女性リーダーの具体例を一覧として紹介していきます。歴史的に有名なあの女性から現代社会で話題のあの女性まで、総勢28名のパワフルな女性達を確認してみましょう。
昨今、女性の社会進出が叫ばれることが多くなり、以前にも増して女性の重要性が注目され始めています。
しかし、女性の人権や社会参画がまだ整備されていない昔から、歴史の中では度々パワフルな女性のリーダー達が現れてきたのも事実です。
この記事では、そんな女性リーダー達28名をピックアップして一覧にしてみました。
歴史的に有名な人物から現代社会で話題の人物まで、女性でありながら強いリーダーシップを発揮してきた女性達を見ていきましょう。
- 女性リーダー1:ハトシェプスト
- 女性リーダー2:ネフェルティティ
- 女性リーダー3:クレオパトラ7世
- 女性リーダー4:ブーディカ
- 女性リーダー5:アリエノール・ダキテーヌ
- 女性リーダー6:ジャンヌ・ダルク
- 女性リーダー7:イサベル1世
- 女性リーダー8:エリザベス1世
- 女性リーダー9:エカチェリーナ2世
- 女性リーダー10:マリア・テレジア
- 女性リーダー11:ヴィクトリア女王
- 女性リーダー12:ラクシュミー・バーイー
- 女性リーダー13:西太后
- 女性リーダー14:ゴルダ・メイア
- 女性リーダー15:シリマヴォ・バンダラナイケ
- 女性リーダー16:インディラ・ガンディー
- 女性リーダー17:マーガレット・サッチャー
- 女性リーダー18:エリザベス2世
- 女性リーダー19:緒方貞子
- 女性リーダー20:メアリー・ロビンソン
- 女性リーダー21:アウンサンスーチー
- 女性リーダー22:ベーナズィール・ブットー
- 女性リーダー23:アンゲラ・メルケル
- 女性リーダー24:インドラ・ヌーイ
- 女性リーダー25:テリーザ・メイ
- 女性リーダー26:ジャシンダ・アーダーン
- 女性リーダー27:アレクサンドリア・オカシオ=コルテス
- 女性リーダー28:グレタ・トゥーンベリ
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女性リーダー1:ハトシェプスト
ハトシェプスト(紀元前1478年〜紀元前1458年)は古代エジプト第18王朝第5第のファラオで、当時の女性としては珍しく、古代エジプトのリーダー、つまりファラオ(国王)になった人物。
23年間エジプトを統治し、エジプトの交易路を拡大させ、多くの主要な建設計画に着手しました。
また、ハトシェプストの統治期間には、最初こそ数回の戦争があったものの(どれも勝利した)、その後は隣国と比較的平和な関係を保ったなど、ファラオの中で最も成功を収めた人物の1人だとも考えられています。
女性リーダー2:ネフェルティティ
ネフェルティティ(紀元前1370年〜紀元前1330年頃)は、エジプト新王国時代の第18王朝のファラオ「アクエンアテン」の妃であり、エジプトの王妃だった人物。
夫と一緒に権力の座についた時期は、古代エジプトが最も豊かになった時期だと言われ、さらに、夫が亡くなった後には短期間だけネフェルネフェルアテンという名前で実質的な統治者になっていたのではないかと言われることもある女性リーダーです。
特に、古代エジプトにおける宗教復興または改革において大きな役割を果たしました。
女性リーダー3:クレオパトラ7世
クレオパトラ7世(紀元前69年〜紀元前30年)は、古代エジプト最後のファラオで、女性ファラオとして、そして女性リーダーとして、おそらく歴史上で最も有名な人物の一人。
拡大するローマ帝国からエジプトを守るために、クレオパトラ7世は当時ローマで最も強い影響力を持つリーダーだったマルクス・アントニウスとガイウス・ユリウス・カエサルと関係を築くなど、大胆な行動で知られます。
女性リーダー4:ブーディカ
ブーディカ(西暦1世紀頃)は、現在のイギリス、東ブリタニア、ノーフォーク地域を治めていたケルト人イケニ族の女王。
ローマ軍の侵攻と残虐行為に対し、いくつかの部族を団結させて勇敢にも抵抗した女性リーダーとして知られます。
