チリの動物10選!固有種から有名な動物まで

南北に細長く延びる国として有名な南米の国チリは、その特徴から乾燥した砂漠や険しい山々、湖水地方の森、氷の海岸など、非常に多くの異なる地形や自然環境を備えています。

そのことはまた動物に関しても同じで、チリには様々な動物が生息しています。

この記事ではそんなチリで姿を確認出来る動物の中から厳選して、固有種から有名な動物まで10種類の動物を紹介していこうと思います。

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チリの動物1:プードゥ(プーズー)

プーズーはチリ南部の森に生息するチリ固有の動物。

体長は70cmから最大でも90cm程度で、肩高は30cm前後、体重は10kg前後と、シカ科の中では世界最小の動物として知られています。

その姿を見つけるのは簡単ではなく、基本的には森の奥深くまで入っていかないと確認出来ません。

葉、樹皮、小枝、果物、ベリーなどを食べます。

チリの動物2:フラミンゴ

アフリカ、南ヨーロッパ、中南米と、広く分布する有名なフラミンゴは、チリでは海岸線やアタカマ砂漠、そしてアタカマ塩原で見ることができます。

海岸や小さな水辺に大きな群れをなして生息しており、美しいピンク色の羽が目を引きます。

主として塩湖で大量に発生する浮遊性の藍藻を食物としていることから、中でもアタカマ塩原はフラミンゴの姿を確認出来るチリ国内のスポットとして有名です。

チリの動物3:グアナコ

グアナコは、チリも含めて南米に広く分布しているラクダ科ラマ属の動物。

ラマやアルパカに似ており、体色は薄茶色と濃茶色であることが一般的で、身長は約1.6m、体重は48〜96kgです。

チリ国内では、ボリビアやペルーとの国境に近いアルティプラーノや、トーレス・デル・パイネ国立公園、ティエラ・デル・フエゴ(フエゴ諸島)などで、草を食む姿を見ることができます。

チリの動物4:ピューマ

カナダのブリティッシュコロンビアからチリにかけてまで、北米・南米を横断するように分布しているピューマ(別名:クーガー)は、世界的にも有名なネコ科の動物の一種でチリでも確認出来る動物。

体長は大きな個体であれば150cmを超えてくる大型の肉食獣で、特にグアナコなどの大きな獲物を狩ることで知られています。

チリのトーレス・デル・パイネ国立公園はピューマが生息する美しい景観の国立公園として有名です。

チリの動物5:マゼランペンギン

アルゼンチンとチリの両国にまたがるパタゴニアや、マゼランペンギンの最大の生息地であるチリのマグダレナ島でよく見られるペンギン。

マゼランペンギンは冬の間、沖合で採食する移動性のペンギン種で、時にはペルーやブラジルまで北上することもあります。

また、魚類を主食とするため、必要であればすぐに餌を確保出来る島や岬の巣穴や茂みの下で繁殖します。

チリの動物6:クルペオギツネ

クルペオギツネは灰色と赤みがかった毛が特徴で、ぱっと見はアカギツネによく似た動物。

ただし、アカギツネよりは一回り大きく、南米大陸においてはタテガミオオカミに次いで二番目に大きな在来のイヌ科動物です。

エクアドルやペルー、そして南部やフエゴ諸島に分布し、アンデス山脈西部に生息。

げっ歯類、ウサギ、鳥類、および一部の植物を食べています。

チリの動物7:レア

アルゼンチン、ウルグアイ、ペルー、パラグアイ、ボリビア、ブラジル、チリなど、南米に比較的広く生息するレアは、ダチョウやエミューに似た大型の鳥。

体高が1.2〜1.5mにもなる、南米最大の飛べない鳥です。

ダチョウやエミューのように速く走れるのが特徴で、基本的には群れを成して生活しています。

チリの動物8:ウエムル

チリ南部のアンデスとパタゴニアに主に生息し、絶滅の危機に瀕しているシカの一種。

頭胴長は1.5~1.6mで、チリでは紋章にも採用されている特別な動物です。

現地では数が少なくなっていることもあり、「幻の鹿」として描写されることもあります。

チリの動物9:キングペンギン

オウサマペンギンとも呼ばれるキングペンギンは、南大西洋とインド洋南部の一部の島々に広く分布しているペンギン。

アルゼンチンとチリの両国によって分割統治されているフエゴ諸島でも小さな群れの姿を確認することが出来ます。

頬はオレンジ色、腹は白、背中は薄い灰色という姿は、世界最大のペンギンと言われるコウテイペンギンに似ていることでも有名。

コウテイペンギンほどは大きくないものの、世界では二番目に大きなペンギンとなります。

チリの動物10:アンデスコンドル

名前からも分かる通り、南米のアンデス山脈に生息するアンデスコンドルもまた、チリでその姿を確認出来る動物。

翼を広げると幅が3.3mにもなり、空を飛ぶ姿は鳥として世界最大級です。

そして、アンデス地方の民間伝承や神話に大きな役割を果たすとともに、チリにとってアンデスコンドルは国の象徴であり、国章にも描かれています。

一方で、現在、アンデスコンドルは絶滅の危機に瀕しているとされています。

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