アラガツ山(アルメニア最高峰)とは?山頂付近でハシュを食べてきた体験談と合わせて紹介!

アルメニアにあるアラガツ山は国内で最高峰で、観光地としても知られています。アラガツ山に関しての基本情報と同時に体験談も紹介していきます。

アラガツ山を知っていますか?

トルコの右隣りにあるコーカサス地方の小国アルメニアの領土にある山で、同国の領内では最高峰として知られています。

そんなアラガツ山は、アルメニアを訪れた際の観光スポットの一つで、特に山の上にあるアルメニアレストランで食べる伝統料理のハシュが美味しいと人気です。

今回、実際にそのレストランへ行ってハシュを食べてきたので、アラガツさんの基本的なまとめと合わせて、体験談も紹介していきます。

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アルメニアのアラガツ山とは?

アルメニアにあるアラガツ山(Mount Aragats)は、4つの火山からなる山脈。

北部にある標高4090mの地点が、小コーカサス山脈(2つの山脈から構成されるコーカサス山脈の一つで、大コーカサス山脈の南側に位置する)とアルメニアの中で最も高い地点で(※アラガツ山は小コーカサス山脈の一部であり、かつ最高峰点であるとされている)、アルメニア領にある山としては最高峰です。

そして、アラガツ山には4つの区画があり、地理的位置に基づいて以下のように名前が付けられています。

  • 北部—4090m
  • 西部—3995m
  • 東部—3908m
  • 西部—3888m

首都のエレバンから北西およそ45kmの所にあり、車があれば1時間程度でエレバンの中心から麓まで到着出来ます。

アラガツ山の語源と名前

アルメニアの伝統によると、アラガツ山の「Aragats」は、「Ara」 と「gah」の2つの言葉に由来し、「アラの王」を意味しているとされます。

ただし、中世の初期に生きた歴史家のモブセス・ホレナツィ(Movses Khorenatsi)は、アラガツ山の名前は、アルメニア人にとって伝説上の父であるハイク「Hayk」の息子アラマネアク(Aramaneak)に由来するとも主張しており、実際の所は定かではあります。

ちなみに、アラガツ山を含む周辺の地域(行政区)はアラガツトゥン(Aragatsotn)と呼ばれ、車があればエレバンからでもすぐに行ける、アシュタラク(Ashtarak)という街を地域の首都として構えています。

アラガツ山に関して知っておきたい3つのこと

岩の芸術

アラガツさんから始まるカサグ川(Kasagh River)の渓谷の火山周りや岩には、古代に描かれた動物や人のような肖壁画が無数にあります。

また、アラガツ山の南側にあるアガヴナトゥン(Aghavnatun)には、紀元前400年から1000年の間に作られたと思われる動物の形をした火山岩があり、この地域に昔から人が住んでいた痕跡が発見されています。

アラガツ山とアララト山の伝説

現在トルコ領にあるアララト山(現在のアルメニア国境から近い)は、アルメニア人にとってシンボル的な山。

(アルメニアの首都エレバンを見下ろすアララト山)

古代アルメニアの伝説によると、このアララト山とアラガツ山は仲の良い姉妹でしたが、喧嘩をして以来、仲違いしてしまったと伝えられています。

聖なる山

アルメニアは西暦301年に世界で初めてキリスト教を国教とした国として有名で、この出来事へ大きく貢献した人物が、アルメニアにキリスト教を伝来させた聖グレゴリー。

聖グレゴリーはかつて、アララトさんの頂上で祈りを捧げていたと言われ、結果、アララト山はキリスト教徒が大多数を占めるアルメニア人にとっては、聖なる山となっているのです。

アラガツ山の上にあるレストランへハシュを食べに行った話

さて、アラガツ山についての基本的な紹介が終わった所で、実際にアラガツ山へ行った時の体験談をここからはまとめていきます。

アルメニアへ観光で訪れる予定がある人なんかは、ぜひチェックしてみてください。

アラガツ山へ行った理由

今回アラガツ山へ行ったのは、アラガツ山の頂上手前にあるアルメニア料理のレストランで、「ハシュ(Khash)」という伝統料理を食べるのが目的。

ハシュは牛の内臓や足などを長時間煮込んで、トロトロな状態にまでしたスープです。

イメージとしては、豚骨スープの牛肉バージョンといった感じと言えるかもしれません(なので、ハシュにラーメンとか入れて味付けしたら豚骨ラーメンならぬ牛骨ラーメンとしてイケると思ってます!)

