イタリアの有名人を24人ピックアップして一覧として紹介していきます。歴史的に知られる名前から、芸術家やスポーツ選手として活躍する有名人まで確認していきましょう。
現在は観光地として人気の高いイタリアは、その首都ローマに別の国となるバチカン市国を抱えるなど、キリスト教世界、なかでもカトリック教会において、特別な存在感を持つ国です。
また、古代には共和制ローマやローマ帝国が興り、ルネサンス期には様々な芸術が開花するなど、常に西洋世界において大きな影響を与え続けてきました。
そしてこれは同時に、イタリアの歴史の中には数多くの有名人が誕生してきたということであり、現代社会でも、世界的に知られたイタリアの有名人が沢山います。
この記事では、そんなイタリアの有名人の中から24人をピックアップして、その名前や簡単なプロフィールを紹介していこうと思います。
- イタリアの有名人1:ガイウス・ユリウス・カエサル
- イタリアの有名人2:アウグストゥス
- イタリアの有名人3:マルクス・アウレリウス・アントニヌス
- イタリアの有名人4:アッシジのフランチェスコ
- イタリアの有名人5:マルコ・ポーロ
- イタリアの有名人6:ダンテ・アリギエーリ
- イタリアの有名人7:クリストファー・コロンブス
- イタリアの有名人8:レオナルド・ダ・ヴィンチ
- イタリアの有名人9:ニッコロ・マキャヴェッリ
- イタリアの有名人10:ミケランジェロ・ブオナローティ
- イタリアの有名人11:ラファエロ・サンティ
- イタリアの有名人12:ジョヴァンニ・ダ・パレストリーナ
- イタリアの有名人13:ガリレオ・ガリレイ
- イタリアの有名人14:ジョアキーノ・ロッシーニ
- イタリアの有名人15:ジュゼッペ・マッツィーニ
- イタリアの有名人16:ジュゼッペ・ガリバルディ
- イタリアの有名人17:ジュゼッペ・ヴェルディ
- イタリアの有名人18:ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世
- イタリアの有名人19:ベニート・ムッソリーニ
- イタリアの有名人20:ソフィア・ローレン
- イタリアの有名人21:ルチアーノ・パヴァロッティ
- イタリアの有名人22:シルヴィオ・ベルルスコーニ
- イタリアの有名人23:ロベルト・バッジョ
- イタリアの有名人24:ランフランコ・デットーリ
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イタリアの有名人1:ガイウス・ユリウス・カエサル
ガイウス・ユリウス・カエサル(紀元前100年〜紀元前44)は、古代ローマが共和制だった頃の政治家で軍人。最終的には終身独裁官として、権力のトップの座に就きました。
またユリウス・カエサルは、かの有名なエジプトのクレオパトラ7世と関係を持ち、二人の間には息子がいたことでも知られています。
「来た、見た、勝った」、「賽は投げられた」、「ブルータス、お前もか?」といった言葉は、ユリウス・カエサルが残したものとして非常に有名です。
イタリアの有名人2:アウグストゥス
ローマ帝国の初代皇帝であるアウグストゥス(紀元前63年〜紀元後14年)は、優れた行政手腕や外交手腕、軍事的な成功によってローマ帝国を強化しました。
そして、ローマの平和という意味の「パックス・ロマーナ」を実現し、ローマ帝国繁栄の礎を築いた歴史的な人物として知られています。
一方で、権力を掌握して実質的な独裁者となったにも関わらず、「見識のある独裁者」として肯定的に捉えられることが多い人物でもあります。
イタリアの有名人3:マルクス・アウレリウス・アントニヌス
ローマ帝国の16代皇帝であり、哲学者でもあったマルクス・アウレリウス・アントニヌス(121年〜180年)は、何世代にも続くローマ帝国の黄金時代「五賢帝時代」に現れた五賢帝の一人であり、五賢帝としては最後の人物でした。
軍事よりも学識に長けていたと言われることからも分かる通り、その知識を生かしてローマ帝国を良く収めることに成功したのです。
