珍しい犬・希少な犬|フィラ・ブラジレイロやシュタバイフーンなど

珍しい犬を19種ピックアップして紹介していきます。世界的に見て希少な犬とされるフィラ・ブラジレイロやシュタバイフーンなどを確認していきましょう。

世界には非常に多くの犬種が存在します。

その数は700から800にも及ぶと言われ、中には犬に精通した人々でさえ、聞いたことがない犬種がいることでしょう。

そんな大抵の人はまず見たこともなければ、名前を耳にすることも少ないであろう犬達の中から19種を集めてみました。

珍しい犬達が気になったら早速確認してみましょう。

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世界の珍しい犬種1:ニューギニアン・シンギング・ドッグ

パプアニューギニア原産の野生化した犬で、近年は少しずつペット化もされるようになったニューギニアン・シンギング・ドッグは、その名前から分かる通り、歌のように聞こえる独特の発声方法を持つのが特徴。

複数の個体が集まって鳴き始めると、まるでコーラスのように聞こえると言います。

また、日本の柴犬にも見えなくない外見と中型の体型をもった犬です。

しかし、現在の個体は飼われているものと野生のものを合わせて500頭ほどしかいないとされ、絶滅寸前の珍しい犬種となってしまっています。

世界の珍しい犬種2:シュタバイフーン

オランダのフリースランド州原産のシュタバイフーンは、万能な犬として人間に飼育されてきまいした。

所有物を守り、害虫を駆除し、また捜索し、さらには狩猟犬やスポーツ犬としても活躍するなど、その活躍の能力の範囲が広いのです。

一方で、オランダ国外ではあまり飼育されていないこともあり、数は多くなく、世界的に見ると珍しい犬種の一つに含まれます。

世界の珍しい犬種3:ムーディ

ムーディはハンガリー原産の牧羊犬種。

現在ではドッグショー用、作業用、ペット用として飼われています。

非常に行動的で多才なのが売りで、ネズミ駆除犬、牧羊犬、監視犬、猟犬などとして重宝されてきました。

一方で、原産地以外ではそこまで有名でなく、また原産地であっても数百頭の個体しかいないため、世界的に見ても非常に珍しい犬種に分類されます。

世界の珍しい犬種4:フィラ・ブラジレイロ

別名ブラジリアン・マスティフやブラジリアン・ガードドックとも呼ばれるフィラ・ブラジレイロは、かつて、狩猟犬または番犬として活躍した犬。

その名前が示すように、ブラジル原産の犬種で攻撃性と追跡能力に優れ、また、見知らぬ人を非常に警戒します。

一方で、飼い主に対しては信じられないほど忠実であり、優れた番犬になります。

ブラジルにはこの犬の忠誠心と気質を称え、「フィラのように忠実」という言葉もあるほどです。

しかし、他人に対して強すぎる警戒心によって人口密度が高い所で飼うのは難しく、それによって数も限定されているため、現在では珍しい犬種の一つになっています。

世界の珍しい犬種5:ラゴット・ロマーニョーロ

別名、ロマーニョ・ウォーター・ドッグと呼ばれるラゴット・ロマーニョーロは、イタリアのロマーニャ地方原産の犬。

トリュフを探すために重宝されてきた犬で、勤勉な性格を持ち、しつけと世話がしやすいため優れたペットとしても受け入れられています。

世界各地で飼われているわけではないこともあり、比較的珍しい犬と言えるはずです。

世界の珍しい犬種6:アザワク

アザワクは、アフリカのマリ共和国原産の犬。

犬種としては主に狩猟犬として用いられてきたサイトハウンドに分類され、背が高くて細い体型から、優秀なランナーでハンターとして高い能力を発揮してきました。

実際、過去には最高時速65kmを出した記録も残っており、アフリカではガゼルを捕まえることさえ出来るとされています。

一方で、世界中に広まっているわけではないことから、珍しい犬種として名前が挙がることもあります。

世界の珍しい犬種7:タイ・リッジバック・ドッグ

タイ・リッジバック・ドッグはタイを原産とする犬で、タイでは狩猟犬や番犬として重宝されてきました。

その起源は古く、およそ3000年前にはすでにタイにいたと言われ、人間によって改良された他の多くの飼い犬と違い、自然な交配によって誕生した犬種だと考えられています。

