危険な植物22選!毒を有する危ない植物を世界各地からピックアップ

危険な植物を世界各地から22種類ピックアップして紹介していきます。毒を有することで痛みや中毒症状を引き起こす様々な植物を見ていきましょう。

地球には多種多様な植物が存在し、その中には非常に美しい花を咲かせたり、美味しそうな果実を実らせるものが含まれます。

しかし、美しかったり魅力的な果実を付ける植物の誘惑にかられて、何も疑問を抱かずに触ったり食べたりするのは避けた方が良いかもしれません。

というのも、そういった植物の中には有毒なものが含まれ、強力な毒を有するこれらの植物を間違って触ったり摂取したりすると、強烈な痛みに襲われたり、最悪の場合は中毒症状を起こして死に至ってしまうこともあるからです。

この記事では、そんな世界に散らばる有毒な植物の中から22種類をピックアップして紹介していきます。

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危険な植物1:ドクゼリ

ドクゼリは、日本を含めてユーラシア大陸を中心に広がる、湿地帯の局所において豊富な、直立に生える毒性の強い植物で、毎年花を咲かせる多年草。

日本においては、ドクウツギとトリカブトと並んで、日本三大有毒植物の一つに数えられます。

ドクゼリが有する毒はわずかな量で家畜や人間を麻痺させることが出来るシクトキシンで、中枢神経系に直接作用し、激しい痙攣を引き起こします。

危険な植物2:スイセン

美しい花を咲かせるとして人気なスイセンには、園芸用に改良された多くの品種が存在しますが、その反面、実は有毒で危険な植物でもあったりします。

全体に毒が含まれており、間違って摂取すると食中毒症状を引き起こし、強い嘔吐感に苛まれます。

また、多くはないものの死に至った例も報告されています。

危険な植物3:オオヒエンソウ

植物学上ではデルフィニウム属、日本ではオオヒエンソウ属に含まれる植物には、300にも及ぶ種が含まれており、美しい花を咲かせることから観賞用として親しまれています。

一方で、デルフィニンと呼ばれる物質を含み、これによって間違ってオオヒエンソウを食べてしまうと、深刻な健康被害、例えば下痢や嘔吐に始まり、最悪の場合は死をも引き起こしてしまう危険な植物です。

危険な植物4:ジャイアント・ホグウィード

ジャイアント・ホグウィードは、かつてはコーカサス地方や中央アジアにしか見られませんでしたが、観賞用として持ち込まれた結果、現在ではヨーロッパや北米にも分布しています。

セリ科に属する非常に有毒な植物で、フロクマリンと呼ばれる化学物質を含む樹液は非常に危険であり、目に数滴落とすだけで完全に視力を奪い、また皮膚に液を垂らすと広範な水疱が発生してしまうと言います。

ちなみに、成長すると5m近い高さに成長します。

危険な植物5:イヌサフラン

ヨーロッパ中南部から北アフリカにかけてが原産だとされるイヌサフランは、薄紫の花びらが美しくて家庭菜園で人気がある植物。

しかし、コルヒチンという毒性の物質が含まれており、誤食によって軽度の場合は嘔吐、下痢、口と喉の熱感が誘発され、重度の場合は肝不全、腎不全、心臓発作、ひいては死を引き起こす可能性があると言われる危険な植物です。

