日本の同調圧力対策として、海外移住や海外でFIRE生活を行うのはいかがでしょうか?一つの提案として、興味があれば確認してください。
私は現在、アルメニアという外国を一つの拠点としながらFIRE生活を送ることで、客観的に見ると、場所や時間、また人間関係にとらわれない生活を送っています。
このような生活を始めた一つの理由が、日本における「同調圧力」から逃げたいってことでした。
同調圧力は簡単に言えば、日本人の多くが大好きな「空気を読め」っていう環境で、コトバンクの定義によれば、
集団において、少数意見を持つ人に対して、周囲の多くの人と同じように考え行動するよう、暗黙のうちに強制すること
です。
多分、同じように日本の同調圧力から逃げ出したいと感じている人は、結構多くいると思います。
日本の同調圧力対策として海外移住や海外FIREが良いと思う
もちろん全ての人にとって最適であるというわけではなく、他の対策方法もあると思いますが、私は日本での同調圧力に対抗する選択肢として、
- 海外移住
- 海外でのFIRE生活
のどちらかが良いんじゃないかと考えています。
海外移住のメリットとデメリットを経験から比較してみるでも触れましたが、多くの日本人が暮らすタイの通称「日本人村」のようなコミュニティへ依存しない限り、海外に生活の基盤を移すということは、
- 日本の社会から外れる
ってこととほぼイコールです。
その結果、日本では当たり前とされる「常識」や「考え」に従わなくても周りの人から「負け犬」や「KY(空気を読めない)」とか言う意味の分からないレッテルが貼られずに済みます。
特に、日本の「当たり前」は多くの外国では「当たり前じゃない」わけで、周囲と違った考えを持っていたとしても、周囲と同じように行動しなくてはいけないといった変なプレッシャーが少なくなって、結果的に多くの同調圧力から離れることが出来ます。
外国でも現地の同調圧力あるでしょ?という疑問に対して
ただ、そうは言っても、
- 移住先の外国には現地なりの同調圧力があるのでは?
という疑問を持つ人も多いと思います。
これに関しての率直な答えは「YES」となります。
しかし、通常、現地で同調圧力にさらされるのは現地の人間のみである場合が多いです。
つまり、現地に移り住んで永住権を手に入れて現地の企業で働いて、現地の言葉を毎日使って生活したとしても、日本人である限りは現地では「外国人」という扱いであり続けるので、その国の「常識」に従った行動や考えに従わなくても、周りから暗黙の了解で同調圧力を掛けられることはほぼないってことです。
日本に住んでいる外国人(特に西洋人)を例にして考えればなんとなく分かると思う
例えばなんですが、日本に住んでいたり働いていたりする外国人、特に西洋人を思い浮かべてください。
日系または外資の会社関係なく、周りの日本人が働いていたとしても彼らは就業時間終了とほぼ同時にオフィスを去ることが多く、それに対して日本人の同僚は「外国人だから」といった感じで見過ごし、同じ日本人に対して暗黙で行う残業の強制はほとんど起こりません。
また、外国人が騒いでいたとしても、多くの場合は何も咎めることがなかったり、むしろその光景を見て笑みを浮かべている人もいるぐらいです。
外国といっても各国によって状況が違ってきたりはしますが、多かれ少なかれ、現地で暮らす日本人は外国人カテゴリーに入れられるので、現地の人同士では同調圧力が起こっていたとしても、ほとんどその影響を受けることはなくなります。
同調圧力対策として単なる海外移住と海外でのFIREはどっちがいいか?
