ギリシャ神話の半神半人の英雄「ヘラクレス」について詳しく見ていきます。12の功業を中心とした生涯や、その他あまり知られていない話までを確認してみましょう。
ギリシャ神話には様々な神や英雄が登場しますが、その中でも際立って大きな存在感を発揮し、これまで多くの物語の題材となってきたのがヘラクレス。
ギリシャ神話における最高神ゼウスと人間の間に生まれた半神半人の英雄であり、ギリシャ神話だけでなく、ローマ神話においても崇拝される対象となりました。
ヘラクレスに関しては何世紀にも渡り、屈強な身体と、困難な課題にも関わらず成し遂げる強い意思を持っているなど、際立った英雄として描かれてきたのです。
この記事ではヘラクレスについて、基本的な知識から、多くの難行を乗り越えた「12の功業」を中心とした生涯、そして、あまり知られていないけど抑えておきたい5つの話までを紹介していこうと思います。
ヘラクレスとは?
ヘラクレス(ヘーラクレース)とは、ギリシャ神話に登場する半神半人の登場人物で、神話中では最大の英雄。
ギリシャ神話においては神々の王とされる天空神「ゼウス」と、古代ギリシャに起こったミケーネ王国の創始者「ペルセウス」の孫で人間の「アルクメーネー」の間に生まれたため、神の力を受け継ぎ、人間以上の力を発揮出来る半神半人となりました。
そして、後述する「ヘラクレスの12の功業」を全て完遂したことや、その他に神々との戦いが含まれるいくつかの壮大な冒険を繰り広げたことで有名。
ヘラクレスはその計り知れない強靭さ、知恵深さ、そして魅力的な冒険の数々で知られ、ギリシャだけでなく、ローマ帝国やその他のさまざまな国々がヘラクレス物語の影響を受けており、何世紀にもわたって、映画や芸術の題材とされてきたのです。
ちなみに、ギリシャ神話においてヘラクレスは「Heracles」と表記される一方、ローマ神話では「Hercules」となり、現代の映画などでは一般的に、ローマ神話の表記を用いることがほとんどです。
12の功業を中心に見るヘラクレスの生涯
ここからは、ヘラクレスの特殊な生い立ちから、ゼウスの妻「ヘラ」の嫉妬がきっかけで課されることとなった、ヘラクレスに関する最大の物語「12の功業」を中心に、彼の生涯を見ていきましょう。
ヘラクレスの生い立ち
ゼウスの血を引く半神半人として生まれたヘラクレス
ある日、女たらしとしても有名な最高神ゼウスは、ミケーネ王家の娘で人間のアルクメーネーを見初めます。
しかし、彼女にはアムフィトリオン(アムピトリュオーン)という男性がいたため、ゼウスになびくことがありませんでした。
そこでゼウスは、アムフィトリオンが遠征に出かけている間、代わりにアムフィトリオンに化けてアルクメーネーをだまし、一夜の関係を持ちました。
この時にアルクメーネーが身篭ったのがヘラクレスです。
ゼウスの妻「ヘラ」の嫉妬
それから時が経ち、アルクメーネーが産気づくとゼウスは、ヘラクレスがミケーネ王家創始者「ペルセウス」と神々の王である自らの血を引くことから、
今日生まれる最初のペルセウスの子孫が、全アルゴス(古代ギリシャの都市国家)の支配者となる
と宣言。
これによって夫の浮気を知ったゼウスの妻「ヘラ」は嫉妬して怒り、ヘラクレスの誕生を遅らせる一方、ヘラクレスと同じペルセウスの血を引くもう一人の子孫で、まだ7か月のエウリュステウスを、未熟児の状態で先に誕生させたのです。
エウリュステウスが先に生まれたことによって、ミケーネ王になるはずだったヘラクレスは、後年、エウリュステウスの臣従する立場となってしまいました。
