インドの有名人を24人紹介していきます。インディラ・ガンジー、アクバル、アショーカ王などの歴史的人物から、現代で活躍するインド人たちを見ていきましょう。
世界四大文明の一つであるインダス文明を育むなど、非常に長い歴史を持つインドは、古代から現在まで、世界に強い影響を与えてきました。
そしてこれは同時に、インドから影響力のある多くの人物が輩出されてきたことの裏返しでもあります。
そんな、インドが誇る有名人には、一体どのような人物たちが含まれるのか?
哲学者や政治家、さらには俳優や女優など、歴史的な人物から現代で活躍するインドの有名人までを、24人ピックアップして紹介していきます。
- インドの有名人1:アショーカ王
- インドの有名人2:カーリダーサ
- インドの有名人3:アクバル
- インドの有名人4:シャー・ジャハーン
- インドの有名人5:バンキム・チャンドラ・チャットパディヤーイ
- インドの有名人6:ラビンドラナート・タゴール
- インドの有名人7:マハトマ・ガンディー
- インドの有名人8:サロージニー・ナーイドゥ
- インドの有名人9:サルヴパッリー・ラーダークリシュナン
- インドの有名人10:ジャワハルラール・ネルー
- インドの有名人11:ビームラーオ・アンベードカル
- インドの有名人12:スバス・チャンドラ・ボース
- インドの有名人13:インディラ・ガンディー
- インドの有名人14:ラヴィ・シャンカル
- インドの有名人15:サタジット・レイ
- インドの有名人16:アマルティア・セン
- インドの有名人17:アミターブ・バッチャン
- インドの有名人18:ナレンドラ・モディ
- インドの有名人19:インドラ・ヌーイ
- インドの有名人20:シャー・ルク・カーン
- インドの有名人21:サンダー・ピチャイ
- インドの有名人22:アイシュワリヤー・ラーイ
- インドの有名人23:リティク・ローシャン
- インドの有名人24:プリヤンカー・チョープラー
- 合わせて読みたい世界雑学記事
- インドの有名人一覧|インディラガンジー・アクバル・アショーカ王などのまとめ
インドの有名人1:アショーカ王
(出典:wikipedia)
インド史上で最も偉大な統治者の一人であり、紀元前269年から紀元前232年までマウリヤ朝の第三代の王として在位したのがアショーカ王(紀元前304年〜紀元前232年) 。
アショーカ王はインド亜大陸をほぼ統一し、当時のインドにおいて仏教を保護した大王として有名になり、また、仏教を取り入れてからは、博愛主義や非暴力、愛、真実、寛容の原則を順守したことでも知られます。
インドの有名人2:カーリダーサ
(出典:wikipedia)
カーリダーサ(4世紀から5世紀)は、古代インドにおける作家で古典詩人として有名な人物。
サンスクリット文学における最も偉大な詩人で劇作家と考えられており、現代にまで彼の作品は影響を与えてきました。
ただし、その生涯は謎に包まれた部分が多いと言われます。
インドの有名人3:アクバル
16世紀初頭から台頭し、18世紀初頭までにはインド南端部を除くインド亜大陸を支配したムガル帝国において、三代目の君主であり「大帝」とも呼ばれたのがアクバル(1542〜1605年)。
ムガル朝を「帝国」の名に相応しい規模にまで拡大させ、文化や宗教の異なるインドを統一したとして、インドの最も偉大な王で、さらに融和の象徴とされてきました。
アクバルはまた、当時としては非常に進歩的な法律を導入するなど、その政治手腕も長けていたことで知られます。
インドの有名人4:シャー・ジャハーン
(出典:wikipedia)
シャー・ジャーハーン(1592〜1666年)は、ムガル帝国の第5代君主。
彼が世界的に有名になったのは、現在でもインドの観光名所として知られるタージ・マハルを、愛する妻のために建設した事実に依るところが大きいと言えます。
その荘厳なタージ・マハルを建設させたことでシャー・ジャーハーンはまた、「壮麗王」と呼ばれることさえあるのです。
インドの有名人5:バンキム・チャンドラ・チャットパディヤーイ
(出典:wikipedia)
バンキム・チャンドラ・チャットパディヤーイ(1838〜1894年)は、 ベンガル語による詩人であり作家、そしてジャーナリストとして活躍していた人物。
チャットパディヤーイは、詩「ヴァンデー・マータラム(Vande Mataram)」を書き、これは後にインドの国歌となったことで知られます。
インドの有名人6:ラビンドラナート・タゴール
ラビンドラナート・タゴール(1861〜1941年)は、 現代インドの詩人であり、作曲家や芸術家でもありました。
また、詩人としては優れた才能を持っていたとされ、1913年には、インド人はもとよりアジア人として初のノーベル文学賞を受賞したことでも有名です。
ちなみに、上に名前を挙げたバンキム・チャンドラ・チャットパディヤーイの詩「ヴァンデー・マータラム」を歌にしたのは、ラビンドラナート・タゴールであり、タゴールはまたバングラデシュ国家の作詞者でもあります。
インドの有名人7:マハトマ・ガンディー
