トンガ人とは?文化・社会・性格的特徴などを知ろう!

トンガ人とはどういった人々なのでしょうか?南太平洋に浮かぶ島国のトンガに住むトンガ人の文化的、社会的、性格的な特徴などを紹介していきます。

南太平洋にあり、オセアニアのポリネシア地域に属するトンガ王国、通称トンガは、およそ170にもなる島々から成る群島国家で、国土の総計面積が東京都23区より若干大きい程度の小国です。

このトンガにはトンガ人と呼ばれる人々が住んでいるわけですが、彼らの文化や社会は独特で、またそれは、トンガ人の性格的特徴にも言えることです。

この記事では、トンガ人に関する基礎知識から、トンガ人の文化的・社会的・性格的特徴までを見ていきたいと思います。

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トンガ人とは?

トンガ人が住むトンガ王国は、単一民族国家として知られる国。

そこには人口の98%を占めるポリネシア系住民と、残りを占めるミクロネシア系住民が住んでいます。

また、ポリネシア人とミクロネシア人は共通の祖先を有する親縁関係にあり、両者ともに皮膚は褐色で髪は黒色で波状毛という共通点を持ちますが、ポリネシア人は背が高くてがっしろとした、または肥満体型の傾向があるのに対して、ミクロネシア人は背が低めで痩せ型の傾向にあります。

このようなことから、トンガ人とはトンガ王国の国籍を有するポリネシア人とミクロネシア人のことを指し示しますが、ほとんどの場合において、トンガに住むポリネシア人を指すことなり、一般的なイメージとしては、長身でガッチリ体型の褐色の肌を持った人々ということになるでしょう。

そして10世紀の頃には現在のトンガに当たる諸島でツイ・トンガ王朝が成立し、トンガ王国が形成されていたことから、彼ら「トンガ人」としてのアイデンティティまたは他のポリネシア人との差別化は、この頃から始まったと言えるでしょう。

彼らトンガ人の社会は、教会と家族重視の社会と言え、また、性格的にトンガ人の多くはおおらかで大変親切な点はトンガ人の特徴の1つです(文化の微妙な違いのため、外国人には少しよそよそしく感じることもある)

さらに、トンガの主な産業は農業や漁業、そして観光であり、それ以外の大部分は、出稼ぎ労働者の送金に頼っているため、現地のトンガ人は、ヤムいも、タロいも、バナナなどの農耕に従事しているか、漁業に従事しながら生計を立てていることが多いです。

トンガ人の文化的・社会的・性格的特徴

トンガの人口

トンガに住むトンガ人の人口は約105,000。

人口全体の65%以上がトンガ王国の本島となる「トンガタプ島」に住んでおり、また、30%はトンガタプ島にある首都「ヌクアロファ」とその周辺に住んでいます。

一方で、出稼ぎ労働者が非常に大きな存在感を占めるトンガ人のコミュニティの中には、海外に住んでいる人々も多くおり、トンガ王国内に住むトンガ人人口と同じぐらいの人々が海外に居住し、その多くは、ニュージーランド、オーストリア、アメリカに住んでいます。

例えば、オーストラリアには約25,000人のトンガ人がいると推定されていますが、そのうちの10,000人程度はトンガ王国生まれで、残りはオーストラリアでトンガ人家庭の下に生まれた人々です。

このように、現在では出稼ぎ先、または移住先の国で、2世、3世のトンガ人も増えています。

トンガ人の宗教

トンガ人の多くは、少なくとも表面上はとても信心深い人々です。

国民の約99%がキリスト教信者とされており、トンガ王国内には、

  • フリー・ウェスリアン教会
    • トンガの王族も信奉して信者数も最多
  • トンガ自由教会(メソジスト)
  • イングランド国教会
  • ローマ・カトリック教会
  • セブンスデー・アドベンチスト教会
    • 小綺麗なクリーム色と青の建物が目印で、裕福で徐々に信者が増えている

などがあります。

教会はトンガ人にとって毎日の生活の中心になっています。

トンガ人は教会を社会・コミュニティーのための組織と見なしているため、多額の献金をする傾向にあることからも、彼らの日頃の生活において教会がどれほど大切なものなのか分かるでしょう。