危険な植物6:オオミフクラギ

「自殺の木」とも呼ばれるオオミフクラギは、自生するインド周辺においてはその強力な毒によって、毒殺や自殺に用いられることの多い植物。

他の植物よりも多くの死に関与していることは間違いなく、インドのケーララ州だけでも、このオオミフクラギによって年間約50人が命を落としていると言われています。

危険な植物7:スズラン

スズランは北半球のアジア、ヨーロッパ、北米に分布し、種類によっては魅力的な葉と花、そして甘い香りを持つことから、観賞用の植物として愛され続けています。

しかし、スズラン全体には毒が含まれ、特に花や根はその毒性が非常に強烈。

間違って摂取すると嘔吐や頭痛だけでなく、心臓麻痺などの心臓疾患を引き起こし、重度の場合は人を死に至らしめることもあります。

危険な植物8:トウゴマ

トウゴマの原産地は東アフリカですが、現在では世界の多くの地域で一般的に栽培されている観葉植物。

植物全体が有毒とされますが、特に危険なのはリシンと呼ばれる非常に強力な毒素を含む種子で、万が一にも誤食してしまった場合は、重大事故を引き起こすと言われます。

危険な植物9:ギンピ・ギンピ

ギンピ・ギンピは、オーストラリア北東部の熱帯雨林、モルッカ諸島、そしてインドネシアに分布する植物で、「痛み」という点では恐らく世界一な植物。

ギンピ・ギンピ全体は刺毛で覆われており、この刺毛には耐え難いほどの痛みを引き起こす有害な神経毒が含まれいるのです。

その痛みは「忌まわしいほどの苦痛」と表現されるほどで、犬や馬でさえも殺すほどの毒性を持ち、人間に至っては「苦しみで狂ってしまう」と言われます。

しかも、最悪なことに瞬間的な痛みではなく、強烈な痛みが2~3日で引いた後も、継続してひどい痛みが続き、その度合いは弱まっていくものの、完全に痛みが無くなるまでは数年間掛かることさえあると言われます。

危険な植物10:トリカブト

ヨーロッパやアジアの湿った牧草地帯や山岳地帯に分布し、日本においては三大有毒植物の一つに数えられるトリカブトは、深い紫がかった青やすみれ色の花をつける美しい植物。

その毒は非常に強烈で、古来から人間の歴史の中では、毒矢に塗布する毒として利用されてきました。

一方で、この毒を処理することで薬用として使うことが可能で、鎮痛剤や漢方薬として用いられることもあります。

危険な植物11:キダチチョウセンアサガオ

南米の熱帯地方が原産地とされるキダチチョウセンアサガオは、大きな種類だと高さ6mほどまでに成長する植物で、強い香りを出す綺麗な花が特徴的です。

しかし、その花を始めとして植物全体には毒が含まれていて、摂取してしまった場合は、幻覚や急性痴呆、他にも異常行動を引き起こします。

ちなみに、一部では薬用に用いられることもあり、例えばブラジルの先住民の中には、喘息を和らげる麻薬効果を狙って葉を吸引する人々がいるようです。

危険な植物12:タバコ

いわゆるタバコに使われる植物「タバコ」は、南米のアンデス山脈を原産とする植物。

広く知られている通り、ニコチンを多く含んでおり、これが喫煙者に中毒症状を引き起こすわけですが、誤食すると嘔吐や下痢だけでなく、筋肉の痙攣や麻痺を引き起こします。

危険な植物13:シロバナヨウシュチョウセンアサガオ

シロバナヨウシュチョウセンアサガオは、秋に花びらが裂けた白い花ととげのあるさやをつける、世界中の温帯から熱帯地域に分布する植物。

強力な幻覚作用を持ち、精神障害を引き起こすアトロピン、ヒヨスチアミン、スコポラミンを危険なレベルで含んでいるため、摂取すると最悪の場合は命に関わると言われます。

一方で、その作用から地域によっては宗教的な行事に用いられてきたという歴史を持ちます。

危険な植物14:キングサリ

キングサリは、高さ7メートルほどになるヨーロッパ原産の大きな低木で、甘い香りのする黄金色の花が有名。

しかし、強力な毒性を持つアルカロイドという物質が含まれているため、間違って摂取してしまわないようにする必要があります。

その危険性を示す例として、イギリスでは間違ってキングサリの種を食べた子供達が、中毒によって死亡した例が過去数十年間で数件報告されていると言います。

危険な植物15:トウアズキ

トウアズキは赤く美しい種子をつける植物で、種類によってはピンク・紫・白の種子がなりますが、この種子は美しい一方で猛毒を持つことでも有名。

東南アジア原産で、現在では他の熱帯地域でも見つけることが出来、その美しさから装飾用ビーズなどに使われてきましたが、アブリンという毒によって、種子を1つ噛めば人間は死に至る可能性があります。