ハシュは非常にカロリーが高く、本来は真冬に食べる料理なんですが、アラガツ山の上は標高が高く夏でも涼しい(日によっては寒い!)ため、夏でもハシュを食べるにはピッタリで、また、そのレストランはハシュで有名なので「ぜひ一回行ってみたい!」ということで行くことになりました。

ちなみに、行ったのは7月の頭(真夏以外は雪が降るので行けない)です。

今回のルート

また、今回のルートは、エレバンを車で出たらそのままレストランへ直行するのではなく、アラガツ山のふもと(ふもとと言っても海抜2300m)にある、7世紀に建てられた要塞「アンベルド(Amberd)」へ立ち寄ってから行くことになりました(自分はアンベルドに何回か行ったことがあったけど、連れ達が行くというのでいやいや行った)

  • エレバンアンベルドアラガツ山のレストラン

まずはアンベルドへ到着!

エレバンからアンベルドまでの風景はなんの変哲もなく睡魔に襲われた結果・・・気づいたらアンベルド到着!

これがアンベルドの全景です。

アンベルド要塞ばかりに目が行きがちなんですが、実は周りの自然もメッチャ綺麗!上の画像なんかだと、どことなくジブ◯アニメに出てきそうな風景じゃないですか?

アンベルドの敷地の入り口からは細い階段が続いており、左と右へ道が分かるので、好きな方へ向かいましょう。

帰りに逆の道を通って帰ってくれば、左右どちらも見れるので問題ないです。

今回は右の道を通ってアンベルドの奥へ進むことになりました。

ちなみに、右側の道を行く場合、細い道の外側は絶壁になっているので(写真だと分かりにくいですが)、はしゃぎすぎると確実に谷に転がっていき天へ召されます

上はアンベルドを裏側から見た画像。ボロボロです。ボロボロなのに、瓦礫の中へ入って上まで登っていく輩もたくさんいます。

アンベルド要塞の前方を見ると、まだまだ細い位置が伸び、その先には昔の修道院の遺跡があります。(以前はこの道に豚がなぜか数匹いました。今回はいませんでしたが・・・。食われた?)

で、その修道院(名前は知らん!)はこんな感じです。

中にも入れます。

が、めちゃくちゃ楽しいような場所ではないので、宗教的なことに興味がある人以外は、むしろ外の景色の方が感動ものだと思います。

修道院を見終わったら、アンベルド見学は基本的に終了なので入り口へ戻りましょう。

ちなみに、行きとは逆の左のルートだと上のような景色を見ながら歩くことになります(こちら側のルートならはしゃいでも天に召される可能性は低めです)。

アラガツ山のハシュレストランへ向かう!

アンベルドにどうしても行きたいといった連れが何人かいたので、付き合いで立ち寄ったアンベルドに思いを馳せながら、早速(これでようやく)、アラガツ山のレストランへ出発です。

こんな感じの道がずっと続いていきます。

せ〜んろはつづく〜よ〜ど〜こまっでも〜♪

ま〜だまだつづく〜よ〜ど〜こま〜でも〜♪♪

はい!同じ風景が続きすぎたので早送りでレストラン到着!!

なんか、他にもたくさん車があります(レストランの客以外にも山頂へ登山に行く人などの車みたいです)。

レストランの前こんな感じやん。最高やん!(曇ってるけど

でも、外は寒かったから中で食べることにしたんやで。

んでな、下がオーダしたハシュや!

!!!

食べる前に写真を撮るの完全に忘れてました・・・。

舐めまわしたように綺麗なおわんを見れば、今回食べたハシュがどれだけ美味しかったか分かって頂けるかと・・・。

とりあえず、雰囲気だけでもお楽しみください。

その後、なんとなく外が晴れてきたので、写真に収めてみました。

アラガツ山の頂上が美しく見えますね〜。

ほんっとうにジ◯リアニメに出てくる1シーンみたいで綺麗です。

隣では現地アルメニアの方々が楽しいそうに遊んでます。中には、こんな冷えてるのに湖に飛び込んでいるツワモノもいて、おいたんびっくりだわ!

合わせて読みたい世界雑学記事

アラガツ山(アルメニア最高峰)とは?山頂付近でハシュを食べてきた体験談と合わせて紹介!のまとめと後日談

以上がアラガツ山についての基本情報と、アラガツ山の上にあるレストランでアルメニアの伝統料理「ハシュ」を食べてきた時の話なんですが、参考になりましたか?

ちなみに、ハシュは非常にカロリーが高いため、基本的には冬に食すものだと述べたのを覚えているでしょうか?

そのような食べ物のため、ハシュを食べた翌日に体重を測ったら約1kg増えていました(夜はヨーグルト程度しか食べていない)。

せっかくアラガツ山へ行くのならハシュを食べるのは超オススメですが、ダイエット中の人は摂取カロリーだけは覚悟しておきましょう!

世界のことって面白いよね!By 世界雑学ノート!

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