さらに、トンガ人はとても伝統を重んじると同時に、日常生活の様々なものに宗教を取り入れています。

例えば、公共の場での男女の愛情表現は厳禁。また、トンガ人の多く、特に女性は、毎週日曜日に2〜3回、多い時は4回も教会を訪れます。

一方で、トンガ人の多くは未だに、魂、タブー、迷信、医療用の魔除け、そしてキリスト教伝来前のポリネシアの神様を信じている点も抑えておくべきでしょう。

例えばトンガでは、家族の誰かが深刻な病気にかかった場合、先祖の遺骨の平安が乱されていることが原因だと考える人がいます。

この場合、一族の墓地に出向いて先祖のお墓を一度掘り起こして埋め直すことで、自分の病気を治そうとするのです。

トンガ人の日常生活

トンガ人の生活に家族はとても大切。

家族みんなで役割を分担し、年長者は敬意を持って扱われます。

トンガ人の世帯には、両親、子供、祖父母の他に、養子やいとこ、その他の親戚なども含まれていることが多く、比較的大家族を形成している傾向にあり、食べ物から寝室まで全て共有し、みんなでお互いの面倒を見ます。

また、通常は家父長が家族の長で、仕事は性別によって分担されていると言えるでしょう。

そして、トンガ人男性がよく着ている伝統的な服装は「タオバラ」と呼ばれる、パンダナスという植物から出来たマットを腰に巻く特徴的なものです。

これに対して女性は、タオバラの代わりにパンダナスの紐で編んだ「キエキエ」という腰に巻く飾りを着けます。

さらに、男性はトゥペヌという巻きスカートを身に着ける事も多く、女性は足首までの長さのヴァラ(スカート)やコフ(チュニック)を着ます。

教育を重視するトンガ人

教育をとても重視している点も、トンガ人の社会的特徴の1つです。

農耕や漁業に従事する人が多いのにも関わらず、なんとその識字率は99%。

これは、トンガ政府および宗教組織が国民への投資に重きを置いていることを反映しています。

また、トンガ人の中には英語を自然と喋れる人が多いですが、これは、英語が全国の島々の学校で教えられていること、外国人をターゲットにした観光業が重要な産業になっていること、そして、外国への出稼ぎが彼らの生活には欠かせないことが大きな理由と言えるでしょう。

加えて、ヌクアロファの郊外には広大なキャンパスを構える南太平洋大学(オセアニアの12の小規模島嶼国家群が共同で設立した公立大学)があり、国内における高等教育の充実も図っています。

トンガ文化を語る上で欠かせない「ファカレイティ」

トンガ文化で最も独特なものの一つに「ファカレイティ」があります。

これは、サモアでは「ファファフィネ」、フランス領ポリネシアでは「マフ」または「ラエラエ」と呼ばれる、ポリネシア系住民のコミュニティに古くからある習わしで、現代まで続いています。

ファカレイティという単語は、

  • 「〜のような」を意味する接頭語「ファカ」
  • 英語の「Lady(女性)」

の2つが組み合わさってできた言葉。

そしてファカレイティを表現するものとして、トンガでは母親が男の子ばかりを産んで娘がいない場合、

息子のうちの一人に料理や掃除などの「女性の仕事」を手伝ってもらい、その子供は娘として育てられた

という伝統を挙げることが出来ます。

Tongan transgender activist Joey Joleen Mataele

現在では、「ファカレイティになる」ということは、生き方の選択肢でもあり、それに対する悪い感情などはほとんどなく、社会に難なく溶け込み、むしろ、その生き方が称賛されることも多々あります。

実際、トンガには「トンガ・レイティズ・アソシエーション」という組織があり、この組織のメンバー達は性的には男性であるものの、ファカレイティとして振る舞ったり、自分たちをシンプルに「レイティ(女性)」と称したりし、定期的に大きなコンテストなどのイベントも開いてコミュニティに溶け込んでいます。

この点で、トンガ人は特定の性的マイノリティに対して、世界的にもオープンでおおらかな人々であると考えられるかもしれません。

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トンガ人とは?文化・社会・性格的特徴などを知ろう!のまとめ

オセアニアのポリネシア地域に住むトンガ人について見てきました。

その独特な歴史や環境から、トンガ人は非常に興味深い文化や社会、そして性格的特徴を有する人々です。

世界のことって面白いよね!By 世界雑学ノート!

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