不思議な生き物・動物を20種紹介していきます。かわいい外見を持っていたり、不気味な姿を持っていたりと、どれも興味深い特徴を持ったものばかりです。
地球上には文字通り数え切れないほどの生き物が存在します。
その数は発達した科学を用いる人間でさえ正確に把握出来ていないほどで、このことはまた、地球の豊かさを示してもいるのです。
一方で、この無数に存在する動物達の中には、非常に不気味な外見を持っていたり、想像を超える不思議な特徴を備えたものも見つかっています。
この記事では、それら不思議な生き物(動物)の中から、知っておきたい20種をピックアップして、画像付きで紹介していこうと思います。
- 不思議な生き物・動物1:マエガミジカ
- 不思議な生き物・動物2:カツオノエボシ
- 不思議な生き物・動物3:ヘアリーブッシュバイパー
- 不思議な生き物・動物4:シャコ
- 不思議な生き物・動物5:プーズー
- 不思議な生き物・動物6:コンドロクラディア・リラ
- 不思議な生き物・動物7:オセレイテッドアイスフィッシュ
- 不思議な生き物・動物8:ホシバナモグラ
- 不思議な生き物・動物9:ダイオウグソクムシ
- 不思議な生き物・動物10:ヒメアルマジロ
- 不思議な生き物・動物11:世界最小のカエル
- 不思議な生き物・動物12:センジュナマコ
- 不思議な生き物・動物13:トウゴロウメダカ
- 不思議な生き物・動物14:ブロブフィッシュ(ニュウドウカジカ)
- 不思議な生き物・動物15:ミツクリザメ
- 不思議な生き物・動物16:タテガミオオカミ
- 不思議な生き物・動物17:センザンコウ
- 不思議な生き物・動物18:ガラパゴスバットフィッシュ
- 不思議な生き物・動物19:シマテンレック
- 不思議な生き物・動物20:アオミノウミウシ
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- 不思議な生き物・動物20選!かわいい又は不気味な姿や特徴を持った動物達のまとめ
不思議な生き物・動物1:マエガミジカ
「やんちゃなイケメン悪ガキ」といった表現がピッタリな外見を持つマエガミジカは、額にはふさふさの前髪を蓄え、そして上顎からはまるで吸血鬼のような牙(長く発達した犬歯)を生やし、そして尖った小さな角を持ち合わせている、不思議な外見が特徴的な動物。
中国やその他アジア地域の一部に生息していて、体長は130cm前後。
草食であるはずのシカがなぜ鋭く尖った牙を持っているのかに関しては、正確なことは分かりませんが、オスのみが牙を持っていることから、オス同士の争いに用いられると言われます。
不思議な生き物・動物2:カツオノエボシ
電気クラゲという異名を持つカツオノエボシは猛毒を持つ生き物で、人間が刺されれると強烈な痛みが起こり、最悪の場合は死んでしまうこともあります。
しかし、実際はクラゲではなくてヒドラ虫という別の動物の仲間に含まれる生き物。
その外見自体が不思議でたまりませんが、その生態もまた不思議。
なんと、1個体に見えているのは一匹のヒドラ虫ではなく、実は多くの個体の集合体(群体)なんです。
不思議な生き物・動物3:ヘアリーブッシュバイパー
トゲの様に見えたり、羽毛のようにも見える鱗をまとった、摩訶不思議な生き物として知られるのが、アメリカ中部の熱帯雨林に生息するヘアリー・ブッシュバイパー。
その不思議な外見はまさに伝説のドラゴンや龍の様で、かっこいい印象抜群の動物です。
ただし、かっこいいからと言って近づくと、猛毒で襲ってくるので気をつけましょう。
不思議な生き物・動物4:シャコ
エビのような外見をしているけど別種の甲殻類に分類されるシャコは、お寿司のネタなどとして日本人には比較的馴染み深い動物。
その外見はエビのようであり虫のようであり、人によっては不気味に映るかもしれませんが、見慣れているため特に不思議に思わない人も多いでしょう。
では、なぜシャコが不思議な生き物のリストに加えられているかというと、そのパンチ力!
なんとシャコのパンチ速度は時速80kmにもなり、貝殻を破壊するのはもちろん、時には水槽のガラスさえも破壊してしまうほど強烈。
その上シャコは、色を感じ取る能力において、人間の4倍優れた目を持っているとされます。
不思議な生き物・動物5:プーズー
世界最小の鹿「プーズー」も紹介しておきましょう。
(出典:wikipedia)
プーズーは、成長してもその体長は75cm程度で、肩高は大きな個体でも40cmほど。
また、体重は6kg前後と非常に小さくてかわいい鹿なんです。
ちなみにチリ原産の固有種ですが、現在は日本の埼玉県こども動物公園にて一般公開されているので、興味ある人は訪れてみると良いかもです(※訪問予定日に公開されているか事前に確認しておきましょう)!
