マルタへの移住を検討していたり長期に住む予定があるなら、生活費や治安、他にもビジネスを行う上でのメリットなど、14の知っておきたい知識を確認しておきましょう。
マルタは南ヨーロッパの国の一つで、地中海に位置し、イタリアの観光地として有名なシチリア島の下にある小さな島国。
そんなマルタは、たっぷりの太陽とリラックスしたライフスタイルを探し求める海外移住希望者にとって、選択肢の一つとして魅力的かもしれません!
もしも、海外移住を検討する上で、少しでもマルタのことが気になったら、また、マルタへ長期に住む予定があるなら、これから紹介する14の知識を確認して参考にしてみてください。
それでは早速、魅力たっぷりのマルタに関して、生活費、治安、ビジネス、教育など、知っておきたい様々なことを見ていきましょう。
- マルタ移住に関する知識1:親切で気さくなマルタ人
- マルタ移住に関する知識2:生活費は比較的安め
- マルタ移住に関する知識3:家賃はここ最近上昇気味
- マルタ移住に関する知識4:良いとも悪いとも言える公共交通
- マルタ移住に関する知識5:車事情
- マルタ移住に関する知識6:夏好きにはたまらない気候
- マルタ移住に関する知識7:人生を豊かにするライフスタイル
- マルタ移住に関する知識8:マルタでの仕事
- マルタ移住に関する知識9:治安の良いマルタ
- マルタ移住に関する知識10:公用語の一つが英語
- マルタ移住に関する知識11:歴史があり質の高いマルタの教育
- マルタ移住に関する知識12:税制面で魅力的なマルタビジネス
- マルタ移住に関する知識13:質の高い医療が受けられる
- マルタ移住に関する知識14:安全な金融機関
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- マルタに移住・住むなら知っておくべき14の知識|治安・生活費・ビジネスなどのまとめ
マルタ移住に関する知識1:親切で気さくなマルタ人
海外へ移住を考えるにあたっては、現地の人間の良し悪しも重要な決定事項になるかと思いますが、その点でマルタは最高な国の一つ。
マルタにはとても気さくで親切な人が多く、バス停でバスを待つ間やスーパーのレジを待っている間など、ちょっとでも時間があれば、すぐに打ち解けられる人達です。
そしてもちろん、何か困っていることがあれば快く手を差し伸べてくれるので、マルタへ移住して来たばかりでも心強いはずです。
ただし、マルタ人の中にはとても親切だけど、非常に頑固な性格の持ち主も多めなので、その点はお忘れなく。
言い合いになった場合、どれだけ頑張ろうと、どれだけ裏付けがあろうと、意見を変えようとしない人もいるので、ディスカッションなどであまりヒートアップしないようにしましょう。
マルタ移住に関する知識2:生活費は比較的安め
マルタに移住して住むメリットの一つは、他の欧米諸国に比べて安く抑えられる生活費。
小さなパブでビールを一杯飲むとしたら、1.5ユーロ程度(200円弱)で飲める場合もあり、さらに、食材もまずまずな価格で手に入ります。
そして、公共交通機関も整備されている上にリーズナブル。
バス専用のICカードであるタリンヤカード(Tallinja card)を使えば、一回100円程度で乗車することが可能。また、一ヶ月有効可能なパスであれば、3000円程度で済みます。
このように、日頃の生活にお金をかけたくない場合は、工夫次第で出費をかなり抑えることが出来るのがマルタです。
ただし、他の欧米諸国と同様に、外食、特にレストランで食事をする場合は高額になりがちで、携帯やインターネット料金も高めなので、これらを普段から良く利用する人にとっては出費がかさんでしまうかもしれません。
マルタ移住に関する知識3:家賃はここ最近上昇気味
マルタに住む上で気になることの一つが、おそらく家賃だと思います。
マルタには賃貸用のアパートはたくさんあり、住む場所を探すのは簡単で、しかもタイプの異なった様々なアパートが存在するので、比較的すぐに希望のアパートを見つけることが出来るでしょう。
また、中心から少し離れた(離れるといっても数十分程度)場所の中には、比較的安い賃貸物件もたくさんあり、小さめの部屋であれば月400〜500ユーロ程度で借りることが出来るはずです(いわゆる外国人向けのエリア:スリーマやセントジュリアンだと同じようなアパートが倍ぐらいします)。
さらに、水道代や電気代といった光熱費も比較的リーゾナブルで、こじんまりとしたアパートに一人で住むのであれば、月50ユーロ程度で住みます。
しかしここ最近、マルタの家賃は上昇傾向にあるとされ、また、その上昇スピードも早いため、実際にマルタへ移住した時の家賃はもっと高騰しているかもしれません。
そして、旅行者や移住者が増える春の終わりから夏にかけては、家賃が高騰する傾向にあるので、賃貸契約をするなら、この時期を外すのが良いでしょう。