計画は最初成功し、ブーディカが率い大規模な軍はいくつかの地域を攻略していき、イギリスからローマ軍を追い出す一歩手前までいきました。
しかし、結局はローマ軍に敗北してしまいました。
女性リーダー5:アリエノール・ダキテーヌ
アリエノール・ダキテーヌ(1122〜1204年)は、フランス王ルイ7世の王妃、後にはイングランド王ヘンリー2世の王妃となった女性。
一方で、アリエノール・ダキテーヌ自身も何度か軍を率いた事があり、第2回十字軍にも夫ルイ7世と共に参加するなど、歴史的に活躍した女性リーダーとして知られます。
女性リーダー6:ジャンヌ・ダルク
ジャンヌ・ダルク(1412〜1431年)は、イングランドによるフランス占領に対する反乱を引き起こした女性リーダーです。
当時わずか17歳でしたが、オルレアンでフランス側を勝利に導き、英雄となりました。
その後、ジャンヌ・ダルクが裁判を経験して殉教(自分の信ずる宗教のために命を捨てること)した結果、彼女の神秘性はさらに強調されることとなりました。
女性リーダー7:イサベル1世
(出典:wikipedia)
カスティーリャ女王のイサベル1世(1451〜1504年)は、夫であるフェルナンド2世と共にカスティーリャを統治し、現在のスペインの基盤を構築していきました。
行政の再編に貢献したり、王室の財政を改善しただけでなく、クリストファー・コロンブスの航海を許可して資金提供をし、間接的にアメリカ大陸などの新大陸の発見に大きな影響を与えたことでも知られます。
女性リーダー8:エリザベス1世
エリザベス1世(1533年〜1603年)は、大きな経済的・社会的変化の時代を生きたイングランドの女王であり、偉大な女性リーダーの一人。
彼女の時代に、プロテスタントの国としてイングランドの地位は強固になり、その後に続く大英帝国の礎を築きました。
また、軍事面でも有能なリーダーだったと考えられており、スペイン無敵艦隊との戦いでは、これを打ち破っています。
この結果、イギリスは世界の主要な超大国の1つになりました。
女性リーダー9:エカチェリーナ2世
エカチェリーナ2世(1729〜1796年)は、18世紀における最も偉大な政治的リーダーの一人であり、歴史上に現れた女性リーダーの中で最も優れた実績を残した人物の一人でしょう。
ロシアの農奴の福祉改善において重要な役割を果たしたと言われ、また芸術を非常に重視し、対外政策とロシアの領土拡大に力を入れてこれに成功した結果、ロシア帝国をヨーロッパの有力国の1つにまで押し上げて、その地位を強固にしました。
女性リーダー10:マリア・テレジア
マリア・テレジア(1740〜1780年)は神聖ローマ帝国の女王。
父親であるカール6世の死後に王位を継承し、ハプスブルク帝国で唯一の女性リーダーとなりました。
強い意志力を持ち、様々な人々で構成されている国々を団結させ、軍隊や財政、教育の改革に着手し、ハプスブルク帝国(オーストリア系ハプスブルク家の君主により統治された、神聖ローマ帝国内外の領邦国家などの国家群による同君連合)の国際的な地位を強化しました。
女性リーダー11:ヴィクトリア女王
ヴィクトリア女王(1819〜1901年)は、1837年から1901年までの間、史上最大級の帝国である大英帝国を統治し、初代インド皇帝にもなった人物。
また在位期間は63年7ヶ月と、エリザベス2世に抜かれるまでは、女王の中では最長の記録を持っていたことでも知られます。
彼女が統治した時代はヴィクトリア時代と呼ばれるなど、大英帝国繁栄の象徴的存在でした。
女性リーダー12:ラクシュミー・バーイー
インド中部にあったジャーンシー藩王国の王妃であるラクシュミー・バーイー(1828〜1858年)は、イギリスによるインド統治を打破しようと立ち上がり、1857年のインド大反乱において主要な指導者の一人となった女性リーダー。
彼女は直接戦闘に参加し、戦闘中に命を落としました。
しかしその後、彼女はインドの抵抗運動の象徴として人々の記憶に残りました。
女性リーダー13:西太后
