猪(イノシシ)は豚が家畜化される以前の動物として知られ、また、古代から狩猟の対象とされてきた動物です。
世界中には16種類の亜種が存在し、もちろん日本の自然界にも生息しています。
そんな猪の大きさ(体重や体長)を解説していきます。
猪の大きさはどれくらい?
猪(イノシシ)に含まれる16種類の亜種の中でも、日本に生息するニホンイノシシとリュウキュウイノシシの大きさは以下の表の通りです。
オス | メス | |
体長 | 140cm(110〜170cm) | 125cm(100〜150cm) |
肩高(地面から肩まで) | 60〜90cm | |
体重 | 80〜190kg | |
尾長 | 30〜40cm |
見て分かる通り、日本に生息する猪の大きさは、体長でオスなら平均して140cm前後、メスなら平均して125cmとなり、肩高は60cmから90cmの間、体重は80kgから190kgの間、そして尻尾の長さは30cmから40cmの間に収まります。
一方で、これまでにはこの平均的な大きさの範囲を上回る個体も度々確認されてきました。
例えば、2003年に岐阜県では220kgの体重を持つ個体が確認されたり、2009年には滋賀県で体重およそ240kg、体長180cm近くにもなる猪の個体が見つかっています。
猪の亜種の大きさ比較
ちなみに、すでに触れている通り、猪には16亜種が存在するわけですが、それぞれは生息する地域が異なっており、また、その環境の違いのためか、大きさも微妙に異なります。
以下にいくつかの猪の亜種の大きさを一覧にしたものを、参考として掲載しておきます。
種類名 | オス | メス | |
ヨーロッパイノシシ | 体長 | 約150cm | 約140cm |
肩高 | 75〜80cm | 70cm前後 | |
体重 | 75〜100kg | 60〜80kg | |
地中海地域に生息するイノシシ | 体長 | <100cm前後 | |
肩高 | 63〜65cm | ||
体重 | 約50kg | 約45kg | |
東ヨーロッパに生息するイノシシ | 体長 | 約160cm | 約145cm |
肩高 | 約95cm | 85〜90cm | |
体重 | 110〜130kg | 95kg前後 |
世界で確認出来る驚くべきサイズのイノシシ
(出典:Dailymotion)
また、世界を見渡すと、日本で記録されている最大級の猪よりもさらに大きな個体がこれまで確認されてきました。
例えば、ロシア沿海地方や中国満州地域に生息するイノシシのオスの中には、体重300kgから350kgにまで達する個体も珍しくありません。
さらに、2015年にはやはりロシアにて、体重535kgにも達する超巨大なイノシシが仕留められたという報告もありました。
イノシシの大きさを知る上で参考になる動画
以下の動画ではイノシシが野犬や人間と一緒に映っています。
犬や人と比べることで、イノシシの大きさがよりリアルに分かると思います。