不思議な生き物・動物6:コンドロクラディア・リラ
見た目からしてとても不思議すぎる生き物の一つが、海に生息するコンドロクラディア・リラ。
人間の一般的な基準からは非常に不思議な動物が多く住む深海の住人で、名前のリラ(Lyra)が意味する「ハープ」の弦のような枝を多数持った外見が、なんとも奇妙な肉食性の海綿動物です。
海底に置かれた枝付き燭台のように見える、繊細でエレガントな外見に反して、甲殻類にとっては非常に危険な捕食者なんです。
不思議な生き物・動物7:オセレイテッドアイスフィッシュ
その外見は魚としてそこまで不思議ではないかもしれませんが、別な点から不思議な生き物の一つとして知っておきたいのが「オセレイテッドアイスフィッシュ」。
南極周辺の海に生息している魚で、とても驚くほど冷たい水に適応しているのが特徴。
そして、この極寒地域で生き抜くために、なんと赤い血ではなくて透明の血液が流れているという点が、アイスフィッシュをとても不思議な存在にしています。
赤血球の代わりに体温を維持する天然の不凍剤の様なものが流れており、これが血液を透明にしている理由。
赤血球に含まれる赤いヘモグロビンは酸素を体内へ循環させる役割を持ちますが、寒い地域で生き抜くためにヘモグロビンによる酸素循環を減らしてまでも生き延びる選択肢を選んだアイスフィッシュは、代わりに透明でサラサラになった血液を勢いよく全身へまわして、体の表面からも酸素を取り入れる能力も身に着けました。
このことからアイスフィッシュは、生物の環境適応能力の偉大さを示す不思議な生き物の例と言えるでしょう。
不思議な生き物・動物8:ホシバナモグラ
横から見ればただのモグラのように見えるけど、正面から見るとその不気味な外見に驚くことになるのがホシバナモグラ。
このモグラは不気味な触手のような鼻を持っているのが特徴的。
鼻を構成する11対の肢はとても驚くべきもので、アイマー器官と呼ばれる25,000以上の小さな感覚受容器から出来ており、この鼻を使って瞬時に餌を見分けることが出来るんだとか。
それを考えると、見た目は別として、実は優れた機能を備えた鼻だと言えるんです。
不思議な生き物・動物9:ダイオウグソクムシ
日本でも一時期非常に話題になったダイオウグソクムシは、本来、200〜1000mほどの深海に生息する甲殻類の一種で、その外見は地上で見かけるダンゴムシの様。
名前から察する通り、体長は40cm近くにもなる大きな甲殻類です。
一方で、外見だけでなくその生態も不思議で、日本で飼育されていた個体の一つには、何も食べることなく5年と1ヶ月間生きていた記録があるなど、少ない餌でも巨大な体を維持できる非常に変わった生き物なんです。
不思議な生き物・動物10:ヒメアルマジロ
ヒメアルマジロはアルゼンチンの固有種で、砂漠地帯または半砂漠地帯などの乾燥した地域で生活するために進化してきました。
その体長は10cm前後で体重は100g程度。
アルマジロの仲間としては世界最小となり背中の鱗甲板はピンク色で体毛は真っ白と、まるでぬいぐるみのような外見を持っているのがかわいいと評判な動物です。
ちなみに背中の鱗はお尻にまで伸び、お尻の鱗板は巣穴の蓋の役割をするっていう不思議っぷりです。
不思議な生き物・動物11:世界最小のカエル
「米粒大」という言葉が最も相応しい不思議な生き物として紹介したいのが、2010年にボルネオ島で発見された驚くべきほど小さなカエル。
(出典:pinterest)
その大きさは7.7mm程度だとされ、鳴き声もまた、昆虫の羽音程度しか出せない世界最小のカエル。
まだ日本語名がないほど発見されてから日が浅く、学名は「Microhyla nepenthicola」と名付けられています。
ミニチュア好きにはたまらない、不思議だけど小さくてかわいいカエルです。
不思議な生き物・動物12:センジュナマコ
深海生物の一つであるセンジュナマコは、「足を持つ」ナマコの一種で、太くて丸く見える半透明な体、そして背面に伸びる触覚のような物がついた外見によって、エイリアンのように見えるかもしれません。
南極を含む世界中のあらゆる海の海底に生息しており、しばしば何百という巨大な集団を作って生活しています。
また、人によって「不気味に思うこともあれば、かわいいと感じることもある」など、その印象が主観によって左右されやすい生き物でもあります。
不思議な生き物・動物13:トウゴロウメダカ
外見的にはただのメダカの様にも見えなくないトウゴロウメダカは、頭部を使って生殖行為をする不思議な動物。