(出典:wikipedia)
ヘラの怒りはこれだけでは収まらず、その後に誕生したヘラクレスを殺害しようと、ヘラクレスが眠る揺りかごに蛇を2匹放ちます。
しかし、半神半人で最高神ゼウスの力を受け継いだヘラクレスは、この2匹の蛇を素手で絞め殺してしまいます。
これ以降、ヘラクレスは音楽や歌を習うのと同じように、戦いのルールを学びながら幼少時代を過ごして成長していきました。
エウリュステウスによって12の功業がヘラクレスに課された
ヘラクレスが成人してからも、ヘラの怒りはまだ収まっていませんでした。
ヘラクレスは妻「メガラー」との間に3人の子供をもうけますが、ヘラクレスに対する嫉妬に燃えるヘラはヘラクレスの正気を失わせ、自らの子供たちを炎に投げ込んで殺させてしまいます。
その後、正気を取り戻したヘラクレスは深く悔い、その罪を清める方法を伺うためにも、神託に助けを求めました。
するとその神託は、
- エウリュステウスへ12年間伝え、
- 課される12の課題(難行)を果たせ。
- さすれば、不死の神々の仲間入りが出来るだろう
とヘラクレスに告げたのです。
これによってヘラクレスは、本来なら自分がなるはずだったミケーネ王の座についていたエウリュステウスの元へ行き臣従することとなり、一方のエウリュステウスは、ヘラクレスに十二の難行を命じたのです。
ヘラクレスの十二の功業と神話の数々
1つ目の功業:ネメアーの獅子
一つ目の功業は、ネメアーという谷に住み着く「獅子」を殺すことでした。獅子は長年、ネメアーの人々を恐怖に陥れていたのです。
ヘラクレスはその獅子を絞め殺すことに成功。
その後、ヘラクレスは獅子を持ち帰り、エウリュステウスの目前に放り出すと、エウリュステウスは恐れをなしてヘラクレスに二度とネメアーの街に戻ってこないように命じました。
エウリュステウスは後に、万一の場合に身を隠すことができるよう地下室を作ったと言われます。
2つ目の功業:レルネーの水蛇(ヒュドラー)
二つ目の功業は、9つの頭を持つレルネーの水蛇(ヒュドラー)を殺すこと。レルネーのヒュドラーは街の近くにある湖に住む水蛇で、水蛇の9つの頭のうち8つは生きていましたが、1つは不死身でした。
ヘラクレスは水蛇を見つけ、水蛇の頭を切り落とします。しかし、1つの頭を落としても、同じところから新たな頭が2つ生えてきてしまいました。
そこでヘラクレスは、従者のイオラオスに火をつけさせました。ヘラクレスは、棒に火を灯し、切り落とした頭の部分を焼き付けたのです。
こうして新しい頭が生え出してくるのを防ぎ、ヘラクレスは残り8つの頭が全てなくなるまでこれを続けました。
最後に残った不死の頭は切り落とし、身体とは別々にして埋め、ヘラクレスは身体の残り部分を切り刻み、討伐に成功したのです。
ちなみに、ヘラクレスは持っていた全ての矢の先端を水蛇のお腹のなかの毒に浸し、この後の功業で起こるであろう戦闘に備えることも忘れていませんでした。
3つ目の功業:ケリュネイアの鹿
三つ目の功業は、女神アルテミスの聖獣で黄金の雌鹿「ケリュネイアの鹿」を捕えることでした。
エウリュステウスはヘラクレスに、「矢よりも素早く動くことが出来た」と言われるこの雌鹿を、生きたまま捕えて自分の元に持ってくるように命令。
ヘラクレスは、雌鹿の肩に傷を負わせたものの生け捕りすることに成功し、エウリュステウスの元へ届けました。
4つ目の功業:エリュマントスの猪
四つ目の功業は、アルテミスの黄金の雌鹿が住んでいたアルカディア地方北西部にいた、獰猛な猪「エリュマントスの猪」を捕えることでした。