西太后(せいたいごう,1835〜1908年)は清の咸豊帝(かんぽうてい)の第2夫人でしたが、咸豊帝の死後に政治的権力を獲得し、国を裏から支配する影響力の強い人物になりました。
西太后は中国の政府・経済の穏やかな改革を支持し、失敗に終わった義和団の乱(1900年に起こった、中国の清朝末期の動乱)の後は、中国を立憲君主制に変える政策に着手しました。
女性リーダー14:ゴルダ・メイア
ゴルダ・メイア(1898〜1978年)は、イスラエルの建国者の1人であり、イスラエルの第5代首相、女性としては同国初の首相となった女性リーダーです。
新生国家イスラエルにおいて、最も強くて妥協しないリーダーの1人だったと考えられています。
女性リーダー15:シリマヴォ・バンダラナイケ
シリマヴォ・バンダラナイケ(1916年〜2000年)は、スリランカの政治家であり、同国の首相になった女性リーダー。これは当時の世界において初の女性首相就任という快挙でした。
1960年から1965年、1970年から1977年、1994年から2000年の合計3回、スリランカの首相を務めました。
女性リーダー16:インディラ・ガンディー
インド初の女性首相であるインディラ・ガンディー(1917〜1984年)は、1966年から1977年と1980年から1984年の2回、首相を務めた女性リーダー。
インディラ・ガンディーは、権威主義の傾向があると非難されましたが、1977年の非常事態の最後には選挙に応じ、間一髪で軍事クーデターを免れました。
しかし、シク教分離主義者の壊滅を軍に指令して実行に移した結果、1984年にシク教徒のボディーガードによって暗殺されてしまいました。
女性リーダー17:マーガレット・サッチャー
イギリス初の女性首相であるマーガレット・サッチャー(1925〜2013年)は、当時低迷していたイギリス経済を立て直すため、強硬な姿勢でサッチャリズムと呼ばれる社会経済政策を推し進めたことで有名。
10年以上首相を務め、強力な統率力と不屈の信念によって、後世にまで語り継がれる女性リーダーとなりました。
女性リーダー18:エリザベス2世
エリザベス2世(1926年〜)は、1952年にイギリス女王に即位し、2015年にはイギリス史上最も長く在位する君主となった人物です。
長期間に渡る在位期間中に、急激な社会と経済の変化を目の当たりにしました。
イギリスとイギリス連邦(イギリスとその植民地であった独立の主権国家から成る、緩やかな国家連合)、そして英連邦王国(イギリス連邦に属する国の中でものイギリスの王座にある者を自国の国王として戴く主権国家)を1つにまとめる重要な影響力を持つ女性リーダーです。
女性リーダー19:緒方貞子
(出典:wikipedia)
緒方貞子(1927年〜)は、国連人権委員会日本政府代表、独立行政法人国際協力機構理事長、国連難民高等弁務官などを歴任してきた人物で、日本が誇る世界で認められた女性リーダーです。
特に国連難民高等弁務官を勤めていた時には、数多くの国際的難題に対して強いリーダーシップを発揮し、困難な問題に戦略的に対処して解決していきました。
女性リーダー20:メアリー・ロビンソン
(出典:wikipedia)
メアリー・ロビンソン(1944年〜)は、1990年から1997年まで女性として初めてアイルランド共和国の大統領を務めた女性リーダー。
在職中には経済成長と社会改革(アイルランドが政治の領域で宗教的な伝統を緩和した)を見届け、世の中の注目を高めました。
また、1997年から2002年までは国際連合人権高等弁務官を、2008年から2010年には国際法律家委員会委員長も務めています。
女性リーダー21:アウンサンスーチー
アウンサンスーチー(1945年〜)は、ミャンマーにおける非暴力民主化運動の指導者になった女性リーダーで、それによってノーベル平和賞も受賞しました。
しかし、その政治方針から長年自宅軟禁に置かれるなど、大きな代償を払うことになりました。
現在は軟禁を解除され、また、自身が大きな影響力を持つ国民民主連盟(NLD)が総選挙で圧倒的な勝利を収めたことで、再びミャンマー政治の表舞台へ出てくることが多くなっています。
