世界一小さい蛇(世界最小の蛇)6選!最小はバルバドスホソメクラヘビ

ヘビと言えば様々な理由で古代から人々を魅了してきた生き物であると言えるでしょう。

多くの神話や伝承で蛇にまつわる話を聞くことが出来、現代では多くの人がペットとして飼っています。

そんな蛇は全世界に3000種ほどいると考えられていますが、この数ある蛇の中でも世界最小級に小さい蛇達とはどんな蛇なのでしょうか?

世界一小さい蛇(世界最小の蛇)を6種それぞれ簡単に紹介していきます。

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世界一小さい蛇① ピーターズ・スレッドスネーク

(出典:wikipedia

アフリカ大陸の東部から南部にかけて広く生息するホソメクラヘビ科のピーターズ・スレッドスネーク(学名:Leptotyphlops scutifrons)は、体長20〜28cm程度の世界最小の蛇の一種で、世界に生息する蛇の中では6番目に小さいと考えられている蛇。

目が極小であるため、動いていなければ尾と頭を見分けるのは難しいといった特徴を持ちます。

また、大雨が降ると外に出てくるものの一生の大半を巣穴で過ごす傾向にあり、シロアリやシロアリの卵を食べるため、古いシロアリの巣の周辺で発見されることがあります。

ちなみに毒はありませんが、黒く光沢がある鱗を持ちます。

世界一小さい蛇② フラットヘッド・スネーク

(出典:wikipedia

学名Tantilla gracilisとなるナミヘビ科のフラットヘッド・スネークは、体長17〜20cmになる世界最小九の蛇の一種。

アメリカのミズーリ州、イリノイ州、オクラホマ州、カンザス州、アーカンソー州他、メキシコでも見つけることが出来、アメリカのミズーリ州では州内最小の蛇とされています。

滑らかな鱗を持ち、その色は褐色から灰色や赤褐色、または薄めの黒色で、腹はピンク色。

暖かい季節に活動しますが、主に日中は砂地に掘られた穴の中で過ごす傾向にあり、また、昆虫や昆虫の幼虫、そしてムカデなどを食べます。

そして、春に繁殖してメスは6月に1~4個の卵を産み、夏の終わり頃に6~7cm程度の赤ちゃんが孵化します。

世界一小さい蛇③ テキサス・ブラインドスネーク

アメリカ合衆国の南西部からメキシコにかけて生息しているテキサス・ブランドスネーク(学名:Rena dulcis)は、ピーターズ・スレッドスネークと同様にホソメクラヘビ科に属する世界一小さい蛇の一種。

(出典:wikipedia

体長は10cm〜28cmで、ミミズと間違えられることさえあります。

砂漠などの乾燥した地域でも暑い日差しと水分のある場所に生息が可能。

他にも、丸太や岩の下に隠れ、郊外の庭の堆肥(野草,落葉,わら等を堆積発酵させた自給肥料)が置かれている場所にも生息しています。

主な食料はアリやシロアリ、昆虫の卵で、上あごに歯はなく、下あごの前部にのみ歯があるのが特徴。

そして、目は非常に小さいものの完全に見えないわけではなく、光の強弱を見分けることが出来ます。

世界一小さい蛇④ ヴァリゲイテッド・スネイルイーター

アマゾンを中心に南米に生息するヘビで、体長が8.5~9.1cmにしかならない世界最小の蛇の一種。

学名はDipsas variegataとなるものの、一般的には”Variegated snail-eater”と呼ばれています。

直訳すれば「多彩なカタツムリの捕食者」という名前が示すとおり、体全体に多彩な黒とグレーの模様が広がり、ナメクジやカタツムリをよく食べるのです。

さらに、少し丸まった感じの大きな頭と大きな黄色い目を持ちます。

夜間に活動し、獲物を探すために3m近くまで登ることが出来、日中は低木の枝や砂の下で眠っています。

世界一小さい蛇⑤ ブラーミニ・メクラヘビ

通常、5.1〜10.2cmの体長を持ち、大きく成長しても15cm程度までにしかならないブラーミニ・メクラヘビ(学名:Indotyphlops braminus)は、アジアとアフリカで姿が確認されてきた世界一小さい蛇の一種。

ただし、現在は他の地域にも持ち込まれたため、アジアやアフリカ意外でも発見されています。

頭と尻尾はパッと見では違いが分からないほど似ているため、虫メガネを使って頭にある2つの小さな目と尻尾にあるちょっとした突起を確認しないと、それぞれの見分けがつかないとさえ言われます。

また、その小さな目は対象物を認識することが出来ませんが、光の強弱は確認出来ると考えられています。

濃い灰色、銀色、黄色がかったベージュ、紫、アルビノなど様々な体色を持ち、アリやシロアリ、またその卵や幼虫、サナギなどの他に、他の昆虫の卵や幼虫、イモムシ、ミミズなども食べます。

そして、他のヘビと違って糞や菌類を食べることもあるといったちょっと風変わりな食性も備えています。

さらに、ブラーミニ・メクラヘビの興味深い点は、これまで調査のために収集された個体が奇妙なことに全てメスであるという点。

そのため、このヘビは単為生殖性で、オスが参加しなくてもメスは子供を産むことができるという説があるのです。

ちなみに、ブラーミニ・メクラヘビは、アジア・アフリカ意外の地域に持ち込まれた際に鉢植えから持ち込まれたため「フラワーポット・スネーク」の異名も持ちます。

世界一小さい蛇⑥ バルバドス・ホソメクラヘビ

バルバドス・ホソメクラヘビ(学名:Leptotyphlops carlae)は、2006年にカリブ海のバルバドスで発見された、名実ともに「世界一小さい蛇(世界最小の蛇)」となるヘビ。

(出典:wikipedia

体長は大きくても10cm程度にしかならず、これまで発見された最大の個体も10.4cmという驚異的な小ささでした。

岩の下に住み、シロアリやアリの幼虫を食べている姿で発見されました。

そんなバルバドス・ホソメクラヘビの興味深い点は、他のヘビは通常、産卵する際に一回で複数の卵を産むのに対して、このヘビは一つの卵しか産まず、さらに生まれた赤ちゃんは孵化した時点ですでに母親の半分程度の体長を持っているという点です。

ちなみに、このヘビは森林環境に順応するように進化してきたため、バルバドスで進行している大規模な森林破壊は、この蛇の絶滅危機を招いています。

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