見てきたように、実際に海外でFIRE生活を送っている私のアドバイスとしては、「日本の同調圧力対策として海外へ出てしまえ」ってことなんですが、海外移住と海外でのFIREのどちらが良いのかについても簡単に比較しておきます。
ちなみに、海外でのFIREは大きな意味では海外移住に含まれますが、ここではそれぞれを次のように定義しておきます。
- 海外移住
- 収入源、資産状況、時期に関わらず海外へ拠点を移して暮らすこと
- FIREとの違いは思い立ったらすぐにでも実現可能な点
- 海外でのFIRE生活
- FIRE生活を海外で行うこと
- 一般的な海外移住との違いは資産状況と収入源に関して一定の条件を満たす必要があるため、実現するまでにそれなりの期間を要する場合があること
同調圧力対策としての海外移住のメリット・デメリット
メリット
同調圧力対策として海外移住を考える際のメリットは、ずばり今すぐに実行出来るってことだと思います。
例えば、会社で周りの同僚の「一般常識」に合わせることが出来ずに「KY」と呼ばれ続けて辛い人は、頑張って一歩踏み出そうとすれば明日にでも海外へ拠点を移すことが可能です。
現地で使われる言語が喋れたり、英語が流暢に喋れればもちろんいいですが、仕事によっては「日本語だけ」でもOKなこともあります。
この場合は、一先ず現地へ行ってしまい、その後に現地の言葉や英語を磨いていくといった形で進めていき、将来的にもっと良い仕事を見つけるってことだって可能なわけです(そのためには強い精神と努力が必要ですが)。
また、私は高校まで日本の学校へ行っていましたが、周りへ合わせるのが不得意だったこともあり、いわゆる「いじめられっ子」でした。
同じような環境にある場合、その後の進路として「留学」を選択すれば、日本の同調圧力から逃げることが出来ます。
デメリット
デメリットとしては、特に経済的自由を達成していない段階での海外移住者の多くは、まずは日系企業で働いたり、日本との繋がりが求められる仕事についたりと、多かれ少なかれ「日本の社会に足を突っ込まないといけない」状況にある点だと思います。
現地の日系企業などは、日本のオフィスに比べたら日本らしさが薄く、同調圧力も弱いことが多いですが、それでも日本の同調圧力から逃げてきたのに、なんだかんだでまだ同調圧力を受けているといった状況になりかねないです。
同調圧力対策としてのFIREのメリット・デメリット
メリット
一般的な海外移住と比べて、FIRE生活を行う人は基本的な経済的自立を獲得しています。
そのため、無理をしながら日本の同調圧力が掛かる環境に身を置いて仕事する必要がないのがメリットだと思います。
同調圧力への対策方法としては、経済的自立をする前に海外移住した人に比べて高い効果があると言えます。
デメリット
メリットに対してデメリットは、多くの場合、FIRE生活を開始出来るまでに長い時間を要するという点です。
FIRE生活を開始するには、年間の支出に対して25倍の金融資産を手に入れるのが推奨され、これを達成するのは容易なことではありません。
また、オーストラリアのような先進国でFIREを実践したい場合は、必要な金融資産も多くなるため余計に時間がかかり、また私がFIREを実践しているアルメニアであっても、よっぽど年収が高い人(年収2000万以上など)でない限り、貯金ゼロから始めると必要な額を作るまでに最低でも10年程度は掛かります。
- 参考記事 → アルメニアの生活費|海外で生活費を抑える魅力が分かります
なので、今すぐに同調圧力から逃れたい人にとっては、本末転倒になりかねないです。
同調圧力から逃れたい人にとっておすすめなのは「多民族国家」
同調圧力から逃れるために海外移住を選択するかFIREを選択するのかは、それぞれ自分の状況と将来達成したいことなどを比較しながら考えてもらえばいいと思いますが、その決定に加えて「どんな国へ移住するか?」もそれなりに大切です。
この点について私は、せっかく日本の同調圧力から逃れるなら「多民族国家」がベストだと思ってます。
多民族国家は、異なる文化的・民族的背景を持った人々が多く暮らす国で、違った思想や考えを受け入れる土壌が作られていることが多いです。
中でも、
- オーストラリア
- アメリカ
- カナダ
- シンガポール
- マレーシア
なんかは、異なる文化を柔軟に受け入れるという点では優れていると思います。
また、タイは人口の75%近くをタイ人で構成されていますが、歴史的に外国人に対して開かれた国なので住みやすいと思います。
ちなみに、中国のように多民族国家ではあるものの国として画一した考えを押し付けるようなところもあるので、全ての多民族国家がベストだとは言えないと思います。
とはいえ好きな国を選べばOKだと思う
しかし、上でも述べた通り、外国で日本人は「外国人」として扱われるため、多民族国家には含まれない国でも基本的に同調圧力を受けることはあまりないです。
例えば私が拠点にしているアルメニアは、人口の98%ほどがアルメニア人なので多民族国家と分類するのは難しい上に、アルメニア人同士では同調圧力が存在しています。
ただ、この国で私は「外国人」なので、アルメニア人の常識を求められることは少ないし、むしろ特別扱い(良い意味で)をされることの方が多いです。
なので、究極的には自分が好きな国を拠点として選べば良いと思います。
ちなみに、移住先の国の選び方については、海外移住までの準備を具体的なステップを追って解説してみるも参考にしてください。
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日本の同調圧力対策として海外移住や海外でのFIREを検討してみては?のまとめ
日本の同調圧力に病んで人生台無しにするぐらいなら、思いって海外へ行ってみるといいと思います。
日本とは違って色々とデメリットもあると思いますが、よくわからない「常識」で精神を壊してしまうより断然ましです。
思い立った日が行動を起こす吉日です。