危険な植物16:キョウチクトウ

キョウチクトウは、世界中ほとんどの熱帯および亜熱帯地域に分布しており、日本でも見つけることが出来る植物。

その美しい花によって、園芸植物として愛されてきた常緑の低木です。

また、成長が早く、手入れがしやすいというのも、園芸植物として人気な理由。

しかし、強力な毒を持ち、間違って口にすると、嘔吐や倦怠感、下痢や腹痛などが引き起こされる危険な植物でもあります。

危険な植物17:ディフェンバキア

ディフェンバキアはアメリカ大陸の熱帯地域に分布するサトイモ科の植物。

その美しい葉と、太陽の光が届きぬくい室内でも簡単に育てられるため、観葉植物として人気ですが、その葉は有毒です。

間違って葉っぱを噛んでしまうと、舌に炎症を引き起こして会話が出来なくなることがあります。

危険な植物18:エニシダ

エニシダはアジア西部からヨーロッパの大部分、そしてアメリカの温暖な地域に自生する多生草のマメ科の低木。

しかし、エニシダには心臓や神経系の機能を低下させ、心拍に影響を与える有毒なアルカロイドが含まれていることでも知られます。

危険な植物19:ジギタリス

ジギタリスは色とりどりの鮮やかな花が段を作って咲く植物。

非常に美しい植物である一方で、間違って摂取してしまうと吐き気や頭痛、重症な場合には不整脈、発作、動機、最悪な場合には死を引き起こしてしまう可能性があります。

さらに、視野が黄色く映る「黄視症」が引き起こされることもあります。

このような猛毒によって、「死者のベル」とも言われるほどの危険な植物なのです。

危険な植物20:ベラドンナ

ユーラシア大陸からアフリカやアメリカにも自生範囲が広がっているベラドンナは、緑の葉を持つ多年草で、サクランボほどの大きさのある、見た目的には美味しそうな光沢した黒い果実をつけます。

しかし、この実を始め、この植物全体にはアトロピンとスコポラミンと呼ばれる猛毒が含まれているため、絶対に食べてはいけない危険な植物で、心臓や、意志に関係なく運動している不随意筋に麻痺を引き起こします。

また、葉の表面には油が浮いており、これに触れるとかぶれが引き起こされてしまったりするので注意が必要です。

危険な植物21:マルバフジバカマ

マルバフジバカマは北アメリカを原産とし、キク科に属する有毒な植物。

森や茂みに生えていることで知られると同時に、動物や人間が間違って食べると、含まれるトリメトルという毒によって、筋肉の震え、衰弱、便秘、さらには死を引き起こす可能性もあると言われます。

ちなみに、マルバフジバカマは、アメリカ合衆国の元大統領で奴隷解放宣言をしたことで有名なエイブラハム・リンカーンの母親であるナンシー・ハンクス・リンカーンを死に追いやったことでも有名です。

危険な植物22:マンチニール

マンチニールは北アメリカ南部および南アメリカ北部の熱帯地域に分布している、高さ15メートルほどまでに成長する植物。

この植物に関してはまず、りんごに似た丸い果物に含まれる強力な毒が危険で、間違って食べると致命的な結果を引き起こしてしまう可能性があります。

さらに、その乳白色の樹液には強力な刺激性のホルボールが含まれており、燃やしたマンチニールの煙が目に入ると、人は一時的に盲目になってしまったり、目を傷付けてしまう可能性があるなど、とにかく危険な植物として知られます。

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世界のことって面白いよね!By 世界雑学ノート!

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