中国の有名人まとめ|歴史的人物からアイウェイウェイや任正非まで

中国の有名人を紹介していきます。世界最大の人口を抱える大国中国が、古代から現代に至る歴史の中で世に送り出してきた、17人の有名人達の名前や簡単なプロフィールを見ていきましょう。

「4000年の歴史」というフレーズで知られる世界最大の人口を抱える中国は、これまで数多くの有名人を世の中に送り出してきました。

その中には、古代から現代まで世界中に影響を与える哲学者や思想家もいれば、現代社会において強い影響力を誇る政治家まで様々です。

そんな中国が誇る有名人について、ここでは17人をピックアップして一覧として紹介していこうと思います。

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中国の有名人1:孔子

中国が生み出した歴史的な哲学者で、世界的にもその名前が良く知られているのが孔子(紀元前552年〜紀元前479年)

個人及び政府の道徳と正しさ、そして社会的関係についての思想で有名で、家族の絆を大切にする姿勢、祖先崇拝、年長者への敬意に関する一般的な中国の慣習などは、この孔子の哲学や考えに強い影響を受けて来ました。

また、

己の欲せざる所は人に施すこと勿れ

※自分がして欲しくないと思うことは、他人にとっても同じなのだから、他人にすべきではないということ

という言葉は、世界的にも有名です。

さらに最近では、中国政府が自国のソフトパワーを拡大するために世界中へ設置している「孔子学院」によって、孔子の名前をあらゆるところで耳にするようになっています。

中国の有名人2:孫武

孫氏の兵法で有名な兵家の代表的人物であり、中国春秋時代に、武将、軍事戦略家、思想家として活躍した有名人が孫武(紀元前544年〜紀元前496年)

戦争に関する事柄について書かれた13篇から成る影響力の強い兵法書「孫子」は、20世紀に再び注目されるようになり、西洋社会の文化や政治、ビジネス、スポーツ、軍事戦略にまで影響を与えました。

また、現在でも本屋に行けば、孫氏の兵法を参考にして書かれたビジネス書を見つけることが出来ます。

さらに、第二次世界大戦後の日本へやってきたGHQのダグラス・マッカーサーも、この「孫氏」からインスピレーションを受けていたという話があります。

中国の有名人3:始皇帝

中国戦国時代の紀元前221年に中国を初めて統一した「秦朝」の祖となり、戦国時代を終わらせ、中央集権的な制度を導入して中国を変えた歴史的な人物と言えば始皇帝(紀元前259年〜紀元前210年)

国の制度改革を行っただけでなく、中国の歴史遺産として残る有名な「万里の長城」の建設や、等身大の兵士の像が何全体も配置された「秦始皇帝陵及び兵馬俑」の建設など、いくつかの大事業を行ったことでも有名です。

中国を統一してからたったの11年後に亡くなってしまいましたが、始皇帝が成し遂げた中国統一は、それまでの群雄割拠とした中国に、新しい時代の流れを呼び込むことになるなど、長い中国の歴史の中でも偉大な人物の一人として考えられています。

中国の有名人4:孫文

孫文(1866〜1925年)は、中華民国(後には中国共産党に追い出されて台湾島を中心とするいくつかの島からなる海洋国家となった)の初代臨時大総統であり建国の父。

元々は医師として活動していましたが、中国の清朝を打倒する際に大きな役割を果たしました。

その結果、1912年に中華民国が建国されると孫文は臨時大総統に任命されたのです。

ただし、当時の中国は軍閥割拠の様相を呈しており、その影響で臨時大総統に任命後、たった3ヶ月で辞任に追い込まれてしまいます。

しかし、それから7年後の1919年には中国国民党を共同設立して党の総理となり、中国各地で権力基盤を固めていくことに邁進しますが、1925年3月12日に亡くなってしまいました。

中国の有名人5:毛沢東

中華人民共和国の建国の父と呼ばれる毛沢東(1893〜1976年)は、1949年から死去する1976年まで中国共産党中央委員会の主席を務め、中国の近現代史上で最も重要な人物の1人。

毛沢東のマルクス・レーニン主義の理念と軍事戦略と政策は、今では毛沢東思想として知られ、現在の中華人民共和国の根幹に関わっています。

しかし、毛沢東は中国の世界進出や平均寿命の延長、教育と医療の改善などの礎を築いた一方で、文化大革命によって数百万から数千万の人々の命を犠牲にしてしまったことでも知られます。

そんな毛沢東は、現在においても世界的に顔が知られている中国人の一人であり、ポスターやコーヒーカップ、Tシャツなど、様々な物に毛沢東の顔のデザインが使われています。

