ベトナムの有名人16人を一覧にして紹介していきます。歴史的な人物から現在に生きるモデルや俳優まで、ベトナム出身の有名人を確認してみましょう。
現在のベトナムは「ベトナム社会主義共和国」と呼ばれ、南北に分かれていたベトナムが統一されたことで1976年に出来ました。
そのため、今日のベトナムが持つ国としての歴史は非常に浅いと言えます。
しかし、それ以前に興亡を繰り返した現在とは異なるベトナムまでを含めると、数千年の歴史を持つち、この長い歴史の中でベトナムは、有名な人物を何人も輩出してきました。
ベトナム出身の有名人には、どのような人物がいるのか？
歴史的な人物から現在活躍するモデルや俳優まで、16人の有名人をピックアップして紹介していきたいと思います。
- ベトナムの有名人1：徴姉妹
- ベトナムの有名人2：陳興道（陳国峻）
- ベトナムの有名人3：阮恵（光中皇帝）
- ベトナムの有名人4：トン・ドゥック・タン
- ベトナムの有名人5：ホー・チ・ミン
- ベトナムの有名人6：ティック・クアン・ドック
- ベトナムの有名人7：ヴォー・グエン・ザップ
- ベトナムの有名人8：バオ・ダイ
- ベトナムの有名人9：ティク・ナット・ハン
- ベトナムの有名人10：ヴォー・ティ・サウ
- ベトナムの有名人11：ファム・トゥアン
- ベトナムの有名人12：カン・リー
- ベトナムの有名人13：トラン・タン
- ベトナムの有名人14：マイ・フォン・トゥイ
- ベトナムの有名人15：コイ・ミ
- ベトナムの有名人16：グエン・タン・トゥン
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- ベトナムの有名人一覧｜歴史的人物からモデルや政治家までのまとめ
ベトナムの有名人1：徴姉妹
（出典：wikipedia）
徴側と徴弐から成る徴姉妹（ちょうしまい、西暦1世紀前半）は、ベトナム初のヒロインと言って良い存在でしょう。
西暦1世紀に現在のベトナム北部で起こった反乱を主導した二人の姉妹のことで、これは中国による初のベトナム侵攻に対して行われました。
そのため、ベトナム国内では歴史に登場する英雄として認識されています。
ベトナムの有名人2：陳興道（陳国峻）
世界的に有名な軍事指導者である陳興道（ちんこんどう、1228年〜1300年）は、現在のベトナム北部を1225年から1400まで支配した陳朝の皇族で武将だった人物。
優れた戦略でベトナム軍を率い、1250年代と1280年代に当地へ侵攻してきたモンゴル軍に打ち勝っただけでなく、逆に大勝して返り討ちにしたことで知られます。
特にゲリラ戦を巧みに展開出来たのが強みで、これは現在のベトナム軍にも通ずるところがあると言えるでしょう。
ベトナムの有名人3：阮恵（光中皇帝）
（出典：wikipedia）
阮恵（げんけい）または光中皇帝（1753〜1792年）は、大越（1804までのベトナムの国号）の西山朝において皇帝となった人物でした。
黎朝（れいちょう）を滅ぼし、当時の北の鄭主と南の広南国からの勢力をコントロールして、ベトナムを分離と争いから自由にしたことで知られます。
さらに阮恵は、中国からの侵略者にも打ち勝ち、18世紀後半にベトナムを繁栄に導いた優れた指導者であり、ベトナム史上で最も成功した軍司令官の一人でした。
ベトナムの有名人4：トン・ドゥック・タン
（出典：wikipedia）
ベトナム南部で生まれたトン・ドゥック・タン（1888年〜1980年）は、ベトナムで政治家として活躍した人物。
ホー・チ・ミンの理想を追い、1969年にベトナム民主共和国の第2代国家主席になりました。
また、ベトナム戦争後の1976年に南北のベトナムが統一され、「ベトナム社会主義共和国」が創設された時には同国の初代国家主席になっています。
ベトナムの有名人5：ホー・チ・ミン
（出典：wikipedia）
