ロシアの格闘技|システマ・サンボ・ロシアンボクシングなど最強ともされる格闘技

ロシアの格闘技を紹介していきます。システマやサンボ、そしてロシアンボクシングなど、「最強」または「最恐」と恐れられるおそロシアな格闘技を見ていきましょう。

おそロシア」というフレーズで有名なロシアには、いくつかのロシア発祥の格闘技が存在します。

例えば、何百年もの歴史を持つ素手によるロシアのボクシングは、1832年、ロシア帝国によって非合法とされましたが、ソビエト連邦の崩壊後に復活し、ロシアの伝統的な一つの格闘技として認知されています。

また、ソ連時代のロシアは、軍事力強化の為に世界に散らばる様々な格闘技やスポーツの動きを取り入れて独自の格闘技を発展させ、ソ連が崩壊してからはロシア国内の民間人の間でも広まると同時に、いくつかの格闘技は世界的にも注目を浴びてロシア以外でも普及しています。

ロシアを発祥とする格闘技にはどのようなものがあるのか?

ロシアを代表する4つの格闘技について、それぞれ簡単な解説を加えながら紹介していきます。

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ロシアの格闘技1:ロシアン・ベアナックル・ボクシング

さすが「おそロシア」と言われるロシア。

グローブをはめずに素手で行うため、より怪我のリスクが高いボクシング、つまり「ベアナックル・ボクシング」が、ロシア国内では伝統的に行われてきました。

なんと、その最も古い記録には13世紀のものがあるとされ、現在でも喧嘩好きとさえ言えるロシア人男性の間では、野次馬に囲まれながらベアナックル・ボクシングが繰り広げられることがあります。

ただし、素手で闘う地域もあれば、もう少しリスクを抑えるために衣服の袖で拳を覆って闘う地域もありました。

また、「袖の中に鉄を隠して闘う」といった不正が行われることもありました。

そして、ロシアのあらゆる地域で盛んに行われてきたこの格闘技は、スポーツとしてのボクシングとは異なるスタイルやルールが採用されてきました。

まず、スタイルの点で言うと、ロシアン・ベアナックル・ファイティングには主に以下2つのスタイルがあります。

  1. シングルス
    • 1対1で闘うスタイル
  2. 壁対壁
    • 集団でチームに別れて殴りあうスタイル

さらに、普及率が最も低く、詳細もあまり知られていない「キャッチドロップ」というスタイルも存在すると言われます。

そして、ルールに関して主に「シングルス」の例を挙げると、

  • 現代のボクシングに似ていて相手の攻撃をかわしたり殴れるだけ殴ることが出来るルール
  • 交互に相手を殴るルール
    • パンチを避けたり、自分が殴る番でないときにパンチを返したり、横に動いたりすることは禁止されている
    • 許されているのは、防御のために両手を使うことだけである
    • 勝敗が決まるのは以下の場合である
      • 一方が倒れた時
      • 一方が出血した時
      • 一方がギブアップした時

といった、異なるものが存在します。

ちなみに「壁対壁」のスタイルの場合も、ただ両チームが殴りあうのではなく、チームの中には戦術を練る人間や司令塔のような人もいて、チーム一丸となって相手チーム(壁)を殴りながら、効率的に陣地の外へ出していくことが求められる、戦略的グループ格闘技となっています。

ロシアの格闘技2:サンボ

サンボはソビエト時代のロシアで生まれた武術であり格闘技。

「サンボ(SAMBO)」は「Samozashchita Bez Oruzhiya(武器を持たない自己防衛)」の頭文字を並べたもので、世界中に存在する多くの格闘技の中でも比較的新しいものであり、1920〜30年代にソ連の赤軍が近接格闘術を磨くために開発したと言われます。

サンボの創始者の一人は、ロシア帝国に生まれ、サハリンから神学生として日本へ渡った後、柔道の創始者で当時、講道館を立ち上げていた嘉納治五郎に弟子入りして柔道を学んだワシリー・オシェプコフでした(※日本のスパイと疑われ、1937年の大粛清で獄死した)