ちなみに、マルクス・アントニウス自身は皇帝という立場が好きでなかったと言われます。
イタリアの有名人4:アッシジのフランチェスコ
アッシジの貴族の家庭に生まれたとされるフランチェスコ(1182年〜1226年)は、後に改宗し、清貧と貞潔に徹する修道士になるために富を捨てたと言われます。
そして彼は、福音書の精神を実践するフランシスコ会(フランチェスコ会)の創設者となり、中世のイタリアにおいては非常に名前が知られた聖人の一人でした。
また、そのような功績から、現在でもカトリック教会と聖公会においては崇敬の対象とされ、イタリアの守護聖人とみなされています。
イタリアの有名人5:マルコ・ポーロ
マルコ・ポーロ(1254年〜1324年)は、アジアと中国への画期的な旅を成し遂げたヴェネツィアの旅行家で探検家、そして商人としても実績を残した人物です。
彼が見聞した内容がまとめられた「東方見聞録」は有名で、その後に世界を探検する人々にとって重要な旅行記となりました。
ヨーロッパに極東アジアを紹介し、クリストファー・コロンブスやその他多くの探検家に影響を与えたと考えられているのです。
イタリアの有名人6:ダンテ・アリギエーリ
ダンテ・アリギエーリ(1265年〜1321年)は、中世イタリアはフィレンツェ出身の大詩人。
数々の作品を残していますが、中でも「神曲」は、ヨーロッパ文学の中で最も影響力の強い作品の1つとして知られ、ダンテは「イタリア語の父」と呼ばれることさえあります。
また、その後に本格化するルネサンス文化の先駆者でもあり、文化的な側面からヨーロッパへ大きな影響を与えました。
イタリアの有名人7:クリストファー・コロンブス
イタリアのジェノヴァに生まれたとされる探検家のクリストファー・コロンブス(1451年〜1506年)は、大航海時代にヨーロッパ人としては初めてアメリカ海域へ到達し(1942年の最初の航海ではバハマ諸島に到着した)、アメリカ大陸へ生涯の中で4度航海した有名な人物。
未知の海を航海して大西洋横断の知見を深め、スペインへアメリカ大陸と周辺地域の情報を持ち帰り、その後のスペインによるアメリカ大陸植民地化への道を開きました。
イタリアの有名人8:レオナルド・ダ・ヴィンチ
イタリアのルネサンス期を生きたレオナルド・ダ・ヴィンチ(1452年~1519年)は、「モナ・リザ」や「最後の晩餐」といった作品を描いた、世界的に最も有名な画家の1人。
また、画家としての活動以外にも、音楽家、建築家、科学者、そして発明家など、様々な肩書きを持っていました。
さらに、若い頃は容姿にも優れた美男子だったと言われ、人類史上で非常に稀有で偉大な人間の一人だと言えるでしょう。
イタリアの有名人9:ニッコロ・マキャヴェッリ
政治思想家のニッコロ・マキャヴェッリ(1469年〜1527年)は、世界で最も有名な政治学の本の1つと言われる「君主論」の著者として最もよく知られています。
また君主論ほどは知られていませんが、他にも「戦術論」などの著書を残しており、後世の政治家や思想家へ大きな影響を与えました。
ちなみに、マキャヴェッリの名前と彼の思想に起源を持つ「マケヴェリズム」は、「どんな手段や非道徳的な行為も、最終的に国家の利益を拡大させるのであれば許される」という考え方で、マキャヴェリズムの政治と言う場合は、政治的策謀の一種を表す言葉となっています。
イタリアの有名人10:ミケランジェロ・ブオナローティ
ミケランジェロの「ダビデ像」はルネサンス期のイタリアを代表する芸術作品として有名ですが、この像の作者がミケランジェロ・ブオナローティ(1475年〜1564年)。
ルネサンス期のイタリアで彫刻家、画家、建築家として活躍した人物です。
ダビデ像以外にも、イエス・キリストとその亡骸を抱く聖母マリアの像「ピエタ」や、「最後の審判」などの作品を創作したことでも有名です。
イタリアの有名人11:ラファエロ・サンティ
