アイルランドの有名人を23名紹介していきます。歴史的な作家や詩人から、現代に生きる歌手やアスリートまでを見ていきましょう。
北大西洋のアイルランド島に位置するアイランドは、ケルト神話を基にした様々な伝承が残ることで知られ、なんとなく想像力を掻き立てられる国です。
一方で、近年は世界にある多くの国の中でも、最も住みやすい国の1つに選ばれるなど、別な形で注目を集めることが増えてきました。
そんなアイルランドではまた、歴史の中で多くの有名人が誕生し、現在でもアイルランド出身の人物は世界中で活躍しています。
この記事では、アイルランドの有名人の中から、歴史的な作家や詩人、そして現代に活躍する歌手や女優などを含めた23人をピックアップし、紹介していこうと思います。
- アイルランドの有名人1:パトリキウス(聖パトリック)
- アイルランドの有名人2:ジョナサン・スウィフト
- アイルランドの有名人3:チャールズ・スチュワート・パーネル
- アイルランドの有名人4:オスカー・ワイルド
- アイルランドの有名人5:ジョージ・バーナード・ショー
- アイルランドの有名人6:ウィリアム・バトラー・イェイツ
- アイルランドの有名人7:アーネスト・シャクルトン
- アイルランドの有名人8:ジェイムズ・ジョイス
- アイルランドの有名人9:エイモン・デ・ヴァレラ
- アイルランドの有名人10:C・S・ルイス
- アイルランドの有名人11:マイケル・コリンズ
- アイルランドの有名人12:サミュエル・ベケット
- アイルランドの有名人13:アイリス・マードック
- アイルランドの有名人14:イアン・ペイズリー
- アイルランドの有名人15:ピーター・オトゥール
- アイルランドの有名人16:メアリー・ロビンソン
- アイルランドの有名人17:ボブ・ゲルドフ
- アイルランドの有名人18:ボノ
- アイルランドの有名人19:エンヤ
- アイルランドの有名人20:シネイド・オコナー
- アイルランドの有名人21:コリン・ファレル
- アイルランドの有名人22:コナー・マクレガー
- アイルランドの有名人23:シアーシャ・ローナン
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- アイルランドの有名人|歴史的な作家・詩人から歌手までのまとめ
アイルランドの有名人1:パトリキウス(聖パトリック)
(出典:wikipedia)
アイルランドの守護聖人であるパトリキウスまたは聖パトリック(387年〜460頃)は、ウェールズから奴隷としてアイルランドに連れて来られましたが、逃亡してヨーロッパ大陸へ渡り、そこで神学を学んで有名なキリスト教宣教師となった人物。
その後、アイルランドへ戻ってキリスト教を広めたことで、アイルランドの使徒と呼ばれ、またアイルランドの守護聖人とされています。
パトリキウスは奇跡的な力を持ち合わせていたとも言われ、さらに、初の全アイルランド首座主教として認められました。
アイルランドの有名人2:ジョナサン・スウィフト
ジョナサン・スウィフト(1667年〜1745年)は、ダブリン生まれのイングランド系アイルランド人の風刺作家、随筆家、作家。
代表作は日本でも有名な「ガリヴァー旅行記」と「アイルランドの貧民の子供たちが両親及び国の負担となることを防ぎ、国家社会の有益なる存在たらしめるための穏健なる提案」です。
また、ダブリンの聖パトリック大聖堂の首席司祭としても活躍しました。
アイルランドの有名人3:チャールズ・スチュワート・パーネル
チャールズ・スチュワート・パーネル(1846年〜1891年)は、アイルランド国民党の党首であり、アイルランドの政治的指導者だった重要人物。
アイルランド国民党の設立とアイルランド自治運動に、大きな影響を与えたと考えられています。
また、その実績と非常に優れた能力にも関わらず、国家元首になることがなかったため、「アイルランドの無冠の帝王」と称されました。
アイルランドの有名人4:オスカー・ワイルド
オスカー・ワイルド(1854年〜1900年)は、ダブリン生まれの作家であり詩人。
イギリスのオックスフォード大学で学び、同性愛と名誉毀損の罪で裁判にかけられるまでは、ロンドンの社交界を代表する才人や文豪として活躍しました。
「真面目が肝心」などの風刺劇や、「ドリアン・グレイの肖像」といった小説を執筆しています。
アイルランドの有名人5:ジョージ・バーナード・ショー
劇作家や文学者、そして政治家や教育家として活躍したこの人物は、ジョージ・バーナード・ショー(1856年〜1950年)。