ベトナム人にとって、ホー・チ・ミン（1890〜1969年）はとても重要な人物です。
ベトナム民主共和国の初代主席を務めたホー・チ・ミンは、フランスの植民地時代からベトナム戦争までベトナム革命を指導し、1945年にベトナム独立宣言を行なって同国の人々の声を世界に届けたのです。
その結果、ベトナム民主共和国から繋がる現在のベトナム（ベトナム社会主義共和国）において、建国の父として考えられています。
また、誠実なホー・チ・ミンの人柄は未だにベトナム人に称賛され、今日でも「ホーおじさん」と呼ばれるなど、ベトナムの歴史的、そして英雄的存在となっています。
ベトナムの有名人6：ティック・クアン・ドック
ベトナム戦争中に最も有名なベトナム人の1人であるティック・クアン・ドック（1897〜1963年）は、勇敢な僧侶でした。
ティック・クアン・ドックは、当時の南ベトナムのゴ・ディン・ジエム政権が行なっていた仏教徒に対する冷酷な迫害に抗議するために、サイゴンの人通りが多い交差点で焼身自殺をしたのです。
これにより、ゴ・ディン・ジエム政権下で起きた非人道的な活動は世界的な注目を浴びるようになり、やがてジエム政権は打倒されることになったのです。
その功績や衝撃的な焼身自殺によって、ティック・クアン・ドックの名前はベトナム史に強く刻まれることになりました。
ベトナムの有名人7：ヴォー・グエン・ザップ
（出典：wikipedia）
史上最も偉大な軍事指導者の1人であるヴォー・グエン・ザップ（1911年〜2013年）は、フランスと戦ってベトナムが勝利を収めた1954年の「ディエンビエンフーの戦い」で指揮をとった人物です。
そして後には、ベトナム戦争でベトナム人民軍を勝利に導きました。
ベトナム史のみならず世界史の中でさえ優れた軍人に数えられることもある有名人で、また、政治家としても活動しました。
ヴォー・グエン・ザップはベトナムで敬愛されているため、ベトナム人の中には「ベトアム救国の英雄」と呼ぶ人もおり、2013年にヴォー・グエン・ザップが命を落とした際には、ベトナム中の沢山の人が彼の死を悼みました。
ベトナムの有名人8：バオ・ダイ
（出典：wikipedia）
ベトナムに1802年から1945年にかけて存在した阮朝（グエンちょう）の最後の皇帝であるバオ・ダイ（1913〜1997年）は、近現代のベトナム史においては必ずと言っていいほどその名が触れられる歴史的な有名人。
1945年3月から9月までのおよそ半年間ベトナムに存在した「ベトナム帝国」の皇帝に就き、またその後にはベトナム民主共和国の最高顧問となり、さらに1949年から1955年まで存在したベトナム国の元首ともなりました。
ちなみにバオ・ダイはフランスで教育を受け、フランスの力を使ってベトナムを近代化させようとしましたが、残念ながら成功せず、最終的には亡命先のフランスで最期を迎えています。
ベトナムの有名人9：ティク・ナット・ハン
（出典：wikipedia）
ベトナム出身の僧侶で平和や人権活動家として知られるティク・ナット・ハン（1926年〜）は、世界的にも有名なベトナム人。
特に仏教においては、現在に生きる偉大な人物の一人として数えられます。
さらに、心を整える瞑想の一種である「マインドフルネス」を欧米へ広げた中心人物としても知られます。
過去にはノーベル平和賞の候補になったこともありました。
ベトナムの有名人10：ヴォー・ティ・サウ
（出典：wikipedia）
ベトナムのバリア＝ブンタウ省出身のヴォー・ティ・サウ（1933年〜1952年）は、ベトナムの歴史における国民的ヒロイン。
フランスの植民地時代、フランスに対してゲリラ戦を行い、14歳の時にはフランス兵に向けて手榴弾を投げたなどの逸話が残っています。
また、19歳の時に捕虜になって死刑が執行される時も、目隠しの着用を拒否して敵を震え上がらせたなど、類稀なる勇敢な性格を持った女の子で、ベトナム国民を勇気づけました。