女性リーダー22:ベーナズィール・ブットー
ベーナズィール・ブットー(1953〜2007年)は1988年にイスラム諸国初の女性首相となり、パキスタンを独裁政権から民主主義へ移行させようと尽力した女性のリーダーです。
自らも女性であったことから、特に女性と貧しい人々を救う社会改革を実施しようとしたことで知られます。
一方で、政界を一度は退いた後に復帰しようとした矢先の2007年に、自爆テロによって暗殺されてしまいました。
女性リーダー23:アンゲラ・メルケル
2005年からドイツの歴史上で初となる首相を務めているアンゲラ・メルケル(1954年〜)は、欧州債務危機の際に欧州連合の事実上のリーダーを務め、外交におけるドイツの役割を高めました。
また、EUにおいても強いリーダーシップを発揮し、加盟しているヨーロッパ各国を、これまで幾度となくまとめ上げてきました。
ちなみに、アメリカの大統領にドナルド・トランプが就任して以降、アンゲラ・メルケルは「自由世界のリーダー」と呼ばれることが増えています。
女性リーダー24:インドラ・ヌーイ
(出典:wikipedia)
インドのマドラスに生まれ、大学時代までをインドで過ごしたインドラ・ヌーイ(1955年〜)は、世界的にも有名なインド出身の元女性経営者。
アメリカの名門大学であるイェール大学を卒業後、世界最大のコンサルティングファームの一つ「ボストン・コンサルティング・グループ」に入社。
その後はペプシ・コーラで知られるペプシコ社へ入社し、2006年には最高経営責任者(CEO)にまで上り詰めました。
また、ペプシコ社においては初の女性CEOだったこともあり、世界中から注目を集めた女性リーダーとなりました。
女性リーダー25:テリーザ・メイ
テリーザ・メイ(1956年〜)は、2016年に行われたイギリスの欧州連合離脱の是非を問う国民投票の後に、イギリス史上2人目の女性首相に選出され、同国の女性リーダーとなった人物。
欧州連合離脱に関する難しい局面で協定案に関する話をまとめるため、国内と国外で様々な交渉を進めました。
しかし、協定案が議会で否決されたことを受け、テリーザ・メイは首相を辞任しています。
女性リーダー26:ジャシンダ・アーダーン
2017年10月からニュージーランドの首相を務めているジャシンダ・アーダーン(1980年〜)は、37歳で世界最年少の女性国家元首になった女性リーダー。
世界で初めて首相在任中に産休を取得した政治家となったとして、話題を集めました。
また、2019年3月、ニュージーランドのクライストチャーチのモスクで起きた銃乱射テロを受けた際の彼女の言動は、世界中で広く賞賛されています。
女性リーダー27:アレクサンドリア・オカシオ=コルテス
アメリカの民主党下院議員であるアレクサンドリア・オカシオ=コルテス(1989年〜)は、民主社会主義やグリーン・ニューディール法案を含む、革新的な政策、国民皆保険、富裕層の増税を主張し、それに賛同する人々にとってはリーダー的な存在の女性。
民主党のヒエラルキーの外から来たアレクサンドリア・オカシオ=コルテスは、非公式ではあるものの、民主党における革新派の新たな波のリーダーとみなされています。
女性リーダー28:グレタ・トゥーンベリ
グレタ・トゥーンベリ(2003年〜)は、スウェーデン生まれの環境活動家で、同領域においては急速に名前が知られるようになってきている次世代の女性リーダーです。
その物怖じしない大胆な行動と共に、公共の場や議会、国連などに招待された時に見せる率直なスピーチは、良くも悪くも多くの人々から注目されています。
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女性リーダーの具体例一覧|歴史的有名人から話題の女性までのまとめ
28名の女性リーダー達を具体例として挙げてきました。
歴史を振り返ってみると、実は度々とても優秀で有名な女性のリーダー達が現れ、人間の社会へ大きな影響を及ぼしてきたのが分かります。