「ピグマリオン(1912年)」、「人と超人(1903年)」、「メトセラへ帰れ(1921年)」などの代表作で知られます。
また、文系の大学としては世界トップクラスの大学として知られる「ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス」の共同設立者であり、熱心な社会主義者、また、平和主義者でした。
アイルランドの有名人6:ウィリアム・バトラー・イェイツ
近代詩人であるウィリアム・バトラー・イェイツ(1865年〜1939年)は、1923年にアイルランド人として初めてノーベル文学賞を受賞した人物として有名。
また、アイルランド文学復興運動における重要人物でもあり、代表作には「塔(1928年)」と「螺旋階段(1929年)」があります。
1923年からはアイルランド上院議員も務めました。
アイルランドの有名人7:アーネスト・シャクルトン
アーネスト・シャクルトン(1874年〜1922年)は、イングランド系アイルランド人の極地探検家として有名です。
アイルランドのキルデア州で生まれたシャクルトンは、南極探検の英雄時代における重要人物であり、1914年には帝国南極横断探検隊を率いました。
最終的に帝国南極横断探検隊は失敗に終わりましたが、アーネスト・シャクルトンの統率力は後に称賛され、歴史に名を残すことになりました。
アイルランドの有名人8:ジェイムズ・ジョイス
ダブリン出身の作家であるジェイムズ・ジョイス(1882年〜1941年)は、最も影響力の大きい20世紀の前衛的なモダニズム作家の1人です。
著書「ユリシーズ(1922年)」は、意識の流れの手法を用いた革新的な作品で、その他の作家に大きな影響を与えました。
また、他にも「ダブリン市民(1914年)」や「フィネガンズ・ウェイク(1939年)」などを執筆しています。
アイルランドの有名人9:エイモン・デ・ヴァレラ
政治家のエイモン・デ・ヴァレラ(1882年〜1975年)は、アイルランド独立運動(1916年〜1923年)における重要人物でした。
また、アイルランド内戦(1922年〜1923年)では英愛条約に反対する中心的人物となり、その後は新党フィアナ・フォイル(共和党)を設立しています。
そして、エイモン・デ・ヴァレラは1937年から1948年までアイルランドの初代ティーショク(首相)を務め、1959年から73年まではアイルランド大統領を2期務めるなど、その生涯に渡ってアイルランド政治の中心にいた有名人です。
アイルランドの有名人10:C・S・ルイス
アイルランド系イギリス人の作家であるC・S・ルイス(1898年〜1963年)は、1898年にベルファストで生まれました。
後にC・S・ルイスはイングランドに移住し、ベストセラーとなった子供向けのファンタジー小説シリーズ「ナルニア国物語」を執筆したことで、後世にも名前が知られる存在となりました。
アイルランドの有名人11:マイケル・コリンズ
マイケル・コリンズ(1890年〜1922年)は、1916年のイースター蜂起と後のアイルランド独立戦争に参加した、歴史的な政治・軍事指導者。
アイルランド・イギリス間の取引で、「マイケル・コリンズのせいでアイルランドがイギリスへ売り渡されてしまった」と考えたアイルランド共和軍(IRA)の隊員によって、アイルランド内戦中に殺されてしまいました。
しかし、生前にとても人気が高かったコリンズは、殺害された結果、英雄視され、アイルランドの歴史に名前を残すこととなりました。
アイルランドの有名人12:サミュエル・ベケット
前衛的なモダニズム作家であるサミュエル・ベケット(1906年〜1989年)は、20世紀において最も影響力の大きい作家の1人だと考えられています。
「ゴドーを待ちながら(1953年)」や「勝負の終わり(1957年)」など、ミニマリスト的で示唆に富む戯曲を執筆しました。
1969年にはノーベル文学賞を受賞しています。
アイルランドの有名人13:アイリス・マードック
アイリス・マードック(1919年〜1999年)は、イングランド系アイルランド人の作家や哲学者として有名な人物。
代表作には、「網のなか(1954年)」、「海よ、海(1978年)」、「ブラック・プリンス(1973年)」、「愛の機械(1974年)」があります。
彼女自身は、プラトンとウィリアム・シェイクスピアに大きな影響を受けたと発言していて、時には神話を背景にし、伝統的な道徳的苦悩を頻繁に描いたことで知られます。
アイルランドの有名人14:イアン・ペイズリー