ヘラクレスがこの猪と出くわしたとき、ヘラクレスは弓矢を放つかわりに猪に向かって叫び始めます。
これが猪を混乱させ、猪は雪の吹き溜まりの中へ走っていき、難なく猪を縛り上げて生け捕りにしたのです。
その後、ヘラクレスはエウリュステウスの元へこの猪を運びましたが、ヘラクレスの来訪を耳にしたエウリュステウスは地下室に隠れてしまったと言います。
5つ目の功業:アウゲイアースの家畜小屋
五つ目の功業は、アウゲイアースの家畜小屋を一日で掃除することでした。
古代ギリシャ地方「エーリアス」の王がこの家畜小屋を所有していましたが、これまで一度も掃除をしたことがなかった小屋は、30年間の汚物が溜まっていました。
ヘラクレスはエーリアスの王の元へ出向き「もし1日で小屋を掃除したら、王が所有する家畜の10分の1をもらう」ともちかけます。
王はこの掃除が、エウリュステウスがヘラクレスに課した課題であるとは知らずに承諾。
ヘラクレスは家畜小屋の近くを流れる川の流れを強引に変えて家畜小屋の中を通るようにし、小屋のなかの糞尿を残らずもう一つの川へと流し込み、すべて一日で終えたのです。
しかし翌日、これが、エウリュステウスがヘラクレスに課した課題であることを知った王は、約束を反故にし、ヘラクレスを街から追い出しました。
そしてエウリュステウスは「罪滅ぼしの功業なのにも関わらず、ヘラクレスが報酬を求めた」として、この家畜小屋の掃除を功業の一つに数えることを拒否してしまったのです。
6つ目の功業:ステュムパーリデスの鳥
六つ目の功業は、ステュムパーリデスの鳥を殺すこと。
この鳥たちはアルカディア地方の湖に住んでおり、卑劣で同地域の狩人達を襲っては殺していました。
ヘラクレスは女神アテナから、大きな音でこの鳥たちを怖がらせてはどうかと知恵を授かり、大きな音を立てます。
すると音が山々へ木霊し、鳥たちは恐れをなして空へ飛び立ち、その瞬間をヒュドラーの毒矢で射落とし退治することに成功しました。
7つ目の功業:クレータの牡牛
七つ目の功業は、クレータの狂暴な牡牛を捕まえること。
ヘラクレスはこの牡牛を見つけて縛り上げまることに成功します。そしてヘラクレスは、この牡牛をエウリュステウスの元へ運びました。
ちなみに、この牡牛はギリシャ神話に出てくる牛頭人身の怪物ミノタウロスの父と言われます。
8つ目の功業:ディオメーデースの人喰い馬
八つ目の功業は、獰猛な人喰い馬で、半神の巨人ディオメーデースが飼っていた「ディオメーデースの雌馬」を奪うことでした。
ヘラクレスは知恵を絞り、巨人ディオメーデースを自らの飼い馬に食べさせることに成功。
ディオメーデースは半神であったために、その肉は雌馬を大人しくさせる効果を持ち、ヘラクレスは無事にこの雌馬を生け捕りにしてエウリュステウスの元へ運んでいきました。
9つ目の功業:アマゾーンの女王の腰帯
九つ目の功業は、女性戦士の部族アマゾーンの女王「ヒッポリュテーの腰帯」を手に入れることでした。
この腰帯を手に入れる功業に関してはいくつかの話が存在しますが、その一つは以下のようなもの。
ヘラクレスはヒッポリュテーに自らの話をします。すると、ヒッポリュテーはたいそう同情してヘラクレスに腰帯を渡しました。
その後、ヘラクレスは航海の末エウリュステウスの元へそのベルトを届けました。
10個目の功業:ゲーリュオーンの牛
十個目の功業は、三つの頭と六本の足があって危険な「ゲーリュオーンの怪牛」を手にいれること。
ヘラクレスは、この怪牛を見つけるまでかなり時間を要します。
