさらに確認出来ます
毒蜘蛛の種類や名前一覧|世界にいる危険な蜘蛛18種類を確認!のまとめ
世界にいる危険な蜘蛛として18種類の毒蜘蛛たちを紹介してきました。
毒蜘蛛と言っても一部を除き、基本的にはこちらから近づかなければ襲ってくることはないので、万が一にも遭遇したらそっとしてその場を離れることが大切です。