中国の有名人6:イオ・ミン・ペイ

(出典:wikipedia

中国の広州市に生まれたイオ・ミン・ペイ(1917〜2019)は、アメリカへ移り住んで有名なマサチューセッツ工科大学とハーバード大学で学び、その後は数々の世界的な建築物を設計してきた、20世紀のアメリカを代表する中国系アメリカ人の建築家。

ルーヴル美術館のピラミッド、ジョン・F・ケネディ図書館、Pモルガン・チェース・タワー、ロックの殿堂など、数多くの世界的な建築物を設計してきました。

また、イオ・ミン・ペイは、1983年にプリツカー賞(建築界のノーベル賞)を受賞し、その賞金の一部を使って、アメリカの学校で建築を学ぶ中国人学生のための奨学金プログラムを始めたことでも知られます。

さらに、財団法人日本美術協会による高松宮殿下記念世界文化賞も、2014年に受賞しています。

中国の有名人7:ブルース・リー

世界的に有名なブルース・リー(1940〜1973年)は、アメリカのサンフランシスコに生まれ、幼少期から18歳までを香港で過ごした中国武術家であり、ハリウッド俳優、さらに映画監督、哲学者、そして截拳道(ジークンドー)の創始者としてして知られる人物。

そのため、国籍上はアメリカ人であるものの、中国系であったため、中国の有名人と言っても問題ないでしょう。

そんなブルース・リーは、アジア人差別が激しかった20世紀のアメリカにおいてさえ大活躍した、アジア人ハリウッドスターの第一人者であり、また、武道界に大きな影響を与えた偉大な武術家として知られます。

中でも、彼が主演として出演した映画「燃えよドラゴン」は、世界的にブルースリーの名前を広めると同時に、アジア人の立場向上にも貢献した作品となりました。

しかし、不幸にもブルース・リーは、32歳という若さで香港で命を落とし、生涯を閉じてしまいました。

中国の有名人8:任正非

(出典:wikipedia

中国人富豪リストに名前を連ね、世界的に有名な通信機器メーカー「ファーウェイ・テクノロジーズ」の創業者の一人であり、CEOを務めるのが任正非(じんせいひ, 1944年〜)

元々はそこまでメディアへ露出することもなく、あまり知られていませんでしたが、2018年頃から厳しくなったアメリカのファーウェイ製品に対する規制によって、メディアへ登場することが多くなり、世界的にも良く知られる人物となりました。

任正非はまた、元々、中国共産党の人民解放軍出身という経歴でも知られ、そのことが一層、彼に対する注目を高めています。

中国の有名人9:習近平

習近平(1953年〜)は中華人民共和国の第五代最高指導者で、また、2013年3月14日からは一貫して中国の国家主席の座に座り続けている人物(2019年6月現在)

磐石な支持基盤を固め、2018年3月11日からは、それまでの国家主席の任期の期限であった2期10年という制限を撤廃。

任期を無制限としたことで、事実上の終身国家主席体制が確立されたとも言え、現代の中国においては最大の権力者であり、最重要人物となりました。

また、新しい経済圏構想である「一帯一路」を強く推しすすめていることでも知られ、世界中でその名前と顔を知らない人がいないほど有名になっています。

中国の有名人10:ジャッキー・チェン

香港生まれのジャッキー・チェン(1954年〜)は、世界的に有名な俳優であり武道家、そして映画監督でありプロデューサー。

ジャッキー・チェンは、激しいアクションのほとんどを自らこなし、基本的にスタントマンを使わないことで有名です。

また、その愛嬌のある演技や人柄によって世界中に多くのファンを抱え、過去何十年もアジアを代表するアクション映画俳優となってきました。

そんなジャッキー・チェンは、若くして中国戯劇学院に入学して10年間、武道や曲芸の訓練を受けると同時に、5歳の頃から子役として俳優活動を続けており、これまで出演した映画作品は150を越え、それによって築かれた資産は400億円近いと言われます。

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中国の有名人11:アイ・ウェイウェイ(艾未未:がいみみ)

北京出身のアイ・ウェイウェイ(1957年〜)は、中国の現代美術を引っ張ってきた芸術家であり、中国美術の評論家として世界的に有名。

また、社会活動家でもあり、中国政府を公然と批判してきたことでも知られます。

中国の北京に生まれたものの、父が文化大革命で中国共産党から除名された結果、新疆ウイグル自治区の労働改造所へ送られ、アイ・ウェイウェイ自身も一緒に労働改造所に送られて暮らす経験をしました。

