アルメニアの生活費を紹介していきます。実際に現地に暮らしているからこそ分かる必要な支出額を、パターンごとに分けて具体例を挙げていきます。海外で生活費を抑えるためにも参考になるはずです。
私(筆者)が現在拠点を置いているアルメニアは、元々はソビエト連邦を構成していた国の一つです。
1991年の末にソ連が崩壊してからというものの、上手く資本主義市場へ移行できなかった期間が長かったこともあり、未だに現地の人々の収入が月に300ドルから400ドル程度と安く、発展途上国に分類される国です(ただし、首都エレバンはもう少し平均所得が高かったり、業種、例えばエンジニアなんかは月に2000ドルから3000ドルもらうことも良くあります)。
そのため、想像出来る通り、日本での生活に比べて圧倒的に安く毎月生活出来ることになります。
アルメニアの生活費を何人かに聞いてみた
ただし、どの国でもそうですが、その国での生活費と言うのは人のライフスタイルによって結構変わってきます。
これはアルメニアでも同じです。
アルメニアでの実際の生活費が気になると人もいると思うので、私も含めて現地に住む3人の日本人が毎月支出している生活費を参考例として挙げてみます。
アルメニアでの生活費① ラグジャリーな生活
これは私のケースなんですが、正直言って、アルメニアのスタンダードではかなりラグジャリーな生活を送っていると思います。
例えば、私が現在住んでいるアパートはアルメニアの首都エレバンの最も中心にある高級マンションで賃貸です。
2019年の6月に別なアパートを購入したので今年の10月ぐらいに引っ越し予定ですが、それまでは内装の工事などがあるので移れません。
また、現地の感覚では高めの値段に設定されているレストランなどへも良く行っています。
それと、日本で出会ったアルメニア人女性の妻がいて、彼女は働いているものの、生活費全てを私が負担しています。
こういった生活スタイルを送りながら毎月かかっているお金は、
- 合計:約280,000円
です。
一見すると日本で掛かる生活費と変わらないですが、豪華な生活と言って良いライフスタイルを送っているので、日本だと下手したら100万円弱の生活に匹敵する感じかもしれません。
ちなみに内訳は以下の通りです。
- 食費:120,000円(食べることが好きなのでかなりお金がかかっています)
- 光熱費:3000円(電気代しか払わない契約のため)
- 通信費:4500円
- ジム代:7500円
- 家賃:130,000円
- その他:15,000円
10月からは自分の持ち家に引っ越すので、11月以降は家賃として払っていた13万円が掛からなくなることを考えると、二人世帯でも15万円の生活費でかなり良い暮らしが出来ることになります。
アルメニアでの生活費② ある程度余裕を持った生活
アルメニア人の奥さんと子供二人、さらに奥さんのお母さんの5人世帯で住んでいる日本人の友人の場合です。
住んでいる家は奥さんの家族が所有しているものなので、家賃は一切掛かっておらず、まだお子さんたちも小さいのでそこまで多くのお金は必要ない状況です。
さらに、切り詰めた生活ではなく、たまに飲みに行ったりしているなど、ある程度余裕をもった生活を送っているみたいです。
この人の場合、月に掛かる生活費は、
- 合計:約100,000円
と言っていました。
つまり、毎月の可処分所得が10万円あれば、アルメニアでは家族を養っていく上でそこまで問題ないと言えそうです。
ただ、もしも持ち家ではなく賃貸だった場合、住む場所にもよりますが、首都のエレバンでは安くても月に40000円程度の出費が必要になってくるので、賃貸の場合は4人家族で毎月15万円ぐらいの予算だと、比較的余裕を持ちながら生活を送れそうです。
アルメニアでの生活費③ かなり切り詰めた生活
アルメニアに住んでいる別な日本人で、最近現地の女性で結婚した友人は、アルメニア基準でみたら結構な収入があるにも関わらず、かなり切り詰めた生活を送っているみたいです。
彼に関しては、奥さんと結婚して同棲を始めてからの生活費と、その前の一人暮らし時代の生活費の2パターンを聞いたので、比較として両方紹介しておきます。
ちなみに、彼は賃貸に住んでいるので、持ち家がない場合の参考としてもちょうど良いです。
- 一人暮らし
- 合計:約37,000円
- 二人暮らし
- 合計:約58,000円
人間やれば出来るってもんです!
いくらアルメニアとは言え、首都のエレバンで一人暮らし時代に賃貸込みで37,000円、二人で暮らしても家賃込みで58,000円ってそうとう凄いと思います。
大多数のアルメニア人はソ連時代に親が国からタダで貰った家を引き継いでいたりするので、家賃が掛からないことが多く、だからこそ月収が300ドルや400ドルでも共働きにすれば生活出来るわけです。
それに対してこの日本人の友人の場合は、家賃込みなのにも関わらずアルメニアの平均的な月収でもなんとかやっていける額に収めているのが凄すぎます。
ちなみに、彼が奥さんと現在住んでいる家の家賃はおよそ13,000円らしいので、食費も含めた諸々を残りの45,000円でやりくりしているってことになります。
彼の場合は食費などを切り詰めていると言うよりは、ボロくても安いところに住むことで、家賃を切り詰めているといった感じですね。
アルメニアの生活費の参考に物やサービスの値段も載せておきます
アルメニアでの生活をするにあたって掛かるおおよその生活費を、3人の日本人のライフスタイルを参考として比較ましたが、もうちょっとイメージ出来るように、物やサービスの値段も載せておきます。
食べ物の値段
- じゃがいも ー 70円/kg
- 玉ねぎ ー 105円/kg
- トマト ー 105円/kg(冬は420円/kg)
- なすび ー 105円/kg(冬は400円/kg)
- ネギ ー 45円/一束
- 「牛」「豚」ー 700円/kgから
- 「鶏肉」 ー 460円/kgから
(こちらの情報を参考に物価上昇を加味した値段となっています)
サービスの値段
- タクシー代 ー 4~5kmまで約150円(外国人に対しては高値をふっかけてくることもあります)
- 地下鉄 ー 約25円(どこまで乗っても一定)
- バス代 ー 約25円(どこまで乗っても一定)
- インターネット代金 ー 3500円(使い放題)
- 携帯代(ネット込み)ー 500円〜1700円(いわゆるプランによる)
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アルメニアの生活費|海外で生活費を抑える魅力が分かりますのまとめ
アルメニアは発展途上国に分類される所得が低い国なので、現地で生活する上で大きな額は必要ないことが分かったかと思います。
例えば、月に10万円ほどの収入があって一人暮らしであれば、家賃を含めてもある程度余裕を持った生活を送れます。
アルメニアに来て生活してみたいと思う人は、参考にしてみてください。
ちなみにこの点を考えると、FIRE生活を目指す上でアルメニアを選択肢に入れるというのは、FIREを開始する時期を短縮するために良いと思います。
月に10万円の支出の場合、毎年の支出は120万円で、FIREを始める基準となる25年分の支出総額は3000万円です。また仮に、私の友人のように毎月4万円の支出まで落とせるのであれば、1200万円の金融資産が出来た段階でFIREを開始出来ることになります。
それと、アルメニアは元本保証×高利回りは可能か?海外銀行(アルメニア)を利用した方法でも触れている通り、定期預金に預けるだけで利回り10%近くを達成出来るので、これもFIREを実践する上で推奨されている4%利回り以上の運用の点で適していると思います。
あくまでも私個人の考えですが、興味があればさらにリサーチして行動を起こしていきましょう。