インド人の平均身長(男女)｜世界一身長が低い国の1つに数えられる

インド人の平均身長について見ていきます。インド亜大陸に位置する南アジア最大の大国で、近い将来には世界一の人口規模を誇るであろうインドの平均身長は、世界的に見ても低いことで知られます。

世界最大の人口を抱える中国を人口数で数年以内に追い越すと予想されているインドは、南アジア最大の国であり、また、世界最大の民主主義国家として有名。

その人口規模に加え、歴史の中で多くのインド人が世界各地へ移り住んでいったことから、世界中至るところでインド人を見かけることが出来ます。

そんな彼らインド人たちの身長はどれほどなのでしょうか？

この記事では、インド人男女の平均身長について具体的な数値で示していき、また、日本人の平均身長との比較や、インド人の身長にまつわるちょっとした豆知識までを紹介していきます。

インド人の平均身長を調べてみた結果

インド人の平均身長を調べるに当たって今回利用した情報源はBusiness Insiderで、特に低身長なトップ25ヶ国をまとめた記事でした。

その記事によると、インド人の平均身長は男女それぞれ以下の通りになっています。

現代における全世界人口の平均身長は、男性で171cm、女性で159cmとされているため、この全世界の平均値から見ると、男性は6.06cm、女性は6.42cmも低い、非常に低身長な国であることが分かります。

また、Business Insiderの記事によると、性別に関係ないインド人の平均身長は158.76cmとなり、世界で14番目に低い国となっています。

ちなみに、インドの平均身長が低い理由の1つとしては、栄養状態が十分でないという点を挙げられるのではないでしょうか。

というのも、同記事に名前が掲載されている他の国は例えば、

など、人種や民族に関係なく発展途上国がほとんどであり、経済発展の遅れにより先進国に比べて栄養状態も十分に改善しておらず、それが、身長を低く抑える結果になっていると推測出来るからです。

では、男性の平均身長が164.94cmで女性の平均身長が152.58cmのインド人と我々日本人とは、どの程度の身長差があるのでしょうか？

以下で、日本人の平均身長と比較して、その差を客観的に確認してみましょう。

この比較によって分かる通り、男性については5.76cmの差で日本人の方がインド人よりも身長が高く、女性については5.42cm差で日本人の方がインド人よりも身長が高いことが分かります。

低めのハイヒールがだいたい5.5cmぐらいである点を考えると、日本人はおよそ低めのハイヒール一個分ほどインド人よりも平均身長が高く、日本人がインドへ行くと身長が高くなったように感じられると言えるでしょう。

インド人の平均身長について見てきましたが、ここからはインド人の身長に関するちょっとした豆知識を紹介しておきます。

未だに世界的に見てインドが低身長な国であることは間違いありませんが、インド人女性は男性よりも早いペースで平均身長の伸びを示していることが判明しました。

この一世紀余りで、インド人女性の平均身長は4.9 cm程高くなったのに対して、インド人男性の平均身長の伸びは2.9 cm。

現在、インド人女性の平均身長は152.58㎝、男性は164.94cmなのに対して、一世紀ちょっと前の1914年にインド人の女性と男性の平均身長はそれぞれ、148 cmと162cmでした。

インド人女性の平均身長の増伸はインド人男性のそれと比較して、過去一世紀の間に目覚ましい成長を見せたと言えますが、それでも世界における平均身長のランキングでインドは、最も平均身長の低い国家の1つに挙げられています。

これに対して、インドの近隣諸国では同時期に、女性の平均身長がさらに飛躍的に伸びています。

例えば、バングラデシュやスリランカの女性の平均身長は、1914年から2014年の間に9cm強も伸びたと言います。

身長の伸びに関しては人種や遺伝といった要因も大きく関わりますが、それ以上に強く影響を与えるのが栄養状態だとされる点を考えると、過去一世紀間にこれらの国が築いてきた、国民の健康状態を垣間見ることが出来るわけです。

つまり、インドは世界の中でも、国民の低栄養状態や栄養失調などの問題を抱える割合が高い国の一つだと言えるのです。

特に、バングラデシュやスリランカはインドと人種や民族の点で多くの共通点を持つ点を考えると、インドにおける栄養状態の問題点がより鮮明になると言えるのではないでしょうか。

インド人の平均身長について見てきました。

インドは世界的に見ても低身長なことで知られますが、このことはインド国内における栄養や食糧事情の問題を反映していると言えるのかもしれません。