マルケ州ウルビーノ出身のイタリア人画家・建築家であるラファエロ・サンティ(1483年〜1520年)は、イタリアのルネサンス芸術の最盛期「盛期ルネサンス」時代における三大巨匠の1人。
芸術家であり建築家として知られます。
「聖母の婚礼」や「ベルヴェデーレの聖母」などを始め多くの作品を残しただけでなく、50名近い弟子や助手を抱えており、その多くが後に著名な画家となったため、歴史的に見ても影響力の強い人物だったと言えます。
イタリアの有名人12:ジョヴァンニ・ダ・パレストリーナ
イタリアのルネサンス期の聖楽作曲家であるジョヴァンニ・ダ・パレストリーナ(1525年頃〜1594年)は、イタリアルネサンス後期に生きた音楽家。
ミサやモテット、マドリガル、オッフェルトリウムなど、キリスト教の音楽分野で様々な作品を残したことから「教会音楽の父」とも言われます。
中でも彼が作った「教皇マルチェルスのミサ曲」は、影響力の強い曲の一つです。
イタリアの有名人13:ガリレオ・ガリレイ
イタリアの物理学者、天文学者、そして哲学者として知られるガリレオ・ガリレイ(1564年〜1642年)は、初めて現代の望遠鏡を開発した1人。
また、ガリレオ・ガリレイは、ニコラウス・コペルニクスの地動説(宇宙の中心は太陽であり地球は他の惑星と共に太陽の周りを自転しながら公転しているという学説)を支持し、人々の世界観に大改革をもたらしました。
そのため、これら優れた天文学の業績によって「天文学の父」と呼ばれることもあります。
さらに、著書「新科学対話」では、動力学と材料力学の基礎を築きました。
ちなみにガリレオ・ガリレイは晩年、教会の教えに反したという理由で自宅軟禁を受けるなど、不遇な最期を迎えています。
イタリアの有名人14:ジョアキーノ・ロッシーニ
アドリア海に面した町ペーザロ出身のジョアキーノ・ロッシーニ(1792年〜1868年)は、イタリアの有名な作曲家。
38に及ぶオペラを作曲し、現代オペラの礎を築きました。
代表作は「セビリアの理髪師」や「チェネレントラ」です。
また、フランス革命に共感したロッシーニは、パリへ移住してフランスでも作曲をし、グランドオペラ「ウィリアム・テル」を世に出したことでも知られます。
イタリアの有名人15:ジュゼッペ・マッツィーニ
中世以降のイタリアは小国に分裂し、各国は外国の後ろ盾で互いに争っている状態が続いていましたが、それを統一して一つのイタリアを目指したのが19世紀に起こったイタリア運動でした。
そして、このイタリア統一運動を扇動した人物の一人が、政治活動家であるジュゼッペ・マッツィーニ(1805年〜1872年)です。
外国によるイタリア支配に対する蜂起を支持し、イタリア統一への支持を固めるにあたり重要な役割を果たしたのです。
イタリアの有名人16:ジュゼッペ・ガリバルディ
上で紹介したジュゼッペ・マッツィーニと同様に、イタリア統一運動を推進し、中でも義勇軍を率いて同運動で重要な役割を果たしたのが、イタリアの国民的英雄であるジュゼッペ・ガリバルディ(1807年〜1882年)。
また、ジュゼッペ・ガリバルディは、南米でも独立運動に参加した事から「2つの世界の英雄」としても知られています。
イタリアの有名人17:ジュゼッペ・ヴェルディ
19世紀の代表的なイタリア人オペラ作曲家ジュゼッペ・ヴェルディ(1813年〜1901年)は、オペラの質を向上させた音楽の天才だと考えられている人物で、数々の有名な作品を残しています。
例えば、「椿姫」や「アイーダ」などは、オペラ自体は知らなくても名前を聞いたことがあるかもしれません。
また、ジュゼッペ・ヴェルディは、イタリアの統一運動においても強い影響力を持った人物として知られていました。
イタリアの有名人18:ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世
ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世(1820年〜1878年)は、イタリア統一が達成される以前に存在していたサルデーニャ王国最後の王であり、統一後はイタリア王国の最初の国王となった人物。
