チンパンジーの寿命【世界と日本飼育の平均数値は違う】

人間と同じ霊長類に含まれる類人猿であるチンパンジーは、非常に高度な知能を持った動物として知られます。

チンパンジーの寿命を解説します。

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チンパンジーの寿命はどれくらい?

野生下での寿命15年≧
飼育下での寿命オス:31.7年メス:38.7年

チンパンジーの平均的な寿命は、野生下で15年以下、飼育下でオスは31.7年、メスは38.7年とされ、外敵や環境変化の脅威にさらされる自然環境に比べて、安全な飼育下では寿命が大幅に伸びることが分かります(参照:Chinpanzee Sanctuary Northwest

ただし、野生下であっても25年以上生きる個体がいたり、非常に稀なケースでは40年〜60年近く生き延びる個体がいたりします。

また、飼育下では過去にオスの個体が68歳まで生きた記録が残っていたり、2017年にはアメリカのコロンバス動物園にて、メスゴリラの「コロ」が60歳の長寿をまっとうしたというニュースが報じられました。

日本国内で飼育されるチンパンジーの寿命は少し違う

一方で、過去100年に日本で飼育されたチンパンジーの寿命は、上記の数値とは少し異なるようです。

チンパンジーを含めた霊長類の研究で有名な京都大学霊長類研究所が発表した研究結果によると、日本の飼育チンパンジーの平均寿命はオスメス合わせて28.3歳でした。

この平均寿命は飼育下のチンパンジーにとって一見すると短めですが、同研究所は、

出生後1歳までに亡くなる乳幼児死亡率が21%と高いことが大きく影響している

と説明を添えてあります。

また、オスの平均寿命が30.3歳、それに対してメスの平均寿命が26.3歳となり、日本の飼育チンパンジーに限定すると、オスの方がメスよりも長生きであるという結果がでました。

しかし、この数値に関しても京都大学霊長類研究所は、

数字上は男性のほうが少しだけ長生きのようにも見えるが,男女差は誤差の範囲内だった。

と説明しており、これだけでは決してオスがメスよりも長生きすることを証明出来るわけではないと記しています。

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