その途中、アフリカへ行き着くとそこはたいそう暑く、ヘラクレスは喉が乾いて疲労し、その怒りで太陽神ヘーリオスに対して弓矢を射ました。
一方、この行動にヘーリオスは激怒することなく、ヘラクレスの剛気を称えて黄金の盃を授けます。
その結果、ゲーリュオーンが住む西の最果ての島まで、ヘラクレスは盃に乗って海を渡ることが出来、ついにはゲーリュオーンとそれを守っていた3人の巨人トリオを見つけました。
そしてヘラクレスは3人を打ち倒し、ゲーリュオーンを捕らえてエウリュステウスの元へ持ち帰ったのです。
11個目の功業:ヘスペリデスの黄金の林檎
十一個目の功業は、食べると不老不死の命を授かることが出来ると言われた「ヘスペリデスの黄金の林檎」を奪うこと。
ヘラクレスは天空の重さを支えていたアトラースを見つけ、もしアトラースが代わりに林檎を数個採ってきてくれるなら、代わりに天空を支えようともちかけました。
そして、アトラースはこれに賛同してりんごを持ち帰って来たところ、ヘラクレスは「天空を支え直したいから、少しの間天空を支えて欲しい」と頼みます。
これを承諾したアトラースは天空を担ぎ、その間にヘラクレスはりんごを取ってエウリュステウスの元へ持ち去ったのです。
12個目の功業:地獄の番犬ケルベロス
十二個目の功業は、3つの頭を持つ地獄の番犬であった「ケルベロス」を捕まることでした。
ケルベロスは冥界の神ハーデースの飼い犬であったため、ヘラクレスが冥界に到着したした時、傷つけたり殺さないことを条件として、ハーデスはケルベロスを生け捕りにして持ち帰ることを許可します。
そして、ヘラクレスがエウリュステウスの元にケルベロスを連れていくと、エウリュステウスは恐れをなしてヘラクレスに命じてケルベロスを解き放ち、この番犬は再び地獄へと戻っていったのです。
12の功業以降も続いた冒険からヘラクレスの死まで
こうして12年間に及ぶ12の功業すべてを遂行したのち、エウリュステウスへの奉仕からは解放されたものの、ヘラクレスはそれ以降も様々な冒険をし、その中では多くの神々との戦いを繰り返していくことになります。
そして壮大な冒険を繰り広げたある日、2番目の妻デーイアネイラとヘラクレスは二人の子供であるヒュロスと共に、3人で渡るには流れが激しすぎた川で立ち往生していました。
すると、ケンタウロス(半神半獣)のネッソスが、川の向こう側で立ち往生していたデーイアネイラに助けを申し出た後、本来の目的である「デーイアネイラを我が物にする」ための行動に出ようとします。
それを見たヘラクレスは、ヒュドラーの猛毒の血に浸した弓矢でネッソスを射ました。
そしてネッソスは息絶える前に、
自分の血は媚薬になる。ヘラクレスの愛が感じられなくなった時にこれをヘラクレスへ渡せば、再び貴方を愛するようになるだろう
と告げ、自分の血で染まったコートをデーイアネイラに渡し、デーイアネイラもまた、その言葉を信じてしまったのです。
それから何年も経ったある日、デーイアネイラはこのコートをヘラクレスに送り、ヘラクレスがそれを身につけたところ、ヘラクレスの肌の大部分はコートについた血で焼けただれてしまいました。
実は、ネッソスは自らの血の中に猛毒のヒュドラーの血を仕込んでいたのです。
しかし、不死となっていたヘラクレスは死ぬことはなく、ついにヘラクレスは狂気に陥り、自らに火を放って自殺を図り、デーイアネイラも自殺してしまいます。
このこと知った最高神ゼウスはこれに介入し、ヘラクレスを救ってオリュンポス山へ連れていき、ヘラクレスはそこで神として生まれ変わることになったのです(ヘラクレスは不死身であるにも関わらず父ゼウスに死なせてくれるよう懇願。ゼウスによってオリュンポス山へ連れていかれ神となった)。
