南米エクアドルの首都キトは、南アメリカが誇る有数の世界としてして知られ、また、インカ帝国の支配下にあった頃から非常に重要な立ち位置を占めていました。
一方で現在では、世界で最も標高が高い所にある首都の1つとしても有名です。
キトの標高(海抜)について解説します。
エクアドルの首都キトの標高(海抜)はどのぐらい?
キトの標高 | 2,850m |
エクアドルの首都キトの平均標高は2,850mになります。
エクアドルア全体の平均標高(海抜)は1,117mであることから、アンデス山脈の中腹に位置するキトは同国の中でも比較的標高が高い所に位置していることが分かります。
これは、西暦1000年以前の当時、この地は遊牧民達が遊牧する土地であったことに起因すると言えるでしょう。
その後、この場所には市が開かれ、15世紀末にはインカ帝国によって帝国の第二都市として整備され、南米でも重要な都市の一つとなっていきました。
そんなキトは赤道直下に位置しているものの、標高が高い高地にあるために気温は比較的冷涼で、最高気温も20度以下程度までしか上がらないのが普通です。
ちなみに、2,850mの標高を持つキトは「世界で標高が2番目に高い首都」であり、同じ南米のボリビアの首都ラパス(3,640m)とコロンビアの首都ボゴタ(2,640m)と一緒に、「世界一標高が高い首都」のトップ3を形成しています。
キトの標高を日本の山と比較すると?
日本最高峰の富士山の7合目と8合目の間
日本最高峰の富士山は3,776mの標高を誇り、頂上までの位置の目安として「〜合目」という目安が一定の高さごとに振り分けられていますが、キトの高さをこの富士山の目安に当てはめた場合、7合目(約2700m)と8合目(約3200m)の間の高さとなります。
ただし、どちらかと言えば7合目寄りです。
日本の三ノ沢岳と同じぐらいの高さ
また、日本に存在する山の中では、長野県の木曽山脈(中央アルプス)を形成する「三ノ沢岳」とほぼ同じ高さになると言えるでしょう。
というのも、三ノ沢岳の標高は2,847mで、キトの平均的な標高とほとんど変わらないからです。
三ノ沢岳の頂上を確認することで、キトがどれほど高い所に位置しているかが実感出来るかと思います。