マルタ移住に関する知識4:良いとも悪いとも言える公共交通
マルタは狭い国土の小さな国であるため、マルタ国内のほとんどのエリアが公共交通機関でアクセス可能。
よっぽど隔離されたようなエリアに行くのでない限り、マルタで生活する上で特に自家用車は必要ないと言え、これもまた、マルタ移住のメリットの一つです。
一方で、日本とは違い、マルタではバスが時間通りに来ることは稀。
遅く来るのならまだしも、逆に早くバス停に到着し、定刻を待たずに出発してしまうことさえあります。
さらに、非効率的な交通網のせいで、バスの路線は長く曲がりくねっていることが多く、加えてA地点からB地点へ行くのに、少なくとも1回は乗り換えなくてはならないこともしばしばあります。
そして、大きな街を行き来する路線以外では、通常1時間に1〜2本しかバスが走っていないため、東京のような整備された都市に慣れた人にとっては当初、イライラすることが多いかと思います。
マルタ移住に関する知識5:車事情
上で触れた公共交通事情のために、マルタで生活する際にはやはり自家用車を用意しておきたいと考える人もいることでしょう。
マルタはEU圏内で最も交通事故が少ない国と言われます。
これは、マルタは小さく、どこへ行くにも基本的には短距離となるため、そこまでスピードを出す必要がないことが大きな要因。
しかし、マルタのドライバーは、
- ウインカーを使う
- ロータリーで譲り合う
- 携帯電話を使用しない
などと言った、安全運転に必要な常識に欠けているところがあり、基本的なルールを無視することもしょっちゅう。
さらには、飲酒運転も平然と行われていたりするので、マルタで車を運転するなら、「慣れ」と「守りの姿勢」が大切です。
さらに、もともと国土が狭いために交通網の選択肢が多くなく、少しでも道路で事故が起きようものなら迂回路がなくなり、渋滞が発生することになる点も気に留めておきたいポイントです。
マルタ移住に関する知識6:夏好きにはたまらない気候
夏の気候が好きな人にとっては、マルタの気候が移住して生活する理由の一つになるかも。
マルタは、一年に300日以上日差しが出ると言われており、また、冬であっても平均最低気温は10度前後。
一方で、夏がものすごく暑いのかと言えばそういうわけではなく、7月と8月の最高気温の平均は31.5度程度。
そのため、多少の蒸し暑ささえ我慢すれば、夏の日差しが好きな人にとって、マルタの気候は最高だと言えるでしょう。
ただし、いくら気候が良いと言っても、日焼け止めなどの紫外線対策はしっかりしておくことと、冬はそこまで寒くならないといっても、室内の暖房システムがイマイチなマルタでは、逆に室内でじっとしていると寒く感じることがある点は覚えておきましょう。
マルタ移住に関する知識7:人生を豊かにするライフスタイル
マルタの生活は基本的にゆったりとした暮らしで、また、海から近く、年間300日は晴天であることなどから、ヨーロッパのほとんどの地域や他の先進国と比較して、ストレスを感じることが少ないはず。
そのため、東京の生活のようにせわしない毎日を送ることから解放されたい人にとっては、ピッタリな移住先だと思います。
しかし、その分、マルタの人達は時間にルーズなところがあるので、予定通りに姿を表さないマルタ人にイラっとすることがあるかもしれません。
この点については徐々に現地のリズムに慣れていき、自分も鈍感になっていけばOKなはずです。
マルタ移住に関する知識8:マルタでの仕事
マルタで生活するにあたって、仕事をしたいと考えている人もいるかもしれません。
この点については、
- マルタで就労可能なビザを持っている
- ビジネスレベル以上の英語を使える
- エントリーレベルの仕事でも構わない
といった条件を充していれば、比較的簡単に仕事を見つけられると言えるかと思います。
というのも、特別なスキルや資格が必要ではないエントリーレベルの仕事であれば、多くの場所で募集がかけられているから。
特に、春の終わりから夏の間は、多くの観光地でスタッフの増員が行われるので、この時期にスリーマやセントジュリアンの辺りを歩けば、だいたい半分ぐらいのお店が「スタッフ募集中」の張り紙を出しています。
また、もしも、特定の専門分野で高い実績を持っており、上記の条件の①と②を満たしていれば、高い給料が望める仕事でも雇用のチャンスがあります。
特に金融や一部のオンライン分野に関しては、外資系企業が多くマルタに入っているので、同分野での経験と実績があれば、地元企業よりも比較的良い給料で仕事を得ることが出来るかもしれません。
マルタ移住に関する知識9:治安の良いマルタ
海外移住や長期滞在をする際に気になることと言えば、その国の治安や犯罪状況だと思いますが、凶悪犯罪に焦点を当ててみると、マルタはかなり治安の良い国だと言えます。
実際、EU諸国の中では、最も治安が良いとされるキプロス共和国と同等かそれ以上とも言われるほど。