そして、大学時代に行ったポップアートやパフォーマンスアートの活動を中国当局によって停止させられた結果、アイ・ウェイウェイはニューヨークに移り住み、それ以降はアメリカを中心に世界各地で活動を行っています。

中国の有名人12:アンディ・ラウ

香港生まれのアンディ・ラウ(1961年〜)は、香港において俳優、歌手、映画プロデューサーとして活躍する人物。

これまで出演してきた映画の数は100を超えると言われ、中国人男性俳優としては最も有名な一人で大スターです。

基本的には香港制作の映画に出演してきたため、香港と中国を中心に人気を博していましたが、2016年に出演した中国とアメリカの合作映画「グレートウォール」に出演してマット・デイモンと共演したことで、アジア圏以外でも広く名前と顔が知られるようになっています。

中国の有名人13:ジェット・リー

国際的なヒーローであるジェット・リー(1963年〜)は、映画スターであり武術家。

北京で生まれたジェット・リーは、11歳の時に初めて中国全国武術大会で優勝し、その後、5年連続で優勝した武術の天才でした(※この記録は2019年現在未だに破られていない)

しかし、17歳になると武術の道から映画の道へ進み、1982年に公開された映画「少林寺」で主役を務めると、俳優としての階段を一気に登っていくこととなりました。

ちなみに、ジェット・リーは英語も話せるため、中国語の映画だけでなくハリウッド映画にも出演しており、例えば2003年に公開された「ブラック・ダイヤモンド」では、英語の役でありながら主役を演じています。

また、2000年にはアメリカ国籍を、2009年にはシンガポールを国籍を取得したことから、現在、国籍上はシンガポール人となっています。

中国の有名人14:ジャック・マー(馬雲)

世界でも有数の資産家であるジャック・マー(1964年〜)は、ECサイトアリババを創業したことで知られる中国の有名人。

同サービスは、世界のアマゾンに匹敵する中国のアマゾンとでも言って良い存在で、アリババ・グループの中には他も、タオバオやYahoo!中国、さらにはアリペイやアリソフトと言った企業が含まれています。

また、2014年にニューヨーク証券取引所上場した際には、時価総額が2兆円を越え、当時としては世界最大級のIPOとなりました。

そんなジャック・マーは元々、学生時代は劣等生で、また、大学卒業後は英語の講師として働いていたという経歴が、その後のサクセスストーリーと合わせて良く語られます。

中国の有名人15:チャン・ツィイー(章子怡)

中国の北京に生まれたチャン・ツィイー(1979年〜)は、世界的に活躍する有名な中国人女優で、中国においては大女優であり、これまで多くのヒット作品へ出演してきました。

1999年に公開された「初恋のきた道」で主演を演じて、この作品がベルリン国際映画祭で銀熊賞を受賞すると注目が高まり、その後は数多くのハリウッド映画へ出演。

過去には、日本人俳優「渡辺謙」と共演し、アカデミー賞の3部門を受賞して話題となった、芸者の物語である映画「SAYURI」で主人公を演じたこともあります。

中国の有名人16:ヤオ・ミン(姚明)

ヤオ・ミン(1980年〜)は、中国の上海に生まれ、中国人アスリートとしては恐らく最も有名な人物の一人。

229cmという高身長を生かして、以前はバスケットボールの頂点に君臨するアメリカのNBAで活躍した中国人の元プロバスケットボール選手で、NBAオールスターゲームに8回出場し、オールNBAチームにも5回選出されました。

このような華々しい活躍の結果、資産的にも成功者となり、これまで様々な奨学金制度を設立するなど、社会的な貢献もしています。

またその功績から、アメリカのマサチューセッツにある、バスケットボール競技における偉大な人物の栄誉を称えるための施設「バスケットボール殿堂」にも、名前を連ねています。

中国の有名人17:ファン・ビンビン(范冰冰)

ファン・ビンビン(1981年〜)は、中国山東省出身の女優であり歌手。

中国における大スターの一人であり、フォーブスの「中国のセレブトップ100」にも、2006年以降ほぼ毎年選ばれてきました。

さらに、中国以外のアジア諸国でも名前が知られ、過去には日本でもサントリーウーロン茶のCMへ2010年から2011年まで出演。

また、その美しさとファッションセンスによって、中国ではファッションアイコンとしても人気で、それ以外の国の映画祭やファッションショーにも引っ張りだこです。

一方で、現在は芸能活動に加えて慈善家としての活動も増えてきています。

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中国はこれからも多くの世界的に影響力を持った人物を多く輩出していくことと思いますが、一先ずこの記事で紹介した有名人を覚えておきましょう!

世界のことって面白いよね!By 世界雑学ノート!

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