そして、非常に引き締まった筋肉質な体を持ち、物静かな反面、警戒心が強いのが特徴です。

また、背中に沿うように隆起した毛は、他の部位の毛並みと反対方向に向かって生えているといった最大の特徴も持ちます。

現在でこそ国外で少しずつ知名度が上がっていますが、以前はタイ国外で知られていなかったこともあり、珍しい犬種の一つに名前が含まれます。

世界の珍しい犬種8:テロミアン

(出典:wikipedia

テロミアンはマレーシア原産の犬で、この地に住んでいた原住民達によって、様々な仕事をする犬として重宝されていました。

その仕事内容は、害獣駆除や番犬、そして海での漁の手伝いに渡ります。

マレーシアから外部にテロミアンの個体が出たのは20世紀後半のことであるため、世界的にはあまり見る機会がない珍しい犬種です。

世界の珍しい犬種9:ペルービアン・インカ・オーキッド

ペルーを原産とするペルービアン・インカ・オーキッドは、かつてインカ帝国で大変重宝された犬でした。

元々は、古代ヴァンカ族と呼ばれる原住民達によって食用とされていましたが、インカ帝国に献上されると、その薄い肌やどことなく高貴な印象を持つ顔などから高ステータスなペットとして飼われるようになっていったのです。

現在では一般的に広く飼われているわけではないないため、珍しい希少種となっていますが、それでもペルー国内外の一部の愛好家達に愛され続けています。

世界の珍しい犬種10:チェコスロバキアン・ウルフドッグ

オオカミと犬を掛け合わせたことで生まれる、ウルフドッグ犬種に分類されるチェコスロバキアン・ウルフドッグは、カルパティアオオカミとジャーマン・シェパード・ドッグを実験的に交配させたことにより誕生しました。

その目的は、より優れた軍用犬を作るためだったと言われます。

外見はとてもオオカミに似ていますが、訓練をしっかりと行えばとても優しい性格によってペットとしても飼えるとして、一部の愛好家によって重宝されています。

ただし、世界的にはそこまで知られていないこともあり、珍しい犬種の部類に含まれます。

世界の珍しい犬種11:チベタン・マスティフ

チベット高原を原産地とし、体重は最大で80kg近くもなる超大型犬のチベタン・マスティフは、番犬や護衛犬、そして猟犬として重宝されてきました。

その堂々とした立ち居振る舞いに加えて、「いかついけど優しい顔つき」と印象的な首回りの毛で知られ、一部の人たちにとっては大変貴重な犬として愛されています。

近年は富裕層の間で人気が高まった時期もあり、2014には2億円で取引されたこともありましたが、現在では価格は是正されています。

その超大型な体型によって一般的に飼われることは少なく、その意味ではとても希少な珍しい犬種となっています。

世界の珍しい犬種12:スウェーディッシュ・ヴァルフント

コーギーに似た外見を持つスウェーディッシュ・ヴァルフントは、8世紀にはすでにスウェーデンで飼育されていたと言われるスウェーデン原産の放牧犬。

本来の牧羊犬としての役割に加え、従順さ、機敏さ、恐れを知らない性格、追跡能力なども重宝されてきました。

現在はスウェーデン以外のヨーロッパ諸国でも人気が高まっているため、目にする機会は増えましたが、それでも他の地域ではほとんど見かけない珍しい犬種です。

世界の珍しい犬種13:ベドリントンテリア

そのカールした薄いウール状の毛で知られるベドリントンテリアは、毛を伸ばしていくと、なんとなく子羊に似た外見になる犬で、イギリスのノーサンバーランド州にあるベドリントンという町にちなんで名前がつけられました。

