世界一小さい国とはどの国なのでしょうか?面積を基準にした場合の世界最小規模の国トップ15を、一覧として紹介していきます。
世界にはおよそ200の国家が存在しますが、中には驚くほど小さな国土面積しか持たない国があります。
その大きさは東京都23区全てを合わせた面積(約620㎢)よりも小さく、中には面積が中規模のショッピングモール程度しかない国まであります。
世界一小さいと言われる国とはどんな国なのか?
面積を基準に見た世界最小規模の国のトップ15ヵ国を、一覧にして紹介していきます。
- 世界一小さい国15:セーシェル(面積:455㎢)
- 世界一小さい国14:アンティグア・バーブーダ(面積:443㎢)
- 世界一小さい国13:バルバドス(面積:431㎢)
- 世界一小さい国12:セントヴィンセント・グレナディーン(面積:389㎢)
- 世界一小さい国11:グレナダ(面積:344㎢)
- 世界一小さい国10:マルタ(面積:316㎢)
- 世界一小さい国9:モルディブ(面積:300㎢)
- 世界一小さい国8:セントクリストファー・ネイビス(面積:261㎢)
- 世界一小さい国7:マーシャル諸島(面積:181㎢)
- 世界一小さい国6:リヒテンシュタイン(面積:160㎢)
- 世界一小さい国5:サンマリノ(面積:61.2㎢)
- 世界一小さい国4:ツバル(面積:26㎢)
- 世界一小さい国3:ナウル(面積:21㎢)
- 世界一小さい国2:モナコ(面積:2.02㎢)
- 世界一小さい国1:バチカン市国(面積:0.49㎢)
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- 世界一小さい国・世界最小の国トップ15!面積が小さな国を一覧化!のまとめ
世界一小さい国15:セーシェル(面積:455㎢)
アフリカ大陸から東へ1300kmほど離れたところに浮かぶセーシェル共和国は、100以上の熱帯の島々から成る群島国家。
総面積は455㎢と、東京23区のおよそ2/3のサイズで、そこに約95000人の人々が住んでいます。
その地理的な理由からアフリカに含まれ、アフリカの国としては最も小さな島です。
一方で、セーシェルは観光地としても有名で、首都のヴィクトリアにあるセーシェル国際空港を発着地として多くのヨーロッパ人の観光客が訪れています。
世界一小さい国14:アンティグア・バーブーダ(面積:443㎢)
カリブ海に浮かぶ小アンティル諸島の中で、最も発展した都市「セントジョンズ」首都に持つアンティグア・バーブーダの国土面積は443㎢。
およそ10万人の人がこの小さな国に住んでいます。
アンティグア島とバーブーダ島の2つで構成されていますが、特にアンティグア島は一年365日と同じ、「365のビーチを持つ島」として有名です。
さらに、同国の犯罪発生率はとても低いため、美しいビーチと共に人気の観光地となっています。
世界一小さい国13:バルバドス(面積:431㎢)
カリブ海に浮かぶバルバドスは、島全体がサンゴ礁で出来ている小さな島国で、国土面積は431㎢。
そこへおよそ29万人の人が住んでおり、このサイズの国土の国としては比較的多くの人口を抱えています。
また、活気に溢れた文化や美しい自然によって、バルバドスは観光地として人気になり、同国では充実したナイトライフや様々なアトラクションが楽しめます。
世界一小さい国12:セントヴィンセント・グレナディーン(面積:389㎢)
セントヴィンセント・グレナディーンは、カリブ海に浮かぶセントヴィンセント島と、グレナディーン諸島から成る群島国家。
世界的に人気となった映画「パイレーツオブカリビアン」では、植民地時代の面影を留めるロケ地として、同国が撮影場所となりました。
国土はわずか389㎢で、そこにおよそ11万人の人々が住んでいます。
ちなみに、同国では東カリブドルという通貨が利用されており、米ドルに対しては固定相場制で取引されています。
世界一小さい国11:グレナダ(面積:344㎢)
カリブ海に浮かぶ島国グレナダは、中心にセント・キャサリン火山を有するなど、火山島に建設された、344㎢の国土面積と約11万の人口を抱える小さな国です。
