映画ジョーズで人喰いザメのモデルとなったホオジロザメ(ホホジロザメ )は、平均的な個体でも、その体調が5m近くになる巨大なサメで、人が海水浴を楽しむ沿岸近くにも姿を表すことから、国によっては人を襲って命を奪い事件も起こしてきました。
このホオジロザメの歯に関する豆知識を紹介します。
ホオジロザメの歯と顎について
サメの仲間であるホオジロザメは他のサメと同様に、上顎と下顎の両方が動くのが特徴。
これは、他の動物とは異なる独特な顎だと言えます。ホオジロザメは獲物を待ち伏せし、下顎、次に上顎を噛んで攻撃するのです。
頭を前後に振って大きな肉片を引き裂き、獲物を飲み込みこんでいきます。
そして、この一連の捕食行動において重要になってくるのが「歯」です。
ホオジロザメはスペア(予備)の歯をたくさん備えている
ホオジロザメが口を開いた時に表に見える歯の数は、上顎と下顎に生えたものを合わせても、一見すると大体24〜30本程度です。
しかし、他のサメと同様に、ホオジロザメは顎の内側にとても多くの予備の歯を持ち、同時に5列の「歯の列」と言える構造を持ち、歯の数は隠れたものも含めれば、最大で合計3000本にもなるとも考えられます。
そして、獲物を捕獲する中で傷ついたり折れた歯は、自然と新しい歯に取って代わられるのです。
結果として、ホホジロザメは歯がなくなることはありません。
1つが失われると、顎にある予備の歯が前方に回転するように現れて、古い歯と交換されます。
また、このことから生涯でホオジロザメは、2万本を超える歯を使用する可能性が示唆されています。
ホオジロザメは常に新しくて無傷な歯を揃えておくことで、命を維持する上で非常に重要な捕食行動を問題なく遂行出来るようにしているのです。
ホオジロザメの歯の大きさ
また、サメの中までは巨大な体格を誇り、大きな獲物を捕食するホオジロザメの歯は、大きなものでは5〜6cmにもなります。
また、これまで確認された中には、6cmを超えて約6.5cmにもなるホオジロザメの歯も確認されています。
ホオジロザメの歯に関する動画
こちらの動画は英語ですが、ホオジロザメの歯に関してのものです。
映像を見てるだけでも参考になることが多いと思います。