世界最大の淡水湖(世界一大きい淡水湖)を紹介していきます。基準によって異なる2つの世界最大級の淡水湖について見ていきましょう。
世界には様々な大きさの湖がありますが、その中でも面積が500㎢以上の大きな湖は250近くの数に上るとされます。
そして、このような大きな湖の中でさえ一際目立つ大きさを有する巨大な湖がいくつか存在し、そこには淡水湖と塩湖が含まれています。
では、この世界最大級の湖の中でも淡水湖に限って言えば、世界最大の淡水湖(世界一大きい淡水湖)はどの湖になるのでしょうか?
この記事では、異なる基準で世界一大きい淡水湖となる2つの湖を簡単に解説します。
世界最大の淡水湖(貯水量NO.1):バイカル湖
世界最大の淡水湖または世界一大きい淡水湖の一つとして名前が挙がるとすれば、極寒地域にあるバイカル湖でしょう。
バイカル湖はロシア南東部のシベリア地域にある巨大な湖。
近くにはブリヤート共和国と呼ばれるロシア連邦を構成する共和国の1つがあることで知られ、また、その形は三日月型。
平均的な深さは744.4m、最大水深は1,642m、そして面積は31,722㎢にも達し、貯水量は23,615.39km3に達するのです。
そんなバイカル湖は、貯水量という点、つまり体積の点で世界一大きい淡水湖であり、アジア地域では塩湖も含めたあらゆる湖よりも大きくなります。
またこれに加えて、1,642mという最大水深は、「深さ」という点でも世界中の他のどの湖をも圧倒します。
ちなみに、バイカル湖には1,000種の植物と2,500種の動物が生息し、なかには世界で3種類しかいない淡水アザラシの一つ「バイカルアザラシ」などを見ることが出来るなど、南米エクアドルのガラパゴス諸島と並んで、生物進化の博物館などと呼ばれることもあります。
世界最大の淡水湖(面積No.1):スペリオル湖
アメリカ合衆国にある有名な五大湖のうち、最大の面積を持つことで知られるスペリオル湖は、「面積」の点では世界最大の淡水湖になります。
その面積は約82,200㎢で、上に挙げたバイカル湖と比べても二倍以上、日本最大の琵琶湖と比べるとおよそ123倍もの大きさに匹敵。
またこの面積は北海道の本島よりも大きいのです。
一方で、深さはそこまでなく、平均で147m、最深部で406m、そして貯水量は約12,000km3と、バイカル湖の1/2程度しかありません。
とは言え、貯水量の点でも淡水湖としてはバイカル湖とアフリカのタンザニアにあるタンガニーカ湖に次いで世界第3位です。
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世界最大の淡水湖または世界一大きい淡水湖となる2つの湖を紹介してきました。
全体的な体積という点ではバイカル湖が世界最大となる一方、面積という点ではスペリアル湖が世界最大となるのです。