元々はイギリスの領土でしたが、1974年から独立国家となりました。
それから5年後には、親ソ連のモーリス・ビショップがクーデターを起こして首相に就任し、共産主義国家を目指しましたが、1983年にアメリカとカリブ海諸国の軍事侵攻がなされた結果、親米政権が樹立するなど、多少の混乱を経験したことがあります。
現在は主に観光業を中心にして発展を続けています。
世界一小さい国10:マルタ(面積:316㎢)
南ヨーロッパの国の一つで、イタリアのシチリア島の南に浮かぶ地中海の小国マルタ共和国の面積は316㎢。
世界的に見て最も小さな国家の一つに数えられますが、そこに約46万人の人が住んでおり、人口密度で言うと世界で最も高い国の一つとなります。
また、首都のバレッタには16世紀からの歴史が残っていたり、周りは美しいビーチで囲まれたりと、観光資源が豊かで観光地としても非常に高い人気を誇っています。
世界一小さい国9:モルディブ(面積:300㎢)
観光地として非常に有名で人気なモルディブは、インド洋に浮かぶ群島国家で、およそ1200の島々から成る国土面積は300㎢しかありません。
そして、その中のおよそ200の島に人が住んでいるとされます。
この規模の国土面積の国家としては人口が多く、その数はなんと約44万人。特に首都のマーレは世界でも有数の人口密度が高い都市となっています。
一方で海抜が非常に低いため、気候変動による海面の上昇は、近年この国の存続を脅かしている大きな問題となっています。
世界一小さい国8:セントクリストファー・ネイビス(面積:261㎢)
国土面積が261㎢と、東京都23区の半分以下の面積しかないセントクリストファー・ネイビス連邦は、カリブ海に浮かぶ2つの島から成る島国で、そこにおよそ55000人ほどの人々が暮らしています。
また、カリブ海はアメリカ地域と見なせるため、北米・中米・南米にあるどの国よりも同地域では小さな国となっています。
元々はイギリス領でしたが1983年に独立し、現在はイギリスの国王が同国の国王を兼ねる英連邦王国の一つとして、立憲君主制を敷いています。
世界一小さい国7:マーシャル諸島(面積:181㎢)
マーシャル諸島は世界で7番目に小さな世界最小国の一つで、数十の環礁(環状に形成される珊瑚礁)がおよそ30万㎢の領域に散らばって国家を形成しています。
ハワイとオーストラリアのほぼ中間地点に位置し、赤道や日付変更線にもほど近い太平洋の群島国家です。
国連によって委託された結果、アメリカによる太平洋諸島信託統治領の一部として管理されていた過去を持ち、第二次大戦が終焉して冷戦が始まると、ソ連との核軍拡競争にアメリカが突入した結果、マーシャル諸島の一部は核実験場となっていまいました。
1986年に独立国家として承認され、現在はおよそ53000人ほどの人口を抱えていますが、核実験の中心地となったビキニ環礁には、未だに元住人達が戻れていません。
世界一小さい国6:リヒテンシュタイン(面積:160㎢)
リヒテンシュタイン公国は、スイスとオーストリアの両国に挟まれてアルプス山脈に位置する、国土面積160㎢のヨーロッパの小国。
その公国と言う名前から分かる通り、元首にリヒテンシュタイン公爵を置く君主制の国です(※ただし、国民投票によって君主制の存続を決めることが出来る上、実際の国家運営は首相が行っている)。
人口およそ38,000人のこの小さな国はライン川河畔に位置し、神聖ローマ帝国が崩壊したことで1806年に独立国家となりました。
その後、1815年に一旦はドイツ連邦に加わったものの、1866年にドイツ連邦が解体したことで再独立し、1867年には永世中立国となりました。
また、その一年後の1868年には軍隊を廃止したため、第一次世界大戦と第二次世界大戦では戦火を免れた数少ないヨーロッパの国としても知られます。
世界一小さい国5:サンマリノ(面積:61.2㎢)
イタリア半島の中東部に位置し、周りを完全に別の国であるイタリアに取り囲まれているサンマリノ共和国は、十和田湖とほぼ同じとされる61.2㎢の国土面積しか持たない、世界一小さな国の一つ。