そしてこれ以降、ゼウスの妻ヘラもヘラクレスを許したとされます。
ヘラクレスについて知らないかもしれない5つの話
12の功業を中心にして、ヘラクレスの生涯を見てきましたが、ここでは最後にヘラクレスをもっと良く知るためにも抑えておきたい、5つの話を紹介していきます。
ヘラクレスは「へラの栄光」という意味
実はヘラクレス、生まれた時の幼名は「アルケイデース」でした。
しかし、12の功業を開始すると、古代ギリシャの都市国家の一つデルポイの巫女が「ヘラの栄光」を意味するヘラクレスと呼ぶようになり、また、ヘラクレス自身も自らそのように名乗るようになっていったのです。
ヘラクレスはハンサムな男性として描かれることが多い
勇敢で強靭な肉体を持つヘラクレスは大抵の場合、逞しい若者で、通常はあごひげを生やしたハンサムな男性として描かれることが一般的。
彼は女性から莫大な数の贈り物をされたおかげで、しばしば好色で自信過剰に振る舞い、横柄で偉ぶった態度をコントロールすることが難しかった人物として描かれることがあります。
ヘラクレスには子供がたくさんいた
正式に結婚した女性以外にも、ヘラクレスは非常に多くの女性と関係を持ったとされ、なかには、
- 一夜で49人も妊娠させた
- テスピオス王の50人の娘たちとの間に子供が1人ずついた
などと、女性関係や子沢山の話に関しては枚挙にいとまがありません。
またこれによって、ローマ時代にヘラクレスは、出産と子どもの神として崇拝されることもありました。
ヘラクレスの3番目の妻はヘーベー
ヘラクレスの生涯の部分で触れたとおり、ヘラクレスにはガメラーという妻と、デーイアネイラという妻がいましたが、実はもう一人妻となった女性がいるとされます。
(出典:wikipedia)
そのヘラクレス3番目の妻となった女性とは、ヘラクレスの宿敵でゼウスの妻ヘラの娘「ヘーベー(ゼウスとヘラの娘)」。
ヘラクレスが神として生まれ変わった後、ヘラクレスを許したヘラによってヘーベーを与えられたと言われます。
そして、これによってヘラクレスは不死だけでなく永遠の若さまでを手に入れ、さらに2人の息子「アレクシアレース」と「アニーケートス」をもうけたとされます。
ヘラクレスは自らの音楽教師を殺した
ヘラクレスは若い頃、戦いだけでなく教養も学ぶために音楽教師を抱えていたと言われます。
ある日、ヘラクレスはライアーと呼ばれる弦楽器を音楽教師から教わっていました。
しかし、思ったように演奏が出来ずに不満が溜まった瞬間、カッとなってその教師を殺してしまいます。
ヘラクレスは自分の怪力に気付いていなかく、また、殺すつもりはなかったのです。
そして、この行いに対して非常に申し訳なく思い悔いたと言います。
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ヘラクレスとは?ギリシャ神話の半神半人の英雄で12の功業で有名のまとめ
ギリシャ神話最大の英雄「ヘラクレス」について見てきました。
英雄ヘラクレスはその後、古代ローマ帝国のモチーフとして採用されたり、その他多くのメダルや硬貨のモチーフとなってきました。
また、ヘラクレスを祀るための神殿がいくつも建てられ、その中にはギリシャ北西部の神託所ドドナに位置する小さな神殿の様に、現在でも残っているものが含まれます。
とにかく、ヘラクレスはギリシャ神話や古代ヨーロッパ文化を知る上では重要な英雄であることは間違いありません。