ジュゼッペ・ガリバルディの協力を得て、イタリアの初代国王に選ばれた彼は、近代イタリア国家形成の道を開いたとも考えられています。
ちなみに、イタリア統一運動はサルデーニャ王国が中核となっていました。
イタリアの有名人19:ベニート・ムッソリーニ
ファシストの独裁者ベニート・ムッソリーニ(1883年〜1945年)は、1925年から1943年までイタリアの首席宰相及び国務大臣を務めた人物で、ファシズムを基盤とした国家ファシスト党の党首としてイタリアを一頭独裁制で支配しました。
また、第二次世界大戦においてはドイツと日本と組んだ三国同盟を中心とした枢軸国側に立ち、敵対するアメリカを中心とした連合国側と戦いましたが、大戦の終盤、イタリア陥落の際に処刑されました。
ムッソリーニは、枢軸国の同盟を通して第二次世界大戦に勝利した暁には、新しいローマ帝国を造ろうとしていたと言われます。
イタリアの有名人20:ソフィア・ローレン
ソフィア・ローレン(1934年〜)は、20世紀のイタリアを代表する女優の1人。
まだ10代であった1950年代初頭に脇役として映画デビューすると、それから間も無く1953年には「Due notti con Cleopatra」という作品で主演を演じました。
そして、美しい美貌と圧倒的な存在感によってすぐに国際的なスターとなり、1962年にはアカデミー主演女優賞を受賞し、1991年にはアカデミー名誉賞を受賞。
イタリアの現代映画史の生き証人として、未だに多くの人から支持されています。
イタリアの有名人21:ルチアーノ・パヴァロッティ
オペラのテノール歌手であるルチアーノ・パヴァロッティ(1935年〜2007年)は、イタリア出身の20世紀で最も有名なオペラ歌手の1人。
歌の技術や声の質など、オペラ歌手としては全てにおいてパーフェクトな存在で、高い声域を扱えるテノール歌手としては、三大テノールに数えられていました。
イタリアの有名人22:シルヴィオ・ベルルスコーニ
シルヴィオ・ベルルスコーニ(1936年〜)は、1994年にイタリアの首相に相当する閣僚評議会議長の51代目に就任して以降、第57代、第58代、第60代と、四回も務めたことがあるイタリアの政治家。
また、イタリアのメディア王としても知られます。
一方で、ベルルスコーニは首相を務めた時期も含め、これまで多くのスキャンダルと犯罪捜査を経験しており、度々世間を騒がせました。
そのため、良いか悪いかは別として、イタリアの政治家としては最も名前が知られている人物の一人です。
イタリアの有名人23:ロベルト・バッジョ
現役時代は欧州年間最優秀選手や、FIFA世界年間最優秀選手に輝いただけでなく、セリアAで通算205回ものゴールを決め、キャリアの中では318ゴールを決めたロベルト・バッジョ(1967年〜)は、イタリアを代表する有名なサッカー選手でした。
その魔法のような足さばきやボールコントロールテクニック、そしてゴールの決定力によって、ファンタジスタと呼ばれ、当時は「イタリアの至宝」とまで呼ばれていました。
イタリアの有名人24:ランフランコ・デットーリ
ランフランコ・デットーリ(1970年)は、おそらく世界で最も有名なイタリア出身の競馬騎手で、世界中の騎手の中でもトップクラスの技術を持つと言われます。
これまで、世界中で勝利したG1レース(最高位に格付けされるレース)は200以上にも上り、勝利したレースの中にはイタリア最高峰のレース「ミラノ大賞典」や、世界最高峰の芝のレース「凱旋門賞」などが含まれます。
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イタリアの有名人まとめ!歴史的な名前から芸術家やスポーツ選手24名!のまとめ
イタリア出身有名人として、歴史的な人物から現代に生きる人物までを24名まとめてきました。
イタリアに関する雑学として覚えておくと良いかと思います!