世界最大の蛇・世界一大きい蛇トップ8を紹介していきます。世界一長い蛇と世界最大の毒蛇にもついて触れているので確認してみましょう。
およそ3500種近い蛇の中には稀に、人間の想像を遥かに超える巨大な体を持つ種類のヘビがいます。
その大きさによって、人間の成人をもいとも簡単に絞めあげて殺し、問題なく飲み込んでしまうほどです。
この記事では、そんな大きな蛇の中から、「重量」を基準とした場合に世界最大の蛇として度々名前があがる8種類の蛇を紹介していきます。
また、その中には世界一長い蛇も含まれているので、気になれば確認してみてください。
さらに、最後では世界最大の毒蛇も紹介しています。
世界最大の蛇トップ8
8位:ボアコンストリクター
ボアコンストリクターは、ボア科ボア属に分類されるヘビで、北アメリカ大陸の一部と南アメリカ大陸の熱帯雨林地帯や砂漠地帯に生息しています。
毒を持たない大きな蛇で、全長は3.6mから5.4mほど、そして体重は45kgにまで成長する巨大なヘビです。
その美しい皮膚でも有名で、体色は黄褐色、赤、緑、または黄色で、濃い色の帯状や線状の模様が入っている点は、ボアコンストリクターを描写する際によく挙げられます。
また、泳ぎも得意で、木にも容易に登り、「コンストリクター(締め付けるもの)」の名前の通り、大型のボアコンストリクターは獲物を締め付けて殺すことで知られ、イノシシ、鹿、猿、鳥なども捕食します。
7位:キイロアナコンダ
キイロアナコンダは南アメリカの固有種で、沼地や湿地、川などに生息している、ボア科アナコンダ属に分類される毒を持たないヘビ。
アナコンダの仲間としては世界2番目に大きく、成長したキイロアナコンダの大きさは全長3m〜3.7m、大きな個体は4.5mになり、また体重は最大60kgにもなります。
黒い斑点のある美しい黄色い皮膚を持っており、川や沼などの濁った水中に上手く隠れることができます。
また、キイロアナコンダは狩りをする際、奇襲攻撃することで知られ、獲物が通り過ぎるのをじっと待って急襲するのです。
そして捕獲した獲物に体を巻きつけ、締め付けて殺します。
6位:アメジストニシキヘビ
アメジストニシキヘビは、ニシキヘビ科オマキニシキヘビ属に分類され、オーストラリアやパプアニューギニアの、熱帯雨林や草原に生息しているヘビ。
スクラブパイソンとも呼ばれるこのヘビは、通常個体でも全長は3~5m、巨大な個体では8.5m近くにもなり、また体重も90kgに達するなど、長さを取っても重さを取っても、世界最大の蛇の1種です。
また、オーストラリアに現存する蛇の中では最も大きい毒を持たない蛇です。
そんなアメジストニシキヘビは夜行性の蛇で、夜の間だけ狩りを行います。
顎にある温度を察知するピット器官で獲物を探し、獲物が近づくのを待って奇襲攻撃すると締め付けて殺すのです。
5位:インドニシキヘビ
ニシキヘビ科ニシキヘビ属に分類されるインドニシキヘビは、東南アジアから南アジアに分布する、毒を持たずに締め付けて攻撃するタイプの大きな蛇で、この蛇の全長は通常個体で3〜4.5m、最大個体では8.23mの記録があり、また、体重は91kgにもなります。
現地の熱帯雨林や森林、灌木地、湿地などに生息し、木登りや泳ぎも得意ですが、一生のうちのほとんどの時間は、地面の上で過ごすのが一つの特徴です。
黄色、茶色、クリーム色のベースとなる体色に、濃い色の模様が入った美しい柄を持ち、またこの柄のおかげで、様々な周囲の風景に合わせるようにカムフラージュすることが出来ます。
他の巨大なヘビと同様、獲物を締め上げることで殺して捕食します。
4位:アフリカニシキヘビ
アフリカ最大の蛇とされるアフリカニシキヘビは、西アフリカや中央アフリカの沼地や温帯草原、熱帯雨林に生息している、全長4.5〜7.5m、体重は最大で114kgにも達する巨大ヘビ。
また、9.8mもの全長の巨大個体が確認されたとする非公式な記録も残っています。
その長くてずっしりとした体は濃い斑点や模様に覆われており、この模様はアフリカニシキヘビが好む様々な生息地において、カムフラージュとしてとても役立っています。