また君主が存在しない共和制の国家形式である「共和国」としては、世界最古の国としても知られます。
標高749mの岩山であるティターノ山を中心に広がる山地に、西暦301年に作られた国で、ティターの山の斜面にも多くの民家が建設されています。
現在はおよそ33000人の人口を抱え、同国を取り囲むイタリアよりも個人所得は高めです。
世界一小さい国4:ツバル(面積:26㎢)
ツバルは南太平洋のオセアニア地域に浮かび、9つの小さなサンゴ島から成る群島国家。
9つの島を合わせても、国土の総面積はたったの26㎢にしかなりません。
また、人口規模で言うと12000人弱しかおらず、世界でも二番目に人口が少ない国として数えられることが多々あります。
加えて、これらの島々は川を持たず、飲料水に適した地下水もないため、ツバルの住人達は雨水を集めて貯水し、必要な時に限りある水を上手に使って暮らしています。
さらに、近年では地球温暖化による海面上昇によってツバル難民問題が起こるなど、その存続自体も危ぶまれています。
ちなみに、首都のフナフティが置かれるフナフティ島は、総面積およそ2.4㎢で30ほどの小島を有する環礁です。
世界一小さい国3:ナウル(面積:21㎢)
世界最小レベルの国の中でもトップ3にランクインするのが、南太平洋のオセアニア地域に存在するサンゴ礁のナウル島を国とするナウル共和国。
たった21㎢の国土しかなく、そこにおよそ14000人ほどの人が住んでいます。
19世紀末にリン鉱石が採れると有名になり、1906年から採掘が始まると、一時期はそれによって繁栄を築きました。
しかし20世紀後半からは採掘料が減少し、現在は国際的な援助に頼っている状態です。
また、ナウルはかつてドイツ領となり、その後にはオーストラリア領になった過去を持ち、当時はプレザント島と呼ばれていましたが、1968年から正式に独立国家となりました。
ちなみに、この国には公式の首都は設けられておらず、ヤレン地区と呼ばれる地区が事実上の首都機能を果たしています。
世界一小さい国2:モナコ(面積:2.02㎢)
多くの資産家が住むタックスヘイブンの国として知られるモナコ共和国は、世界最小の国の一つで、その国土はたったの2.02㎢。
フランスの南東部と、地中海の間に位置する立憲君主制国家で、王室を抱えていることでも有名です。
また、この国の唯一の街であり首都であるモンテカルロは、世界でも有数の豪華なリゾート地として富裕層に愛され、世界3大レースの一つとされるF1のモナコグランプリが開催される場所です。
さらに、南フランスの保養地である中海沿岸のフレンチリビエラに繋がっていることから、いくつかのビーチを有し、そこへ訪れた富裕層達が楽しむカジノも多く立ち並んでいます。
ちなみに人口規模はおよそ40000弱です。
世界一小さい国1:バチカン市国(面積:0.49㎢)
紹介してきた国の中でも最も最小で「真に世界一小さい国」となるのがバチカン市国。より正式な国名は「法王聖座」と言います。
イタリアのローマにある城壁に囲まれた領地内にある国であると同時に、ローマ・カソリックの信仰の中心であるローマ教皇の居住地であり、おそらく宗教上で最も影響力の強い国です。
その人口はおよそ800〜1000人ほどで、誰一人として永住権保持者でないのが特徴。そのため、大多数の人はバチカン市国外に居住し、ここで働くために通勤しています。
ちなみに、国家そのものが教会組織であり、国家元首はローマ法王。
また、バチカン市国が正式に国家として認められたのは、1929年にラテラノ条約がイタリアとの間で締結されてからで、さらに、バチカンは自ら望んで国連には加盟していません。
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世界一小さい国・世界最小の国トップ15!面積が小さな国を一覧化!のまとめ
面積を基準に見た場合の世界一小さい国トップ15をまとめてきました。
世界には数多くの国がありますが、中には驚くほど小さな国土しか持たない国家も存在することが分かったかと思います。
世界に関するちょっとした豆知識として覚えておきましょう。