民主連合党(DUP)の創設者であり党首を務めたイアン・ペイズリー(1926年〜2014年)は、アルスター自由長老派教会の創始者でもあり、長老派教会の強い信念を持った断固たる連合維持派として有名でした。
牧師や政治家として強い影響力を持ち、演説における、「No」や「Never Surrender(決して降伏するな)」といった台詞で知られ、キリスト教プロテスタントにおいては中心的人物の一人でした。
アイルランドの有名人15:ピーター・オトゥール
アイルランド出身のピーター・オトゥール(1932年〜2013年)は、彼の世代では最も有名な俳優の1人。
代表作である「アラビアのロレンス(1962年)」では主役を演じて英国アカデミー賞主演男優賞を受賞。
この作品は当時の人々にはもちろんのこと、その後の世代でも語られることになりました。
また他にも、「ベケット(1964年)」や「チップス先生さようなら(1969年)」といった有名な作品でも演じています。
2003年にはアカデミー名誉賞を受賞しました。
アイルランドの有名人16:メアリー・ロビンソン
メアリー・ロビンソン(1944年〜)は、1990年から1997年まで女性初のアイルランド共和国大統領(第7代)を務めた有名人です。
大統領在職中、メアリー・ロビンソンは発展と社会変革の時代を見届けました。
また、1997年から2002年までは、国際連合人権高等弁務官を務めました。
アイルランドの有名人17:ボブ・ゲルドフ
アイルランドのダン・レアリーで生まれたボブ・ゲルドフ(1951年〜)は、パンクバンドの「ブームタウン・ラッツ」のリードボーカルとして有名になりました。
代表作は「哀愁のマンディ」などです。
またボブ・ゲルドフは、1980年代にアフリカ飢餓救済基金のためにバンド・エイドを結成し、アフリカの飢饉救済のための政治活動と資金調達の第一人者になりました。
アイルランドの有名人18:ボノ
有名な音楽家であるボノ(1960年〜)は、史上最も成功したモダンロックバンドの1つ「U2」のリードボーカル。
また、発展途上国の支援を向上させるための、国際的な慈善活動や人道援助活動において影響力の大きいリーダーとしても知られています。
その人道的な活動によって、ノーベル平和賞の候補に何度も選ばれてきました。
アイルランドの有名人19:エンヤ
エンヤ(1961年〜)は、歌手、作曲家、音楽プロデューサーなどとして活躍してきた有名なアイルランド女性。
アイルランドの音楽家一家に生まれた彼女は、1990年代から2000年代前半にかけて世界中で爆発的な人気を誇り、全世界で7500万枚にも上るアルバムを売り上げました。
全時代を通じて最も売れた音楽アーティストの一人であり、グラミー賞を含む世界的な賞をいくつも受賞しています。
アイルランドの有名人20:シネイド・オコナー
シネイド・オコナー(1966年〜)は、アイルランドのグレナギャリー出身のシンガーソングライター。
スキンヘッドのスタイルに加えて、「ナッシング・コンペアーズ・トゥー・ユー」のカバーで世界的に有名になりました。
またオコナーは、宗教や女性の権利、政治についても積極的な発言を続けています。
アイルランドの有名人21:コリン・ファレル
アイルランドのダブリン出身のコリン・アフェレル(1976年〜)は、有名なハリウッドスターの一人。
数多くのテレビドラマから映画にまで出演し、超大作の「アレキサンダー」や、非常に高評価を受けた「ニュー・ワールド」など、代表作と言えるものは数知れません。
2008年にはゴールデングローブ賞で主演男優賞を受賞しました。
アイルランドの有名人22:コナー・マクレガー
ダブリンに生まれたコナー・マクレガー(1988年〜)は、総合格闘技団体としては世界の頂点に君臨するUFCにおいて、ライト級とフェザー級の二階級制覇を達成した有名人。
UFCでの二階級制覇は史上三人目のことでした。
一方で、破天荒な性格からトラブルを起こすこともよくあり、過去には逮捕されたこともありました。
アイルランドの有名人23:シアーシャ・ローナン
シアーシャ・ローナン(1994年〜)は、アイルランド出身の有名な美人女優。
ゴールデングローブ賞受賞経験者であり、アカデミー賞や英国アカデミー賞に幾度もノミネートされたことがあります。
また、アイルランド・アカデミー賞では10度ノミネートされた内、9回も受賞するなど、優れた実力を持つことで知られます。
合わせて読みたい世界雑学記事
アイルランドの有名人|歴史的な作家・詩人から歌手までのまとめ
アイルランドの有名人を、歴史的な人物から現代に活躍する人物までを含め、23人紹介してきました。
アイルランドに関する豆知識として頭に入れておくと良さそうです。