マハトマ・ガンディー(1869〜1948年)は、 インドの独立運動において重要な活動を行い、世界的にも有名になったインドの政治指導者。
ガンディーは20年以上にわたり、平和的な手段によって、英国支配からのインドの独立を求めて尽力したことから「インド独立の父」として知られます。
さらに、その活動の中ではインドの独立だけでなく、女性およびダリットと呼ばれる「不可触民」の窮状を改善しようと試みるなどし、インドだけでなく世界中の人々から支持されるようになりました。
インドの有名人8:サロージニー・ナーイドゥ
サロージニー・ナーイドゥ(1879〜1949年)は、 大きな影響力を持ったインドの作家・詩人であり、「インドのナイチンゲール」と呼ばれる歴史的に有名な女性。
また、インドの独立運動活動家でもあり、マハトマ・ガンジーの信望者として彼を支えました。
さらに、1925年にはインド女性として初の国民会議派議長に選ばれるなどし、当時のインドにおいてはインドを代表しただけでなく、インド女性の運動も積極的に先導していきました。
インドの有名人9:サルヴパッリー・ラーダークリシュナン
サルヴパッリー・ラーダークリシュナン(1888〜1975年)は、現代インド思想において最もよく知られる哲学者であり、また、インドの第2代大統領を務めたことでも知られます。
西洋哲学とインド哲学との共通項を見つけ出し、主に英国圏に対してインド哲学や思想を広めたことで有名です。
インドの有名人10:ジャワハルラール・ネルー
インドの偉人マハトマ・ガンジーと同じ時代に生きたジャワハルラール・ネルー(1889〜1964年)は、 1947年のインド独立以降におけるインドの初代首相。
当時、世界は冷戦の渦に巻き込まれていましたが、その状況下で西側にも東側にも属さない非同盟運動を提唱したことでも知られます。
ネルーは独立後の困難な時期に国の舵を取ったことで、非常に尊敬される国際的政治家になりました。
インドの有名人11:ビームラーオ・アンベードカル
(出典:wikipedia)
インドにおいて、政治活動家であり社会改革主義者でもあったビームラーオ・アンベードカル(1891〜1956年) は、インド憲法を草案したことで有名な人物。
また、自身がカースト制度に置ける底辺の不可触民の家庭に生まれたことから、生涯をかけて不可触民の地位向上、さらに、女性の平等を求めるキャンペーン活動を続けたことでも知られます。
インドの有名人12:スバス・チャンドラ・ボース
(出典:wikipedia)
スバス・チャンドラ・ボース(1897〜1945年)は、インドの独立に貢献した歴史的な人物の一人。
インド独立を勝ち取るための戦略として、宗教を超えた全ての信仰者によるインド国民軍(INA)を結成したことで知られます。
一方で、「非暴力不服従」を唱えたマハトマ・ガンジーと異なり、ボースの運動の中では多くの人が犠牲になったことで、評価を下げてしまっている側面もあります。
インドの有名人13:インディラ・ガンディー
インディラ・ガンディー(1917〜1984年)は、 1966年から1977年まで、3期連続でインド共和国の首相を務めた後、1980年から1984年に暗殺されるまで再び首相を務めたことで知られるインドの女性政治家。
インドにおいては初の女性首相であり、独立後のインドの初代首相であったジャワハルラール・ネルーの娘としても知られます。
インドの有名人14:ラヴィ・シャンカル
北インド発祥の弦楽器「シタール」の奏者として有名なラヴィ・シャンカル(1920〜2012年)は、シタールの名演奏家であり、作曲家でもありました。
彼は世界中で演奏し、西洋におけるインド古典音楽の普及に貢献したことで知られます。
また世界を周る中で、1958年には日本へ来日したこともあります。
インドの有名人15:サタジット・レイ
(出典:wikipedia)
サタジット・レイ(1921〜1992年)は、インドの映像作家で映画監督、また、イラストレーター、小説家、映画評論家としての顔を持つ人物。
インドの映画界においては歴史的な巨匠として有名で、その個性的かつ独特なドキュメンタリーや映画作品により、国際的な賞を含む多くの賞を受賞し、また、インド映画業界の発展に貢献してきました。
1992年には映画業界にいる人にとっては大変な名誉である、アカデミー名誉賞も受賞しています。
インドの有名人16:アマルティア・セン
(出典:wikipedia)
1988年にアジアで初のノーベル経済学賞を受賞するなど、現代の経済学へ大きな足跡を残してきたアマルティア・セン(1933〜)は、 インドの経済学者で哲学者。他にも政治学や社会学などの分野にも影響を与えてきた人物として有名。
経済学や開発学においては、彼の理論が当たり前に教えられ、世界中へ大きな影響を与えてきました。
また、学者として現実を客観的に直視するアマルティア・センは、ヒンドゥー教徒が多いインド出身で、ヒンドゥーコミュニティに生まれたにも関わらず、無心論者としても知られています。
インドの有名人17:アミターブ・バッチャン