歴史的には、スコットランドとの境に近いロスベリーの森で、ジプシー(ロマ人)によって飼育されていたと言います。

一方で、遺伝性疾患によって短命で死ぬ可能性があるため、イギリス以外ではそこまで広まっていない珍しい犬種です。

世界の珍しい犬種14:コーイケルホンディエ

コーイケルホンディエは、もともと水鳥を狩るために飼育されたオランダ原産の小型犬。

16世紀頃からカモ猟を主な目的として飼育されてきました。

第二次世界大戦後には絶滅に直面したこともありましたが、その後、愛好家達の努力によって個体を数が回復し、オランダでペットとして飼われています。

ただし、他の国ではほとんど見かけることはないため、珍しい犬種の一つと言えるでしょう。

世界の珍しい犬種15:フィニッシュスピッツ

フィンランド原産のスピッツ犬種であるフィニッシュスピッツは、いくつかの点でキツネに似た犬。

機敏でよく働き、立った耳、分厚い毛、ふさふさの尾を持ち、さらに薄いはちみつ色や濃い赤褐の体毛がキツネの特徴と似ているのです。

実際、北欧に住んでいた猟犬とキツネの間に生まれた犬の子孫だという言い伝えがあるぐらいです。

今日では世界的にも人気がありますが、それでも個体数としては多くないため、珍しい犬種だと言えるでしょう。

世界の珍しい犬種16:オッターハウンド

名前がカワウソの猟犬を意味するオッターハウンドは、川岸や水中においてとても有能な犬。

獲物を見つけるために川沿いを嗅ぎ回って、必要とあれば川の中に入ってカワウソを見つけるのです。

そのため、かつては原産地のイングランドにおいて、カワウソ猟用の犬として重宝されていました。

しかし、その後、カワウソ猟が廃れた結果、オッターハウンドも数を減らすことになり、現在では世界中の個体を合わせても1000に満たない珍しい犬種となってしまっています。

世界の珍しい犬種17:チヌーク

チヌークという名前はイヌイットの言葉で「温かい冬の風」を意味し、この犬が持つ「風のような足の速さと温厚な性格」を表していると言います。

アメリカのアラスカ原産の犬で、そり用の犬として重宝されてきました。

現在はソリの需要が低くなった結果、ソリを引くために用いられることは少なくなりましたが、それでも現地ではペットとして飼われています。

ただし、世界的に広まっているわけではないので、珍しい犬種に分類出来ます。

世界の珍しい犬種18:カタルブルン

ターキッシュ・ポインターとも呼ばれるカタルブルンは、トルコを原産とする犬。

元々は猟犬として繁殖されていました。

その特徴は、なんと言っても割れた鼻とぶら下がった耳を持つことで、何百もいる犬種の中でもその外見は非常にユニークです。

現在は主に原産地であるトルコを中心に存在が確認されていますが、それでも頭数は200ほどしかいないとされ、世界的に見てとても珍しい犬種になります。

世界の珍しい犬種19:ノルウェイジアン・ルンデフンド

先祖は氷河期の末期からの生き残りとも言われる古代種で、他の犬と違って指を6本持ち、前脚を左右90度に開くことが出来、さらに首を背中に付けることが出来る、非常に変わった特徴を持つノルウェイジアン・ルンデフンドは、ノルウェーを原産とする犬。

その変わった特徴によって、北極圏のツンドラにおいて狩りをする際、優れた可動範囲と制御力を発揮し、獲物を捕まえることが出来ます。

最近は世界的にも認知が上がってきましたが、非常に興味深い特徴から、珍しい犬種によく名前が挙がる犬です。

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犬好きな人はもちろんのこと、それ以外の人も犬に関するちょっとした雑学として覚えておくと良いかもしれません。

世界のことって面白いよね!By 世界雑学ノート!

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