(出典:wikipedia)
腹ビレが変化した交尾器官でオスはメスを固定し、オスとメスが交尾している姿はまるでVの字になった小さなハサミの様だそう。
ちなみにオスは精子を作る睾丸を、顎の下にある小さな器官に備えています。
不思議な生き物・動物14:ブロブフィッシュ(ニュウドウカジカ)
世界一醜い魚と揶揄されることもあるブロブフィッシュ(ニュウドウカジカ)は、ブロブ(英語でゼリー状の塊の様なものを意味する)という名前通りの見た目をしている深海の魚。
筋肉を失う代わりに、体を水よりも密度が少ないゼラチン質に進化させることで深海の環境に順応してきました。
これが理由で、ブロブフィッシュを地上へ引き上げると体が押しつぶされ「ただれた大きな鼻のおじさん」のような外見になってしまうのです。
そのため、実は深海で泳いでいる時のブロブフィッシュは、至って普通の全く醜くない姿をしています。
不思議な生き物・動物15:ミツクリザメ
ミツクリザメは間違いなく、不気味な生き物として名前が挙がる典型的なサメでしょう。
口を開くともう一つの口が出てくるような外見は、拡張可能な顎によるもので、この拡張する顎を使って餌を捕らえます。
また、このミツクリザメは、およそ1億2500万年もの間ほとんど姿を変えていないと言われる太古の生き物としても知られています。
ほとんどの時間を深海の海底で餌を探して過ごし、生き延びるために大きく姿を変えることがなかったのです。
不思議な生き物・動物16:タテガミオオカミ
一見するとキツネに見えるかもしれませんが、キツネではなくオオカミに分類されるタテガミオオカミは、南米に生息するイヌ科動物の最大種。
そして本種のみでタテガミオオカミ属を形成し、比較的長い四肢と長い小豆色の毛皮が特徴です。
一方で、イヌ科オオカミ属に分類されるものの、イヌ科イヌ亜科に属するキツネに近いともされる、オオカミとキツネどっちつかずのちょっと不思議な動物なんです。
不思議な生き物・動物17:センザンコウ
食性と形態がアリクイに似ていることもあり、以前はアリクイの一種とされていたセンザンコウは、現在では体の構造の違いからセンザンコウ目として独立させられた動物。
アルマジロのような鱗を有しており、その外見が奇妙でもあり不思議だとされる一方で、センザンコウの鱗は非常に人気があるため、鱗を目的とした乱獲が起こってしまい、現在では絶滅の危機に瀕しています。
不思議な生き物・動物18:ガラパゴスバットフィッシュ
ガラパゴスバットフィッシュは、ガラパゴス諸島の周辺水域に生息している魚。
泳ぎが苦手であるため、自らのヒレを使って海底を歩くようにするのが特徴的なちょっと変わった魚で、また、まるで女性の口紅を塗りたくった様な見た目も、独特の不思議さを醸し出しています。
ちなみにガラパゴスバットフィッシュが生息する水深は比較的浅く、現地をダイビングするとその不思議な外見と動きを目で確認することが可能です。
不思議な生き物・動物19:シマテンレック
その外見がなんとも不思議な動物であるシマテンレックは、東アフリカの沖合に浮かぶマダガスカル島に生息する動物。
体長は最大15cm程で、体重は120~130g程度。
ミミズや虫を食べながら生活する一方で、敵から身を守るためにも、ハリネズミのようなトゲトゲした体毛と、頭を縦方向に取り巻く針状の毛を持つ不思議な外見が特徴です。
不思議な生き物・動物20:アオミノウミウシ
とても美しくて綺麗な外見を持つアオミノウミウシは、「ウミツバメ」や「青い天使」と言われることさえある生き物。
しかし、その正体は「ウミウシ」の一種です。
一方で、アオミノウミウシが不思議な理由は、美しい外見だけではありません。
まず最初に、水中では上下逆さまになって浮遊することが多い点。
そして第二に、クラゲの刺胞を体内に取り込んで蓄え、敵が襲って来た時にはそれを武器として身を守るということ。
過去にはオーストラリアで大量発生したアオミノウミウシによって、多数の人が毒の被害に逢ったほどなんです。
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不思議な生き物・動物20選!かわいい又は不気味な姿や特徴を持った動物達のまとめ
不思議な生き物・動物を20種紹介してきました。
これら不思議な動物達には、かわいい外見を持つものや不気味な外見を持つもの、他にも奇妙な特徴を備えるものなど、人間からはとても異質に見えるものばかりです。
しかしこれはまた、地球の生物多様性を示す証拠でもあるのです。