ヘラクレスオオカブトは、中央アメリカから南アメリカを原産とする大型の昆虫であり、カブトムシの仲間です。
「世界最大の甲虫」や「世界最大のカブトムシ」として知られるヘラクレスオオカブトの大きさ(全長や体長)について解説します。
ヘラクレスオオカブトの大きさ(体長)はどれくらい?
全長 | オス:57〜176mm超(平均140mm前後)|メス:48〜77mm(平均65mm前後) |
体長 | 48〜85mm |
角の長さ | 50〜85mm |
幅 | 20〜44mm |
ヘラクレスオオカブトの大きさは、長く伸びる角を持つオスと角を持たないメスによって大きく異なり、オスの平均的な全長は14cm前後、メスの平均的な全長は6.5cm前後となります。
角を除いた部分(体長)の長さは通常、4.8cmから8.5cmの範囲に収まり、角の長さは5cmから8.5cmの範囲に収まるため、個体によっては体長と角の長さがほとんど変わらないこともよくあります。
また、ヘラクレスオオカブトの体の幅は2〜4.4cmです。
これまで通常のサイズを大幅に上回る個体も確認されており、中には180mm(18cm)を超える巨大なオスの個体が記録されたこともあります。
ただし、18cm以上になる巨大な個体は通常、飼育下で育てられたものであり、野生下で育ったヘラクレスオオカブトの最大記録は全長173mm(17.3cm)というのが今のところの記録です。
ちなみに、ヘラクレスオオカブトの体重は大きな個体だと85g程度にまでなります。
亜種によって大きさが異なるヘラクレスオオカブト
ヘラクレスオオカブトと呼ばれるカブトムシには、10種類を超える亜種が確認されており、亜種によってサイズはかなり異なってきます。
ヘラクレスオオカブトの中でも最大の亜種は「ヘラクレス」という種類で、大きなオスの全長は180mm近くにまで達します。
次に大きな種となるのが、「リッキー」と呼ばれる亜種で、170mm近くの大きなオスがこれまでに確認されました。
一方で、「世界最大の甲虫」と呼ばれるヘラクレスオオカブトの中でも、「トゥクストラエンシス」と呼ばれる亜種は小型の亜種として知られ、オスは大きくても80mm程度までにしか成長しません。
ヘラクレスオオカブトの大きさを他のものと比較すると?
ヘラクレスオオカブトの大きさを数値だけで示してもイマイチ分かりにくいと思うので、他のものと比較していきましょう。
大きな個体は日本人の手の長さ(手長)と一緒ぐらい
ヘラクレスオオカブトの中でも大きなオスの個体の全長は、日本人の平均的な手長の長さと同じぐらいだと言えるでしょう。
手長とは「手首に付いている一番上の横のシワから中指の先までの長さ」のことで、日本人男性の手長の平均は183.4mm、女性の手長の平均は169.3mmであり、男女を平均した場合の手長は「176.35cm」になります。
よって、ヘラクレスオオカブトの巨大なオスの全長が18cm近くになることを考えると、平均的な日本人の手長の長さはほぼ一緒になるのです。
平均的なオスの全長は銀行の通帳と同じ
また、もしも平均的なヘラクレスオオカブトのオスの全長をイメージしたいのであれば、銀行の通帳を思い浮かべると分かりやすいです。
というのも、ヘラクレスオオカブトの平均的なオスの個体の全長は14cm前後であるのに対して、銀行の通帳の長さはずばり14cmだからです。
ヘラクレスオオカブトの大きさについて理解を深めるためにも参考に
次の動画では165mmのヘラクレスオオカブトを様々な角度から撮影してあるので、ヘラクレスオオカブトの大きさを理解する上でも参考になります。