アミターブ・バッチャン(1942年〜)は、1970年代から80年代にかけてインド映画において非常に重要な存在にまで上り詰め、史上最も影響力のあるインド人俳優の一人だと考えられるほどの重鎮。
また、多くの賞を受賞しており、ヒンディー映画界最高の賞であるフィルムフェア賞を何度も受賞しています。
ちなみに、息子はボリウッド映画俳優として活躍する有名なアビシェーク・バッチャンです。
インドの有名人18:ナレンドラ・モディ
ナレンドラ・モディ(1950年〜)は、 2014年からインドの代18代首相を務める人物。
元々はインドのグジャラート州の首相で、同州を経済的に大きく成長させた実績などもあり、インドの首相として支持されることになりました。
また、2019年5月23日に総選挙の結果が発表された結果、彼が属するインド人民党が勝利したため、今後さらに5年間、モディ政権が継続されることが決まりました。
インドの有名人19:インドラ・ヌーイ
(出典:wikipedia)
インドのマドラスに生まれ、大学時代までをインドで過ごしたインドラ・ヌーイ(1955年〜)は、世界的にも有名なインド出身の女性経営者。
アメリカの名門大学であるイェール大学を卒業後、世界最大のコンサルティングファームの一つ「ボストン・コンサルティング・グループ」に入社。
その後はペプシ・コーラで知られるペプシコ社へ入社し、2006年には最高経営責任者(CEO)にまで上り詰めました。
また、ペプシコ社においては初の女性CEOだったこともあり、世界中から注目を集めました。
インドの有名人20:シャー・ルク・カーン
インドの俳優であり映画プロデューサーとして活躍するシャー・ルク・カーン(1965年〜)は、「キング・オブ・ボリウッド」と呼ばれることがある名俳優で、80作品以上の映画に出演し、数々の栄誉を獲得してきました。
また、2008年には米ニューズウィーク誌による「世界で最も影響力がある50人」の1人に選ばれたことで、世界的にも有名になるなど、インドの映画業界を代表する人物です。
ちなみに、シャー・ルク・カーンは2019年現在、インドのプロクリケットチームの1つである「コルカタ・ナイトライダーズ」のオーナーでもあります。
インドの有名人21:サンダー・ピチャイ
(出典:wikipedia)
インターネットの世界の中でも、特に検索業界を牛耳っているGoogleにおいて、最高経営責任者を務めることで知られるのが、サンダー・ピチャイ(1972年〜)と呼ばれるインド出身の男性。
2004年に元々はエンジニアとしてGoogleに入社しますが、その優秀な頭脳と実績によって、2015年にはGoogleのCEOに抜擢されました。
現在では、インドでITを学ぶ学生たちの憧れであり、エンジニアリング力で大成功を収めたモデル的人物となっています。
インドの有名人22:アイシュワリヤー・ラーイ
インドを代表するトップ女優の一人であり、1994年にはミス・ワールドに優勝したことで知られるアイシュワリヤー・ラーイ(1973年〜)は、インドでは誰もが知っている有名人。
また、その美しい外見から、これまで世界的なブランドのモデルとしても活躍してきました。
アビシェーク・バッチャンと結婚しているため、上で紹介したインド映画界の重鎮「アミターブ・バッチャン」は義理の父にあたります。
インドの有名人23:リティク・ローシャン
ボリウッドスターであり、子供の頃から子役としてインド国民に親しまれてきたリティク・ローシャン(1974年〜)は、インドを代表する肉体派俳優。
これまで、フィルムフェア賞を複数回受賞し、そのセクシーな肉体からインドのみならず世界中に多くのファンを抱えます。
また、リティク・ローシャンは、右手の親指が2本に分かれて繋がっている多指症を持っていますが、それを自分の武器として隠すことなく、逆にファンからは「神の指」として人気になっています。
インドの有名人24:プリヤンカー・チョープラー
プリヤンカー・チョープラー(1982年〜)は、 インドの映画女優であり歌手。
また、20世紀最後となる2000年に開催された「ミス・ワールド」の優勝者であり、ボリウッドで最も稼ぐ女優の1人として有名です。
さらに、2018年には10歳年下のアメリカ人歌手ニック・ジョナスと結婚したことでも注目を浴びました。
合わせて読みたい世界雑学記事
- インドと牛|ヒンドゥーの歴史における神様的立場の変容とその裏側
- インドの文化や習慣11の特徴|食文化・牛・結婚・祭りのことなど
- タマンナー・バティア|インドのかわいい美人映画女優
- インドで人気のスポーツ|国技はあるのか?クリケットの人気は?
- インド人の平均身長(男女)|世界一身長が低い国の1つに数えられる
- →こちらからインドに関する情報をさらに確認出来ます
インドの有名人一覧|インディラガンジー・アクバル・アショーカ王などのまとめ
長い歴史を持ち、中国と並んで世界最大級の人口を抱えるインドが輩出してきた有名人達を紹介してきました。
インドに興味を持った人は、ここで紹介してきた有名人の名前はしっかりと覚えておきましょう!