オプシェコフはその人生のほとんどを、柔道の指導を嘉納治五郎から受けながら日本で過ごし、その過程で独自に自分のスタイルを開発。

そこへ、もう一人の創始者とされるビクトル・スピリドノフが発展させたスタイルが融合し、今日のサンボになっていったとされます。

ちなみに、オプシェコフの柔道をベースにしたスタイルと比べ、第一次世界大戦で負傷したスピリドノフが発展させたスタイル(当時は「フリースタイル・レスリング」と呼ばれた)は、より柔軟で力に頼らないスタイルでした。

このことからも分かる通り、サンボは他の武術の効果的なテクニックを融合させて発展させた格闘技で、ベースには日本の柔道以外にも国際的なレスリング、ジョージアのチタオバ、ウズベキスタンのクラッシュ、さらにはアルメニア、ルーマニア、モンゴル、アゼルバイジャンに存在する伝統的なレスリング系の格闘技が含まれています。

そして、サンボはオプシェコフに学んだアナトリー・ハルランピエフの尽力によって、1938年にソ連のスポーツトレーナー全国会議で公式スポーツとして認定され、ロシアの重要な格闘技としてさらに発展していくこととなったのです。

ロシアの格闘技3:システマ

システマは近代の近接戦闘を想定して発展してきたロシアの実践的格闘術または軍隊格闘術で、ロシアの武術として紹介されてきました。

その起源については、ソ連時代に最高指導者の一人ヨシフ・スターリンのボディガードから格闘技を教わった、ミハイル・リャブコによって創始されたものだと一般的には解釈されています。

しかし、実はシステマは「一つの武術とは言い切れない」という主張もあります。

というのも、1990年代のソ連解体後、多くの「流派」が現れ、それぞれが「〇〇(創設者の名前)システマ」と名乗っているからです。

ただし、いずれのシステマも、基本的なトレーニグとして素手での格闘、グラップリング(組技)、ナイフや火器を使っての技術がベースとなっていて、そこへさらに多くのトレーニングが含まれることがあります。

また、日本も含めて最も世界で知られるリャブコが創設したシステマは、ロシアの合気道と呼ばれるほど徹底した脱力と柔らかい動作が特徴です。

ロシアの格闘技4:ARB

ARBは「軍隊式近接格闘術」を意味する「Armeyskiy Rukopashniy Boy」を省略した言葉で、その意味から分かる通り、一対一の素手での闘いをベースとしたロシア生まれの格闘技。

また、護身術としての性格も強く、普段の生活の中で突然襲われた際などに身を守る上で有効で、もちろん戦う上でも役に立つとされます。

ARB Russia (The short version)

20世紀後半、ソビエト時代のロシアにおいて、格闘技の専門家や愛好家によってソ連軍のスポーツとして開発され、世界中の武術や格闘技の技が融合されているのが特徴です。

そして、その後に軍人のトレーニグに採用されたこともあり発展していきました。

そんなARBの最大の特徴は、他の立ち技系格闘技と同じようにスタンディングの状態から試合が開始されるものの、相手の体を地面に倒した後も戦いが続行されるという点。

相手が「ストップ」と声を上げるまで相手の頭を蹴って、闘いをやめざるを得なくなるような怪我を負わせることも出来れば、寝技と関節技を駆使して極めることも出来ます。

言い換えればロシアで誕生した「ロシア版総合格闘技」と言えるでしょう。

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ロシアの格闘技|システマ・サンボ・ロシアンボクシングなど最強ともされる格闘技のまとめ

ロシアで生まれた格闘技を紹介してきました。

ロシアで生まれたサンボやシステマなどは世界的に見ても比較的有名で、他の国でもその技術が取り入れられたりしてます。

世界のことって面白いよね!By 世界雑学ノート!

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