南米大陸で最大、世界でも5番目の面積を誇り、2億人を超える巨大な人口と南米一の経済規模を有するブラジルは、多民族国家としても有名です。
そのブラジルに住むブラジル人の平均身長を確認していきます。
ブラジル人の平均身長を調べてみた結果
ブラジル人の身長を調べるに当たって今回利用した情報源はAVG.HIEGHTというサイトで、該当する国名を英語で入力すると、その国の平均身長が表示されるようになっています。
それでは早速、「Brazil」と入力して表示されたブラジル人の平均身長を、男女別に見ていきましょう。
ブラジル人の平均身長は男性で173.1cm、女性で158.8cmであることが分かりますが、これは現代における全世界の平均身長とされる男性171cmと女性159cmと比較すると、男性は2.1cmほど高く、女性は0.2cmほど高くなっていますが、世界平均とほぼ同じ程度だと言えるでしょう。
一方で、12ヶ国ある南米諸国の中で見た場合、ブラジル人の平均身長は隣国のアルゼンチンの平均身長(男性:174.5cm / 女性:159.6cm)に次いで、2番目に高くなっています。
日本人の平均身長と比較すると?
では、男性の平均身長が173.1cmで女性の平均身長が158.8cmのブラジル人の平均身長は、我々日本人と比べるとどの程度の差になるのでしょうか?
以下で、日本人の平均身長と比較して、その差を客観的に確認してみましょう。
日本 | ブラジル | |
男性 | 1.707m(170.7cm) | 1.731m(173.1cm) |
女性 | 1.580m(158cm) | 1.588cm(158.8cm) |
表で見て分かる通り、ブラジル人男性は日本人男性よりも平均で2.4cmほど身長が高く、また女性は0.8cmほど身長が高いことが分かります。
日本人とブラジル人の平均身長は、そこまで大きく変わりません。
しかし、多少の差があり、特に男性に関して言えば、日本人はブラジル人男性と会った際、自分よりも若干身長が高いと感じることが多いと言えるでしょう。
ブラジル人の平均身長に関する豆知識
ブラジル国民全体の平均身長は、確かに日本人の平均身長と大して変わりませんが、実際にブラジル人に会うと、日本人よりも非常に身長が高いと感じる人もいれば、逆にとても低いと感じる人もいるなど、個人間のギャップに驚くことがあります。
この感覚は主に、ブラジルにおける民族の多様性に起因していると言えるでしょう。
ブラジルはその歴史の中で、ヨーロッパ系移民、ヨーロッパ人に連れてこられた黒人系奴隷、19世紀以降に増えたアジア系移民、そして昔からブラジルに住んでいた土着の先住民など、多くの異なる民族の子孫が暮らす「人種と民族のるつぼ」と言える国家で、先住民グループの数はなんと300を超えると言います。
そして、民族の差異はそのまま、
- 遺伝的差異
- 各民族が置かれた社会経済状況の発展度合いの差異
という、身長に影響を与える2つの大きな要因に繋がってきます。
このような状況にあるため、「ブラジル人」と一言に言っても、出会った人の民族的背景によって、彼らの身長に対するイメージはかなり異なってきます。