その結果、ヴォー・ティ・サウはベトナムでとても有名となり、彼女の勇敢な人生を称える有名な歌も存在するほどです。
ベトナムの有名人11：ファム・トゥアン
（出典：wikipedia）
ファム・トゥアン（1947年〜）は、1980年にソビエト連邦のソユーズ計画に宇宙飛行士として参加し、ベトナムの名を世界中に知らしめた人物。
また、ベトナムだけでなくアジア全体で見ても初で、ベトナム史においては2019年現在、唯一の宇宙飛行士です。
ちなみに宇宙飛行士になる前は、優秀なパイロットとしてベトナム戦争に従軍していたこともあり、当時はアメリカ空軍に対して空中戦を行なっていました。
このように、生涯のなかで完遂した様々な実績により、ベトナム労働英雄やソ連邦英雄などの称号が与えられています。
ベトナムの有名人12：カン・リー
ベトナム出身のカン・リー（1972年〜）は、ベトナム出身の人物として珍しく世界のトップレベルで活躍するキックボクサーであり総合格闘家。
過去にはK-1へ参戦したこともあります。
立ち技を基本とした軽快な動きを最大の武器とし、格闘技ファンからは「生けるブルース・リー」と呼ばれることもあるなど、人気を博しています。
特に、アメリカに以前存在していた総合格闘技団体「Strikeforce」では、ミドル級のチャンピオンになったこともあったため、当時はとても有名で人気でした。
ベトナムの有名人13：トラン・タン
（出典：wikipedia）
ベトナムのコメディアンで俳優、そして声優やテレビの司会者として活躍するトラン・タン（1987年〜）は、ベトナムのテレビ番組で良く見るお茶の間の有名人。
非常に多くの声を真似する特技を持っていて、それが彼のキャリアを支えています。
特に、ゲーム番組ではベトナム国内で最も重宝されている人物の一人と言えます。
ベトナムの有名人14：マイ・フォン・トゥイ
（出典：wikipedia）
マイ・フォン・トゥイ（1988年〜）は、ベトナム美人女性の代表格の一人で、また、女優やモデルとしても知られる有名人。
第10代ミス・ベトナムに輝き、その後に行われたミス・ワールド2006にはベトナム代表として出場しました。
180cmの長身とバランスの取れたプロポーションで知られています。
ベトナムの有名人15：コイ・ミ
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コイ・ミ（1990年〜）は、ベトナムで活躍する歌手、女優、そしてテレビの司会者で、2013年にベトナムのリアリティ番組「Guong mat than quen」の第1シーズンに出演し優勝したことで一気に有名になりました。
近年は毎年のように新曲をリリースしていて、若者世代の間では人気なベトナム人女性です。
ベトナムの有名人16：グエン・タン・トゥン
（出典：wikipedia）
Son Tung M-TPという芸名で知られるグエン・タン・トゥン（1994年〜）は、YouTubeの配信で一躍有名となったベトナム人男性で、シンガーソングライターや俳優として活躍しています。
特にベトナム人のティーンエイジャーの少女たちの間で人気で、さながらベトナム版ジャスティン・ビーバーといった感じです。
恐らくデジタル世代で唯一、年配層にも名の知られたベトナムの有名人だと言え、さらに国外でも比較的名前が知られた存在になっています。
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ベトナムの有名人一覧｜歴史的人物からモデルや政治家までのまとめ
ベトナム出身の有名人として、歴史的な人物から現代に生きるモデルや俳優までをまとめてきました。
ちなみに、ベトナム国内にある多くの学校や道、そして街は、ベトナムの有名人にちなんで名付けられていたりします。