そして、他のニシキヘビと同様、アフリカニシキヘビも獲物に自分の体を巻きつけて絞め殺し、主に、大型の齧歯類、レイヨウ、サル、豚、オオトカゲ、ワニなどを捕食します。
ちなみに、レイヨウやワニなどの大きな獲物を食べた後は、1年間は何も食べずに生きることが出来ると言われます。
また、アフリカニシキヘビは乾季に休眠状態になるといった興味深い生態を持つことでも知られ、激しい気候下では一時的に代謝活動を低下させ、体力を温存することが出来るのです。
3位:ビルマニシキヘビ
東南アジアのジャングルや湿地帯に生息しているビルマニシキヘビは、世界屈指の大きさを誇る巨大なヘビ。
世界一大きい蛇とまではいかなくとも、世界では3番目に大きなヘビとして知られ、通常の個体でも全長は5〜7.5mにもなり、そして体重はなんと最大137kgに及びます。
グレー、茶色、黄色がかった茶色、黄褐色などの様々な色に、少し赤みがかった斑点があることで知られ、他の巨大なニシキヘビと同様に、獲物を締め付けて殺し、そして、広がる顎によってゆっくりと飲み込んでいきます。
2位:アミメニシキヘビ
ニシキヘビの仲間としては、世界最大のヘビであり、また、全長は世界最大のアナコンダよりも長くなると言われ、「長さ」においては世界最大、つまり「世界一長いヘビ」となります。
その全長は通常個体でも6〜8.5mに及ぶことが多く、また、最大全長は9.9mにもなるとされます。
さらに、2011年には体重158.8kgを誇る巨大な個体が記録されました。
そんなアミメニシキヘビは、東南アジア全域の、熱帯雨林や小川を始めとした幅広い環境に生息し、主に地面の上で暮らしています。
さらに、アミメニシキヘビは大きさだけでなく、その印象的な色でも知られています。
金色、黒、オリーブグリーンなど、異なる色の個体が確認されており、そこに茶色い斑点模様があります。
そして、これらの色や模様のお陰で、アミメニシキヘビは異なる場所においても気づかれずに潜むことが出来るのです。
また、比較的攻撃的な性格を持つともされます。
1位:オオアナコンダ
正真正銘の「世界最大の蛇」または「世界一大きい蛇」となるのが、南米のアマゾン川流域に生息するボア科アナコンダ属のオオアナコンダ。
一般的にはシンプルに「アナコンダ」と呼ばれるこの蛇は、通常個体の全長は5〜6mであるものの、巨大な個体は9mを超え、また、体重は最大レベルの個体であれば250kg近くに達することがあるとされます。
これにより、長さではアミメニシキヘビの方が長いと言える可能性もありますが、質量による大きさではオオアナコンダが世界一となるのです。
そんなオオアナコンダは、英語で「Green anaconda(グリーンアナコンダ)」と呼ばれますが、それは、この蛇が持つ美しい緑色ベースの体色が理由です。
また、オオアナコンダは水辺を好む蛇で、一生のほとんどを水の中で過ごし、水中で驚くほどの速さで泳ぐことが出来ます(※ただし、陸上での動きは鈍い)。
そして、頭のてっぺんに位置している目と鼻を利用して、体のほとんどを完全に水中に沈めていても、陸上の様子を見たり呼吸し続けたり出来る能力を有し、獲物が近づくのを待ちながらここぞという瞬間に素早く獲物に飛び掛かるのです。
鹿、バク、ワニ、魚、亀などを食べます。
世界最大の毒蛇
毒の有無に関わらず、体重を基準とした世界最大級のヘビトップ8を紹介してきましたが、最後に毒ヘビとして世界最大となるヘビを紹介しておきます。
その世界最大の毒蛇とは、毒ヘビの中では恐らく最も有名な一種である「キングコブラ」。
東南アジアから南アジアにかけて生息し、ひと噛みで人間の成人を殺してしまうほどの猛毒を持ちます。
そして、全長は通常個体で3〜4m程度ですが、これまで確認された個体の中には5.85mにも及ぶものも含まれ、また体重は13kg近くに及びました。
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世界最大の蛇・世界一大きい蛇TOP8|世界一長い蛇も合わせて紹介のまとめ
世界最大の蛇トップ8と、世界最大の毒蛇を紹介してきました。
世界にはまだまだ多くの蛇がいますが、巨大な蛇と言えば、紹介した9種類の蛇を頭に入れておきましょう。