一方で、凶悪犯罪以外に着目してみると、残念ながらスリや強盗といった犯罪は、増加傾向にあるようです(参照:Times Malta)。
とは言うものの、スリなどの犯罪は、観光地として有名な場所では良く起こり得ることで、また、そのような犯罪の件数でさえ、他のEU諸国の平均に比べればまだまだ少ないのが現状。
そのため、地元のマルタ人のように家の鍵を閉めずに外出したり、車の鍵を閉めずに離れてしまうといったことをせず、人混みが多い場所では常に財布を気にするといった心がけさえしていれば、十分に犯罪を回避出来るはずです。
マルタ移住に関する知識10:公用語の一つが英語
マルタ語に加えて英語が公用語なので、多くの人が英語を話すことが出来る点は、海外移住先としてマルタが魅力的な理由の一つ。
マルタ人は決して英語ネイティブでなく、イギリス人やアメリカ人のような英語を扱える人は限られますが、それでも人口のおよそ88%の人が英語を多かれ少なかれ操れるとされます。
また、政府関係の資料や書類だけでなく、道路標識やレストランのメニューなど、生活の中で大切になってくる情報はたいてい英語で用意されているので安心です。
マルタ移住に関する知識11:歴史があり質の高いマルタの教育
マルタの教育は総合的にレベルが高く、他の先進国に引けを取らない質を維持しています。
また、マルタにあるマルタ大学の前身は「the Collegium Melitense」という教育機関で、1592年に設立された高等教育機関。
これは、イギリス以外の高等教育機関としては世界最古の一つであり、このことからも教育に関する歴史の深さが分かります。
結果、マルタで子供と一緒に生活する場合、特に大きな懸念なくレベルの高い教育を受けさせることが出来るはずです。
マルタ移住に関する知識12:税制面で魅力的なマルタビジネス
マルタへの移住を検討する人の中では、自らのビジネスを持っていたり、現地で起業を考える人もいるかと思いますが、そういう人にとってマルタはおすすめ。
マルタの法人税の最低税率は実質なんと5%とされ、また、外国人だけであっても簡単に会社を設立することが出来ます。
さらに、EUに属するため、他のヨーロッパへの展開を考える場合にも有利に働いてきます。
それでいて、マルタの政府や経済が不安定になるリスクは少ないないので、ビジネスをする上でも比較的安心出来るのです。
一方で、起業する上で避けては通れない役所関係の手続きに関して、下手したら2~3ヶ月掛かり、加えて銀行口座を開設するためにさらに数ヶ月掛かることもあるため、起業する際には現地の専門業者に手伝ってもらった方が良いでしょう。
マルタ移住に関する知識13:質の高い医療が受けられる
海外へ移住したり長期滞在するとなったら、万が一のことを考えて医療面について知っておきたいはず。
その点マルタは、EUの中でも総合的な医療の質としてトップ10に入る常連で、日本と変わらない高い質の医療を受けられます。
さらに、マルタ国民やイギリス国民は、同国の医療を無料で受けられるおまけつき。もちろん日本からきた人には無料でというわけにはいきませんが、それでも比較的安い医療費で済みます。
また、マルタの民間企業が提供している保険に加入すれば、万が一の時にも安心です。
ただし、費用を安く抑えようと公立病院へ行くと、非常に混雑していて丸一日潰れてしまうことがあるため、余裕があるのであれば、民間の病院に行った方が良いかもしれません。
マルタ移住に関する知識14:安全な金融機関
マルタへ移住するなら、一部の金融資産も一緒にマルタへ移したいと考える人もいるかと思いますが、この点でもマルタは安心できる国です。
というのも、マルタ政府は金融に関して世界的にもハイレベルの基準を設けており、銀行部門は極めて健全な状態を保っているから。
例えば、ヨーロッパ地域が不安定になった結果、2013年にキプロス危機が発生し、銀行の取り付け騒ぎが発生しましたが、マルタではいたって通常運転が行われ、同様の危機に直面することは一切ありませんでした。
それに加えて、主要な銀行であるヴァレッタ銀行や、外資系銀行のHSBC銀行など、非常に安定した銀行を利用できるため、大切な金融資産を置いておく国としても問題ないかと思います。
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マルタに移住・住むなら知っておくべき14の知識|治安・生活費・ビジネスなどのまとめ
見てき他ように海外移住を考えるにあたって、マルタは最良の選択肢の一つになるかもしれません。
しかし、他の国と同じく、マルタ移住に関してはたくさんの長所短所があり、結局はどんなことに興味があり、何が最も大切かを見極めることが重要です。
いずれにせよ、今回紹介した知識を役立たせてください。
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